Fixture
プレミアリーグ 第28節
2026.3.1
アーセナル(1位/18勝7分3敗/勝ち点61/得点56 失点21)
×
チェルシー(5位/12勝9分6敗/勝ち点45/得点48 失点31)
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去5年間の対戦でアーセナルの9勝、チェルシーの1勝、引き分けが3つ。
アーセナルホームでの戦績

過去10回の対戦でアーセナルの7勝、チェルシーの2勝、引き分けが1つ。
Match facts from BBC sport
- アーセナルは直近3試合のホームのチェルシーとのリーグ戦に連勝中。これ以上の連勝記録は1990-1994年の5連勝。
- チェルシーは直近8試合のプレミアのアーセナル戦に勝ちがない(D3,L5)。1995-2005年の19試合以来の最長記録。
- ミケル・アルテタ就任後2試合目の試合となった2019年12月のチェルシー戦ではエミレーツで1-2の敗戦。それ以降、アルテタはチェルシー戦の公式戦15試合で1敗のみ(W10,D4)。今年もリーグカップの準決勝で2勝している。
- アーセナルは直近25試合のプレミアのロンドンダービーで1敗だけ(W18,D6)。昨年2月のウェストハム戦が唯一の敗戦。2022-23の開幕からアーセナルは44回のロンドンダービーの内、無得点は2試合のみでいずれもウェストハム相手に記録したもの(2023年12月の0-2,2025年2月の0-1)
- 今季のプレミアでチェルシー(19)より多くリードしているところから勝ち点を落としているのはウェストハム(20)だけ。直近2試合ではリーズとバーンリーに先制しながら追いつかれており、3試合連続先制したのに勝てない試合になれば2016年5月以来のこと。
- チェルシーはリアム・ロシニアーが就任して以降のプレミアのアウェイゲーム2試合でともに勝利。就任以降、初めの3試合に勝てばアルネ・スロット以来のこと。英国人監督としては2013-14にトッテナムを率いたティム・シャーウッドが最後。
- 2026年のプレミアにおいてアーセナル(4)よりゴールに直結するエラーを犯しているチームはトッテナム(5)のみ。今年の失点の44%(4/9)がエラー起因。
- チェルシーは直近9試合のその日の首位チームとのアウェイでのプレミアでの対戦で8敗。唯一の例外は2-1で勝利した2021年5月のシティ戦。アーセナルが首位の際の対戦はトップリーグにおいて過去9回あり、そのうちの唯一の勝利(D2,L6)は1948年のもの。
- チェルシーは今季6枚のレッドカードを受けており、ほかのどのクラブより多く、クラブ記録タイに並んでいる。今季の前半での対戦ではモイゼス・カイセドが退場。過去にアーセナル戦での退場者は7人でこれより多く退場者を出しているカードはリバプール戦(8)のみ。
- エベレチ・エゼはプレミアの直近11ゴールをすべてロンドンで挙げている。今季のプレミアの6つのゴールはすべてロンドンダービー(クリスタル・パレス、トッテナム×5)で、ロンドンダービー以外で得点を取っていない選手としては過去最多。1シーズンの中でエゼよりも多くロンドンダービーで得点を取っているアーセナルの選手は2018-19のピエール・エメリク=オーバメヤン(7)。
スカッド情報
- ブカヨ・サカ(脚)
- カイ・ハヴァーツ(腿)
- ベン・ホワイト(?)
- ミケル・メリーノ(脚)
- マックス・ダウマン(脚+U-21出場)
- フィリップ・ヨルゲンセン(?)
- ミハイロ・ムドリク(出場停止)
- ウェスレイ・フォファナ(出場停止)
- ジェイミー・ギッテンス(腿)
- レヴィ・コルウィル(膝)
- エステヴァン(腿)
- マーク・ククレジャ(腿)
- ダリオ・ルイス・エスーゴ(?)
予習
第25節 ウォルバーハンプトン戦

