キャプテンが導く逆転劇
ボール保持がベースになるのはマンチェスター・ユナイテッド。ブレイズの5-3-2に対して構造的に空きやすい2トップの脇からの前進を狙う。純粋にSBがここを使うこともあったし、マグワイアが少し開いてここに立つこともあった。
ここから左右に大きく相手を動かしながら、サイドから突っついていく形を狙っていくマンチェスター・ユナイテッド。攻めの軸となっているのはガルナチョとアントニーの両WGである。ここからの侵入は少し手間取った印象。ガルナチョがインサイドに入り込んでの決定機を作るまでに22分かかった。
ブレイズは序盤こそマンチェスター・ユナイテッドとの構造のずれを使ったショートパスの前進が見られていたが、時間の経過とともにブレアトンのロングボールを軸としたビルドアップにシフト。押し込まれる時間が長いので、相棒のアーチャーは自陣側のブロックに吸収されて、前線にはブレアトンを残す形になっていく。
苦しい状況と見られたブレイズだが、機を見たハイプレスから先制。オナナのパスミスを見逃さなかったボーグルが1人速攻を完結。貴重な先制ゴールを奪う。
ビハインドとなったマンチェスター・ユナイテッドだが、前半のうちに同点に追いつく。困った時のマグワイアのセットプレーは今日も健在だった。
後半もボール保持でベースを握ろうとするマンチェスター・ユナイテッドに対して、ブレイズが高い位置からの阻害で得点をゲット。ボールを奪い取ると左サイドから素早くクロスを上げて、これをブレアトンが仕留めて再びリードを奪う。
だが、再びこれをセットプレーでひっくり返すマンチェスター・ユナイテッド。安易なトラスティのファウルでPKを献上してしまい、ブルーノの一撃によって同点に追いつかれてしまう。
以降は主導権の握り合いとなった一戦だったが、終盤は流石に地力の差が出た印象。キーマンになったのはブルーノである。ブロックの外から全てを壊す一撃でリードを奪うと、裏への抜け出しからホイルンドのゴールを導き出して4点目をアシスト。頼れるキャプテンの活躍でブレイズを引き離す。
フォデリンガムは最後まで頑張っていたが、それでも終盤に垂れてしまって4失点というのは今のブレイズの課題だろう。苦しみながらもブレイズを退けたマンチェスター・ユナイテッドが欧州カップ戦出場権獲得に前進した。
ひとこと
キャプテン、さすがでございました。フォデリンガムも報われて欲しかったけども。
試合結果
2024.4.24
プレミアリーグ 第29節
マンチェスター・ユナイテッド 4-2 シェフィールド・ユナイテッド
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:42′ マグワイア, 61′(PK) 81′ ブルーノ・フェルナンデス, 85′ ホイルンド
SHU:35′ ボーグル, 50′ ブレアトン
主審:マイケル・サリスベリー