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「もう聞いた」~2026.5.6 J1百年構想リーグ 第15節 川崎フロンターレ×東京ヴェルディ プレビュー

目次

Fixture

明治安田 J1百年構想リーグ 第15節
2026.5.6
川崎フロンターレ(5位/5勝3分6敗/勝ち点20/得点18/失点24)
×
東京ヴェルディ(4位/6勝3分4敗/勝ち点24/得点17/失点16)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

戦績

近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎の5勝、東京Vの2勝、引き分けが3つ。

川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の3勝、東京Vの2勝、引き分けが5つ。

Head-to-head

Head-to-head
  • 川崎が勝てば今シーズン初めてのシーズンダブル達成。
  • 直近8試合のリーグの対戦において、ホームチームの勝利は1回だけ(D3,L4)
  • 2024年11月の4-5を除けば、2022年の天皇杯以降で対戦した5試合で生まれたゴールは3つ。必ず、少なくとも1つのチームはクリーンシートを達成している。
  • 川崎は直近3試合の等々力での東京V戦との公式戦で勝利がない。直近2試合はいずれもスコアレスドロー。ホームで最後に東京V相手に得点を決めた川崎の選手は2008年3月の開幕戦で得点を決めた森勇介。

スカッド情報

川崎フロンターレ
  • 大島僚太(?)
  • 家長昭博(右腓腹筋肉離れ)
  • 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
  • 大関友翔(左足関節捻挫)
  • 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
  • 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
  • 小林悠(左ヒラメ筋肉離れ)
  • エリソン(出場停止)
東京ヴェルディ
  • マテウス
  • 福田湧矢
  • 吉田泰授
  • 山見大登

予想スタメン

Match facts

川崎フロンターレ
  • 今季初の連勝の後、今季初の連敗を記録。
  • 敗れれば2024年3月以来のリーグ戦3連敗となる。
  • 直近5試合の敗戦は全て無得点。
  • 先制した4試合はここまで全勝。
  • 今季勝利した5つの試合は全て前半15分以内に得点を決めている。一番遅いゴールでも横浜FM戦の15分のロマニッチ。
  • 今季ここまでのクリーンシートは2つ。そのうちの1つはアウェイでの東京V戦。
東京ヴェルディ
  • ここまで3連勝。勝てば2024年9月以来の4連勝達成。
  • 直近4試合の失点は2。それ以前の9試合では16失点を喫している。
  • 今季ここまで6つの勝利のうち、5つはホームゲームで挙げたもの。唯一の例外は第2節の日立台で相手が退場者を出している。
  • アウェイでの5試合はここまでクリーンシートなし。5試合で10失点を喫しており1試合平均失点は2.0。ホームでの同数字は8試合6失点で0.75。
  • 吉田泰授はここまで4得点で染野唯月と並ぶスコアリーダー。1得点あたりにかかる時間は126分で染野(247分)のおよそ半分。
  • 長沢祐弥はここまで先発した8試合のうち、4試合でクリーンシートを達成。今季東京Vが達成した無失点試合は全て先発を長沢が務めた試合。

予習

第11節 千葉戦

第13節 鹿島戦

第14節 柏戦

展望

制限先行で綻びを作らない

 2018年を再現するように川崎はゴールデンウィークに浦和とFC東京に連敗。東京Vに敗れれば長谷部監督の下では初めてのリーグ戦3連敗を喫することとなる。

 川崎とは対照的に直近の東京Vは好調。得意のホームで13試合中8試合を戦えているという日程的な妙もあるが、ホームというだけでチームが勝つ事ができないのは明白。3連勝という勢いに乗っているチームであることに疑いの余地はない。

 東京Vの強みを端的に言えば「高い強度のプレーを足並み揃えてできること」だろう。特にその特徴は守備に色濃く現れている。立ち上がりには前線へのロングキックを足がかりに高い位置からチェイシングを敢行。試合のテンポに相手が慣れる前に一気に飲み込むような揺さぶりをかける。

 立ち上がりを過ぎると、鹿島や柏のようなチームに対してはある程度ボール保持を許容し、5-4-1のミドルブロックへ移行。このブロックはかなり強固で、インサイドに縦パスを差し込まれる場面は多くない。直近で失点が少ない要因の1つと言える。

 無闇に前から追わない点も好印象。前線が制限をかけ、中盤と最終ラインが連動して呼応する流れを非常に忠実に守る。特に柏のような3-4-2-1のミラー関係になりやすい相手でも、オールコートマンツーに寄らず、あくまで制限優先で崩れを防ぐ。

 後方は人を余らせつつゾーン気味の構えを取りながらも、ポケット侵入には前線が戻るなど根性マンマーク的な色も残す。人基準で強引に追い回すケースはアタッカーのプレスバックの方が印象が強い。

 そうなると前からの守備が苦しくなるのでは?とも思うが、相手のマイナスのパスに対して素早くラインを上げ直すことで対応。細かく押し上げ直すことでカバーしている。鹿島戦ではパスミスを誘発し、退場や失点にもつなげており、敵陣でのプレス回数や精度も十分に確保できている。

 良い奪い方ができているため、攻撃への接続もスムーズ。フリーになれば縦方向に鋭いパスを差し込める森田と、それを収めて前進できる染野のコンビが軸。そこにサイドの背後取りやシャドー、WBの関与を加えるのが理想形だ。

