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「質重視のケーススタディ」~2026.5.24 J1百年構想リーグ 第18節 水戸ホーリーホック×川崎フロンターレ プレビュー

目次

Fixture

明治安田 J1百年構想リーグ 第18節
2026.5.24
水戸ホーリーホック(7位/2勝8分7敗/勝ち点18/得点18/失点32)
×
川崎フロンターレ(6位/6勝4分7敗/勝ち点25/得点20/失点26)
@ケーズデンキスタジアム

戦績

近年の対戦成績

直近10試合の対戦で水戸の1勝、川崎の7勝、引き分けが2つ。

水戸ホームでの戦績

直近10戦で川崎の9勝、引き分けが1つ。

Head-to-head

Head-to-head
  • リーグ戦において水戸は川崎相手に6試合連続勝ちがない。
  • 過去、水戸が川崎にリーグ戦で勝利したのは1回だけ。2003年8月の等々力。
    • JFL時代を除けばホームでは勝利の経験がない。
  • 過去6回のリーグにおける水戸でのこのカードはいずれも1点差で川崎が勝利している。
  • しかし、今季の前半の対戦では引き分け。93分の脇坂泰斗のゴールまでは水戸がリードしていた。

スカッド情報

水戸ホーリーホック
  • 真瀬拓海
  • 飯田貴敬
  • 大崎航詩
  • フォファナ・マリック
  • 上山海翔
  • 島谷義進
川崎フロンターレ
  • 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
  • 家長昭博(右腓腹筋肉離れ)
  • エリソン(?)
  • 大島僚太(?)
  • 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
  • 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
  • 小林悠(左ヒラメ筋肉離れ)

予想スタメン

Match facts

水戸ホーリーホック
  • 今季初の連敗中。負ければ2024年3月以来のリーグ戦4連敗。
  • 32失点は東西通してリーグ最多。
  • 直近3試合では2試合で退場者を出している。
  • 今季の2つの勝利はいずれもホームでのクリーンシートを達成した試合。
  • 8回のPK戦突入は町田と並んで東の中で最多。
  • 神奈川県のチームに対してはここまで3試合負けなし(W1,D2)
川崎フロンターレ
  • 直近5試合で1勝のみ(D1,L3)
  • ここ8試合、3得点以上も3失点以上もない。それ以前の9試合では2回ずつ。
  • 20得点のうち、14得点が立ち上がり15分か終盤の15分に生まれている。
  • 先制した5つの試合では全勝。
  • 今季ここまで茨城のチームに勝利がない(D1,L2)
  • 名古屋、広島、浦和、FC東京、東京Vと並び百年構想リーグの中で退場者を出していないチーム。

予習

第15節 鹿島戦

第16節 浦和戦

第17節 東京V戦

展望

3連敗の内訳は?

 長かったのか短かったのかよくわからない百年構想リーグも、まもなく閉幕。プレビューを書いてきた感想としては、延々と同じチームの試合ばかり見ていた気がするので、ほんのり東のチームに詳しくなった気がするというのが半分。普通に西も見てみたかったぜ!というのがもう半分である。

 順位上は6位と7位の対決ではあるが、この両チームの間には7ポイント差があり、勝敗で順位が入れ替わることはない。川崎はここが底で、5位までの上がり目を残している。一方の水戸はここが天井で、9位まで下がる可能性を残している。

 昇格組の水戸は現在3連敗中。半年間の戦いを見ても、J1で戦う難しさを突きつけられたと言っていいだろう。とりわけ32失点は東西合わせても最多であり、なかなかうまく守り切ることができなかった。

 基本フォーメーションは4-4-2ベース。ただ、浦和戦ではやや対策色の強い5バックを採用していた。個人的には、この変更は受け身の姿勢につながってしまった分、アグレッシブに前へ出ていく水戸の良さが薄れてしまったように思う。次節で4バックへ戻したことからも、あまり手応えは感じていなかったのかもしれない。

 最終ラインで枚数を揃えたいという意図は理解できる。同数で受ける展開となった鹿島戦ではCBが退場してしまったし、特に上位チームのFW相手にまともにやり合うのは厳しい。もっとも、5バックにしても退場者を出してしまったので、根本的な解決にはなっていないのだけども。

