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「Catch up Premier League」~2024.3.30 プレミアリーグ 第30節 トッテナム×ルートン・タウン ハイライト

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ジョンソンが活性化した右サイドからガタガタのルートンをようやく仕留める

 いつもの通り、強気のマンツーで当たりに行くルートン。高い位置に出ていく際のマンツーとリトリートを使い分けていく。トッテナムとしては当然想定通りだろう。大きく動きながらマークを外すポゼッションから勝負を仕掛けていく。

 ただ、想定外だったのは先制点をルートンに献上してしまったことだろう。右サイドを深い位置まであっさりと抉られると、折り返しからバークリーが真横に鋭いラストパスを送りこれをチョンが決める。サイドに出ていったビスマの対応から全体的にゆるさを感じるもので、それをゴールシーンまで引きずってしまった印象だ。

 それでも保持においてはまだまだ手応えがある。マディソンの降りるアクションから相手を外して大きく展開、SBのオーバーラップからボックスのサイドを深く抉っていく。ルートンはこのサイドの奥をなんとか止めてやろうという意識を持っていた。ラドック、メンジはひたすら裏抜けについていきながら潰していく。

 トッテナムは優勢の状況ではあるのだが、徐々にだらっとしたオープンな雰囲気に巻き取られていく。ネガトラのゆるさは試合開始からの話ではあったのだけども、保持がぶつ切りで1人ずつが勝手に突撃していくシーンが増えた印象。トッテナムの良さは味方の動きを連鎖的に利用すること。単発感のあるこの時間帯はトッテナムの良さは出てこない。ソンが両側のポストに当てた場面以降、この傾向には拍車がかかった。

 前半の終盤はむしろ、ルートンがファウル奪取からセットプレーでチャンスを作るなど僅かに優勢に。トッテナムは右肩下がりのパフォーマンスでハーフタイムを迎えることとなった。

 後半、トッテナムはジョンソンを投入して右サイドをテコ入れ。前半にクルゼフスキが苦しんでいたのはなんだったのか?というくらいあっさりと右サイドを壊していく。

 大外のジョンソンのワンツー、そしてハーフスペースの相棒の抜け出しからラインを下げると、素早い折り返しからチャンスを創出。カボレのオウンゴールを誘い、後半早々に追いつく。

 ルートンはハーフタイムに交代でCBに入った橋岡がしっちゃかめっちゃか。マンツーの原則を守ろうとマディソンやソンについていってはルートンの中央に穴を開けてしまっていた。いくら不慣れなポジションでもちょっとやり過ぎ感はある。

 以降もこの形から無限にチャンスを作り続けるトッテナム。狙い撃ちされたカボレはあわや2つ目のオウンゴールを献上してしまうことしてしまうかもしれない場面すらあった。

 トッテナムは徐々に左サイドでの崩しに移行。同じように抜け出しからの押し下げで早いクロスを入れて攻撃をガンガン仕掛けていく。

 実ったのは86分。故障者だらけで11人並べるのがやっとのルートンを壊すのにはだいぶ時間がかかったが、ジョンソンの冷静な落としからソンがようやく仕留める。

 まさかの苦戦を強いられたトッテナムだが、最後はなんとか勝ち切ることに成功。勝ち点3を積み上げた。

ひとこと

 アーセナル戦、ルートンは誰が出れるのだろう。

試合結果

2024.3.30
プレミアリーグ 第30節
トッテナム 2-1 ルートン・タウン
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:51′ カボレ(OG), 86′ ソン
LUT:3′ チョン
主審:ジャレット・ジレット

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