第26節 リーズ戦

FA杯 4回戦 ハル戦

第27節 バーンリー戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
狭くなる狙いどころ
ノース・ロンドン・ダービーの勝利によって何とかファンの溜飲を下げることに成功したアーセナル。今節目の前に立つのは先週までの自分たち。リーズとバーンリーに2試合連続でリードを溶かし、CL出場権争いにおいてたっぷりファンがフラストレーションをためているチェルシーである。
チェルシーとの試合はカラバオカップ準決勝以来。2試合たっぷりプレビューをやったこともあり、基本的にはロシニアーの戦い方はプレビューを読んでいる人ならば頭に入っていることだろう。3-2-5をベースにしつつ、ポジションの自由度を増やしながら相手のプレスを引き寄せて前進のきっかけをつかんでいく形である。
ただ、直近のスカッド事情によって攻め筋は微妙に変わった感があるのが今のチェルシー。ギッテンスやエステヴァンの負傷により、WGの数が不足。そのため、エンソがSHに起用されるケースがちらほら見えるように。
基本的に狙うのは相手のMF-DFのライン間。これは前回対戦の時と変わらない。前回はこのエリアで反転できるか勝負を仕掛けていたが、今はライン間にポイントを多く置きながら相手の中盤のズレを作ることにフォーカスしている。
SHに入ったエンソがパーマー、ペドロに加わる形で3枚がライン間に入り込むのが基本形。相手の中盤がずれたらそこのギャップを利用する人と、裏に走ってゴールに向かう人(主にペドロ)に分かれながら縦にパスをつないでいく。WG不在のシステムゆえのインサイドにフォーカスした前進の仕方に集中しているイメージだ。
カイセドが後方でフリーになり、プレスに来たところの背中を取りながらチャンスを狙う。ズレを生かしてライン間で受けようとしたパーマーを捕まえようとした相手のズレをペドロが狙うみたいな多段構造で狭いスペースを細かい連携で広げていくことが今のチェルシーの攻め筋である。
非保持においてのフォーメーションは大きくは変わらない。4-2-3-1ベースの立ち位置が基本線。直近の2試合はボールを持つことが多く、非保持で押し下げられた後の課題はあまりはっきりしないところ。
前回対戦ではハーフスペースの押し下げへの対応に苦心していた感があるが、直近2試合での勝ち点ロスは強引に中央を突っ切られてのもの。特にリーズ戦はそういうニュアンスであり、ボーグルがあれよあれよという間に中央を進んでいったことでエラーが生まれた印象だ。
バックスはここにきて離脱者が目立つように。筋肉系の負傷となったククレジャは間に合うか怪しいし、フォファナな出場停止による欠場が確定。少し読みにくい人員構成になるだろう。どこから攻められるにしてもここの連携の不安が解消できるかは気になるところである。
アーセナルも負けられない試合が続くが、アーセナルとアストンビラという連戦となるチェルシーはやや後手を踏んでいるCL争いにおいて重要な1週間。負傷者が多そうながらもアウェイで3ポイントを狙ってくるはずだ。
弱点を狙われるポテンシャルはある
エステヴァンが間に合わなさそうなので、これまでの試合を踏襲するのであれば基本的にはチェルシーの攻め筋は狭くニッチなエリア攻略にフォーカスすることになってくるだろう。普通に考えれば対応はしやすくなっているはず。
ただ、気になるのはこうした中央のナローなスペースを突っついてバイタルを開けることができるチームは今季のアーセナルが苦手としている相手であるということ。マンチェスター・ユナイテッド戦がわかりやすい例だがCF-CHのところをばらばらにされてしまい、ギャップを使われるというケースにハマってしまうと、かなり主導権を取り戻すのに時間がかかってしまう。ノース・ロンドン・ダービーのスタメンであれば同じ問題に陥る可能性はなかなか否定できない。
逆にチェルシー目線であれば、このスペースにギャップを作り、なおかつミドルを叩き込めるか?というところが課題になる。前回対戦ではこの「ミドルで脅かす」というフェースが達成できなかった感があったが、逆に言えば足を振るところまではそれなりに作れていた。ボックス内でアーセナルの守備陣と渡り合うのは分が悪いので、その手前のスペースメイクをそのままゴールに直結させたいはずだ。
逆にアーセナル目線で考えるとできるのであれば一番楽なのはハイプレスをベースに押し込まれる局面とは異なる土俵で戦うこと。ノース・ロンドン・ダービーの後半のようにハイプレスからテンポを握ることができれば理想。持ち上がれるフォファナや気が利くククレジャがいない中でプレス回避を強いることは面白いかもしれない。短期的には1週間の休養があり、ベンチの層もチェルシーよりは充実する見立て。強度勝負で終盤の差が出てくる展開は優位を引き寄せられるかもしれない。
保持においてはまずは王道のポケット突撃をしていきたいところ。ククレジャとフォファナがいないのであれば、左右のサイド両方でスペースやマークの受け渡しに不具合が生じる可能性は十分にあるだろう。
それに加えて期待をかけたいのはギョケレシュ。トッテナム戦では中央で強度を見せることができた素晴らしいパフォーマンス。前プレ回避による陣地回復よりも、この試合で問いたいのはトッテナム戦での3点目につながったような細かなポストプレー。背負いながら2列目を加速させるような連携を構築することでゴールに向かう味方の動きを作り出したいところである。
縦方向にしてもサイドアタックにしても相手の連携の怪しさをこちらの連携で上回るという構図を作ることができれば理想。CL出場権を争っているトッテナム戦ほどはっきりした差は出ないだろうが、同じく負傷者で思うようにメンバーを組むことができない点を利用し、優位に立ちたいところだ。