 特に鹿島の安西や柏の馬場など高い位置をとることを好むDFはトランジッションで一気に走り負けをしてしまう。ここを突ければスピード感のあるフィニッシュまで一気に持っていける。

 この点で負傷した吉田の不在は大きい。鹿島戦のフリーランは素晴らしいものだった。ジョーカーの山見も同時にリリースされたが、2人の離脱は前線の馬力を90分担保できるか?というところに影を落とす。救いなのは前節の柏戦で途中投入の新井が90分に決勝ゴールを決めることができたこと。交代選手のクオリティ維持が終盤戦の鍵になるだろう。マテウスの穴を長沢できっちりと埋めた彼らであれば、ダメージの大きいアタッカーの離脱も最小限に食い止められるかもしれない。

初期配置のズレに

 前節の多摩川クラシコでは多少メンバーを入れ替えたが、序列の変化につながるような結果になったかは疑わしいところ。山口はトランジッションが絡むフィードなど全く見せ場がなかったわけではないが、セービングに関しては高い水準でブローダーセンの方が安定している感もあり、ショートパスやロングキックの精度という点で違いを見せ続けたわけでもない。自分が選んでいい(totooneの予想スタメンは山口になっていたが)のであれば、ブローダーセンを先発に戻すだろう。

 致命的なミスと軽い守備を見せてHTに交代してしまった宮城は言わずもがな。ライン間で受ける動きと鋭いシュートを見せた神田は悪くはなかったが、1トップを任せるようなタイプでないことを踏まえれば、4-4-2へのシフトチェンジを伴う公算が強い。脇坂にSHへのポジション変更を強いてまで神田を活用するのか?というのは気になるところでもある。現段階では交代枠としての積極活用が落とし所のようにも思う。基本的にはこの連戦の前と大きく序列は変わっていないだろう。

 さて、直近の川崎の課題に目を向ける。非保持では4-4-2ミドルブロックを採用するが、インサイドの受け渡しの遅さにより前への圧力が遅れ、最終的にズレが発生するというジレンマに陥っている。その結果、浦和戦のサヴィオのような最も空けたくない選手をフリーにしてしまう。

 この遅れは練度の問題でもあるが、CBに広範囲を守らせないため後方を余らせる設計にも起因している。CBに広い範囲を守ってもらう方向性をとれば、今の川崎のCB陣の身体能力(とGKのカバーリング能力)では簡単に背後を取られてしまうというジレンマもある。後ろの出足が重くなるには重くなるだけの理由がある。

 だがその代償として運動量が落ち始めたり構造上の迷いが出ると前線が捕まえきれず、中盤もコースを封鎖できない場面が増えてくる。さらにボックス内でも単純なミスが出ており、CBの守備範囲を限定した意味を出し切れていないのが現状だ。

 というわけでスカッド的にも守備プランの大幅な改善は難しい。変わり目があるとすれば故障している谷口やようやく復帰したウレモヴィッチを含めたCB陣の再編だが、現実的には彼らを守備のキャパシティを大幅に広げるようなゲームチェンジャーとみなすのは難しい。

 どちらにしても夏までにできることは今のメンバーでできることをやることしかない。浦和戦とFC東京戦の非保持の耐用時間を見る限り、初期配置での4-4-2とのズレが少ない相手であるFC東京の方がやりやすそうではあった。3-2-5への可変をベースにしていた浦和には早々にズレを作られて、マークの受け渡し問題を発生させられていた。

 東京Vは3-4-2-1。ナチュラルな立ち位置で4-4-2とのズレを生み出せるチームである。保持に関しては特別な移動をしてくるタイプではないが、逃げることはないし旋回の伴う位置移動はしてくる。染野はどちらかといえば左に流れるので、川崎のウィークサイドを突く形は自然に発生しやすい。

 ただ、この相手はあらかじめズレることはわかっているので、ある程度準備で防ぐことができる。試合の中でも対応はどうしても遅くて苦手なチームなので、基本的にはわかっていることにはあらかじめ準備で手を打ちたい。一手目の準備を効かせられる時間をどれだけ長くできるかが今の川崎には生命線のように思える。

 保持においてはまずはボールを奪った時の景色がよくないので、素早いカウンターを打つことができないというところが難点。ただ、ボールの奪いどころが良くとも軒並みWG勢のボールタッチが安定しないため、意味がないというケースが多い。

 かといって手数をかけても解決策にはならない。ショートパスからの前進はなんでもないところでのパスミスも多く、盤面上で浮いた選手を作ってもその選手が求められるクオリティに達していないケースもある。こればっかりは頑張ってくれとしか言いようがない。浮かす場所を作るまでは監督の仕事だけども、フリーでクオリティを見せるのは選手の仕事だ。

 東京Vは明確にやりにくい相手。守備のスライドは鋭く、締めるべき場所を外さない。個人能力でCBを叩くにもエリソン不在。崩しのアプローチは非常に難しい試合になる。

 FC東京戦の後の佐々木のコメントは言葉の意味としては心強いものかもしれないが、ああいった言葉は今季も昨季も一昨季もよく聞いたフレーズでもある。もう心強い言葉だけではサポーターは満足できないだろう。聞いた言葉ではなく、新しく紡ぐプレーで再構築の兆しを見せてほしい。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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