Fixture
カラバオカップ
Semi-final 2nd leg
2025.2.5
ニューカッスル
×
アーセナル
@セント・ジェームズ・パーク
戦績
過去の対戦成績
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過去5年間の対戦でアーセナルの8勝、ニューカッスルの4勝、引き分けが1つ。
ニューカッスルホームでの戦績
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過去10試合の対戦でニューカッスルの4勝、アーセナルの6勝。
予習
第22節 ボーンマス戦
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第23節 サウサンプトン戦
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第24節 フラム戦
準備中
今季ここまでの道のり
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予想スタメン
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展望
別格の堅さに死角はあるのか?
昨年に比べて勝ち点を伸ばせていないこともあり、ファンの中でもそこまでいい成績とされていない今季のアーセナル。ただ、気づいてみればプレミアリーグは14戦無敗。公式戦に守備範囲を広げてみると直近21試合で1敗のみ(PK戦は引き分けカウント)とスタッツ的には相当負けないチームを作り上げている。
その21試合における唯一の敗戦がカラバオカップの準決勝の1st leg。今回の相手であるニューカッスルである。ちなみにリーグ戦の14試合無敗もセント・ジェームズ・パークでの敗戦の翌週から始まっている。いわば、この秋冬に脛に傷を負わされた唯一の相手がニューカッスルだ。
準決勝の1st legはエミレーツで2-0でニューカッスルが勝利。大きなアドバンテージをホームに持ち帰ることとなる。
短期間での連戦となるので、当然傾向は変わらない。もっとも、ニューカッスルの基本的なプレースタイルはここ数年大きく変わっているとは思わないが。
ホール、リヴラメントのようなチャラいSBもこの実直なスタイルに嵌め込むことができるという実績もエディ・ハウにはある。攻守にコミットする強度の高さを様々な選手に植え付けることができたというのは彼の大きな成果と言っていいだろう。
おそらく、この試合でもニューカッスルはソリッドな守備を見せるだろう。4-5-1でローブロックを構える形。ここしばらくアーセナルの対戦相手はサイド封鎖が緩かったり、ダブルチームが甘かったりなど割とルーズ寄りなチームが多かった。そういう意味ではニューカッスルは明らかに別格。特にMFの守備をサポートするスキルの高さでいえばプレミア屈指と言って差し支えないだろう。フォレスト、エバートンあたりもすごいけども。もちろん、アーセナル自身も。
強度十分のニューカッスルの厄介さはすでに広く知られている部分だろう。そうでない部分を取り上げるとすればやはり3センターの特に攻撃における機能性。トナーリがアンカー、ギマランイスがIHとなり、ジョエリントンと共に形成するユニットは流動性が魅力。3人の選手が比較的シームレスで中盤のポジションを取ることで攻撃における自由度は以前よりも増している。
ギマランイスがアンカー、トナーリがIHという割り振りの際は分業感があった。入れ替えた時は特に前に上がりやすいトナーリが動くことでギマランイスがフォローに動いている様子もしばしばあり、この辺りのバランスはうまくいっているように思う。
単純なポジションの入れ替えだけでなく、トナーリの前線への突撃から得点が生まれているシーンも。サウサンプトン戦ではレイオフからの抜け出しから追加点を決めるなど、前への思い切りのある攻め上がりからゴールも生まれている。レイオフからの思い切りのいい攻め上がりは最近のニューカッスルでよく見る傾向だったりする。
一方で気掛かりな面もないわけではない。まず、メンバーが固定されていることでどことなくフレッシュさが欠けているというか、相手に強度負けする試合もちらほら出てくるようになっている。結局のところ、ニューカッスルの生命線は強度。チームの鮮度でそこに翳りが見えているのは不安要素ではある。
強さを見せていたホームで連敗を喫しているのも気になるところ。直近ではボーンマスとフラムにホームで敗北。どちらの試合もやや押し負けている感がある。もちろん、アドバンテージは圧倒的なのだが、懸念が全くないというわけではないだろう。
鬼門で成長の爪痕を見せたいヌワネリ
2点差をひっくり返すというミッションは非常に厄介なのはいうまでもない。先に述べたようにニューカッスルはここ最近アーセナルが対峙した相手の中では抜きん出て堅さがあるチーム。サカ抜きで踏ん張っているチームのブロック崩しの底力が問われることになるだろう。
ブロック守備の攻略を念頭に置くのであれば、やはりキーマンとしてあげたいのはヌワネリだ。直近2試合はいずれも右のハーフスペース付近からゴールを決めている。カットインだけでなくバックドアなどオフザボールの動きも向上。縦に進むアクションも含めて動きの幅は試合を重ねるごとに広がっている。
だが、このヌワネリにとってはニューカッスル戦は鬼門でもある。ウーデゴールのポジションで途中交代を果たしたセント・ジェームズ・パークでのリーグ戦においては苦戦。ライン間で足元にボールを要求し続けた結果捕まり、完全に良さを消されてしまった。いわば、先に見せた2試合連続のゴールの形を先読みして潰したということになる。
しかし、ヌワネリの成長は何もゴールだけではないのは先に述べたとおり。オフザボールの点でも奥を取るランで揺さぶりをかけることを証明し、苦い思いをした地でリベンジを果たして欲しいところだ。
もう1人、今季のリーグ戦におけるセント・ジェームズ・パークでの対戦時に苦戦したのはライス。フリーランで暴れ回るウィロックを簡単に逃がしてしまうことで簡単にカウンターの起点を作ることを許してしまった。ニューカッスルはあの時に比べても中盤のポジションレスさは増しており、同じようなパフォーマンスを再現すれば同じように苦戦することになるだろう。
守備面で相手を動かすという点ではCBにも課題はある。1st legで見せたイサクのフリーランはCB2人をボックスから釣り出すのに十分なものだった。ガブリエウの影から飛び出し、サリバをアーセナルから見て左サイドに引っ張る。抜け出して、自らがいたスペースをゴードンに使わせるというチャンスメイクのやり方である。
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CBが動かされるかどうかはアーセナルにとっては死活問題。どんなに優秀なCBであってもそこにいなければ守ることはできない。ガブリエウとサリバのイサクの受け渡しはいつも以上に慎重に行いたい。
2点のディスアドバンテージ、シティ戦の後というこの試合の日程、逆転で決勝に進出すれば3月の日程がさらに過密になるなど一歩引いてみれば敗退しても仕方ないと考えたくなる要素はアーセナルには確かに多い。けども、目の前にタイトルがぶら下がっていればそれを追いかけたくなるのは当然のこと。ホームでの大勝で勢いに乗ったチームは鬼門とされるスタジアムでタイトルの可能性を繋ぐことができるだろうか?