 基本的には、前向きな守備において狙いどころを絞り切れていないことが問題になっている印象。どちらかといえば、DFがついていけない場面の方が気になるところだ。

 FW-MF間がスムーズに連動できたとしても、DFラインの押し上げが間に合わないケースがある。敵陣でのハイプレスで解決できれば理想だが、そうでない場合は受けに回るシーンも珍しくない。そうなると、ボックス内での高さや潰す力が十分ではない水戸のCB陣には厳しい展開となる。

 ボールに連動する守備意識は見えるものの、ホルダー周辺への寄せにはやや鈍さがある印象。この辺りは、シーズン終盤の疲労も影響しているのかもしれない。

 保持では4-4-2をベースにしつつ、CHの一人がアンカー気味、もう一人が高い位置を取ることでズレを作っていく。大崎と仙波は引き続き組み立ての軸となっている。

 GKを積極的に保持へ絡め、ショートパスでの組み立てにも前向き。GKを使えない場合は3-2-5へ変形し、フィールド内で後方3枚を用意する。

 自陣でのパスワークには積極的な一方で、ミドルサード以降の加速はやや停滞気味。特にサイドからのスピードアップに苦戦している印象だ。自陣で相手のマークを外して作ったズレをアタッキングサードまで運び切れず、早い段階で根本へ放り込むような場面も少なくない。

 前回対戦時には、アタッキングサードでの抜け出しも含めて複数人の連動を感じさせる場面もあった。しかし、勝利できていないここ3試合では、そうした部分は鳴りを潜めている。なかなか自分たちの良さを出せないまま、ズルズルと失点してしまっているというのが、この3連敗の内訳なのだろう。

ゴールに向かう流れを増やす

 川崎としては、基本的には自分たちから不用意にズレないこと。大崎と仙波というCHをマークの起点にしつつ、バックラインには行けると思ったタイミングでメリハリを持って食らいつくことがポイントになる。

 ここ数試合の傾向を踏襲するのであれば、ロングボールで前線へ早めに入れていくスタンスは継続されるはず。体を入れ替えてゴールへ向かう相手FW陣に対し、間合いを間違えないことは重要になる。終盤には安藤やパトリックといった飛び道具も控えているという意味で、個々のマッチアップには怖さがある。

 もっとも、等々力で見せたような三人称の連携からSBが攻め上がる形は、最近はやや減ってきている印象。茨城ダービーで負傷交代した真瀬の影響は、この辺りにも表れているのかもしれない。

 川崎としては状況に応じて警戒すべきポイントを丁寧に整理しながら対応していきたいところ。柏戦のように、明らかにアラートを感じなければいけない場面では、ピッチ内外の両面で解決策を探りたい。

 基本的には4-4-2ブロックを組みつつ、ボールを捕まえに行くこととの両立は継続課題。ここの精度を上げ切れなかったことは、百年構想リーグにおける成果としては痛い部分でもある。

 保持においては、前節のようなシームレスに人数をかけるサイド崩しには一定の手応えがあった。一方で、時間を与えられた選手側がそれを無駄にしてしまうケースが多かったことも見逃せない。フィニッシャーとなった脇坂をはじめ、一部の選手を除けば、「フリーでボールを持った時に何ができるのか?」という部分にはまだ物足りなさがある。

 属人化そのものは悪いことではない。ただ、ボールを持った際にバタついてしまう選手が、他の局面で違いを出せているかと言われると微妙なところでもある。むしろ今の川崎は、きちんとボールを扱える選手ほど、攻守に連続性を持ってプレーできている印象がある。

 一朝一夕で改善できる部分ではないかもしれない。それでも、町田戦で得た手応えを残しつつ、課題に向き合うことができれば、今節は内容面で良い流れを作れる試合になるように思う。個人的には、前線から微妙にズレながらボールを受けられる持山や神田を、この相手にぶつけてみるのは面白そう。出番は後半からになるかもしれないが。

 ただ、基本的には手段不問で、いかに相手の動きを利用しながらゴールへクリティカルに向かう回数を増やせるか。そのケーススタディとして、チャンスメイクの質を上げていってほしいなと思っている。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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