Fixture
プレミアリーグ 第34節
2026.4.25
アーセナル(1位/21勝7分5敗/勝ち点70/得点63 失点26)
×
ニューカッスル(位/12勝6分15敗/勝ち点42/得点46 失点49)
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去5年間の対戦でアーセナルの8勝、ニューカッスルの5勝、引き分けが1つ。
アーセナルホームでの戦績

直近10回の対戦でアーセナルが8勝、ニューカッスルが1勝、引き分けが1つ。
Match facts from BBC sport
- 9月のセント・ジェームズ・パークでの勝利によって、アーセナルは勝てば20-21以来のニューカッスル戦シーズンダブルがかかる。
- ニューカッスルは直近13試合のエミレーツでのプレミアで12敗(D1)で、直近9回の遠征では1得点しか挙げることができていない。
- アーセナルはニューカッスル相手にプレミア99得点を記録。すでにエバートン、ウェストハム、トッテナム、アストンビラには100得点を達成している。5つ目の異なるチームに対してプレミア3桁得点を達成すればマンチェスター・ユナイテッド(6)、リバプール(5)に続いて3チーム目。
- アーセナルは直近2試合のプレミアでともに2-1で敗戦。3連敗すれば2022年4月以来。この時は1-0が3試合連続で続いた。
- ニューカッスルは直近11試合のプレミアで8敗(3)。このランが始まった1月25日以降でニューカッスルより多く負けているチームはプレミアにない。
- ミケル・アルテタ政権下でアーセナルは4月に27試合で40ポイント。1試合平均勝ち点が1.48。リーグ全体の敗戦のうち、18%にあたる9敗が4月に集中している。
- ニューカッスルは直近9試合のプレミアの勝ち(3)と負け(6)がいずれも1点差。10試合連続での1点差決着はトップリーグの歴史において過去3回しかない。1911年のエバートン、1964-65年のウェストハム、1992年のサウサンプトン。
- 直近6試合の公式戦でアーセナルは4敗(W1,D1)。それ以前の52試合(W39,D10,L3)を組み合わせたよりも多い。
- ブカヨ・サカが先発しているときの今季のプレミアにおいてアーセナルの勝率は73%(16/22)で1試合平均勝ち点は2.36。いない場合の勝率は45%(5/11)で1試合平均勝ち点は1.64。
- ウィリアム・オスーラは今季プレミア5試合で得点をしているが、そのうち3試合では敗戦。半分以上は敗戦となっている。
スカッド情報
- ユリエン・ティンバー(打撲)
- リカルド・カラフィオーリ(?)
- ブカヨ・サカ(アキレス腱)
- ミケル・メリーノ(脚)
- ヴァレィンティノ・リヴラメント(脚)
- ジョエリントン(出場停止)
- ファビアン・シェア(足首)
- アンソニー・ゴードン(臀部)
予習
第31節 サンダーランド戦

第32節 クリスタル・パレス戦

第33節 ボーンマス戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
入れ替わりで伸び悩む持ち味
天王山に敗れて首位のアドバンテージはほぼ消滅。ここからは一つも取りこぼさず、CL決勝までの道を確保できるかというチャレンジにアーセナルは挑むことになる。
久しぶりに1週間の間隔が空いた中でホームに迎えるのはニューカッスル。アーセナルにとってはアウェイではないことが一つの救いといえる相手だ。
現在のニューカッスルは14位。チェルシーの停滞もあり欧州カップ戦の出場権は広く開かれているが、そこに食い込むにはやや遠い位置にいる。かといって残留争いに巻き込まれているわけでもなく、コンペティティブな意味ではやや宙に浮いた立ち位置といえるだろう。
もともとは質実剛健さが売りのチーム。ハイプレスでは敵陣から相手を追い込み、ローブロックでは強固に守ることで、どんな相手にも得点を奪うのに苦労させるチームだった。
昨季はトナーリをアンカーにコンバートし、ポジションの流動性を強化。ゆったりとした保持での崩しにも対応し、イサク不在の中でもCLとプレミアを並行して戦える競争力を目指したシーズンだった。
しかし今季はメンバーの変化もあり、従来の持ち味がやや薄れている印象。特にハイプレスの機能性の低下は顕著だ。序盤はヴォルテマーデがCFに固定されていたが、プレスのスイッチとして機能せず得点も伸び悩み、序列を落とすことに。
ウィサは故障の影響で波に乗れず、代わって起用されたゴードンも離脱。直近ではオスーラが先発に入っている。
ゴードンを除けば前線の走力はやや不足気味で、プレス時の追走や強度に影響が出ている。またギマランイスやジョエリントンの離脱もあり、中盤のフィジカル強度が落ちる試合も増加。結果としてハイプレス時のカバー範囲やローブロック時のサイド対応の頻度が下がっている。
CB陣も不安定。ボットマンは復帰したものの本来のパフォーマンスには届いておらず、パレス戦ではPKを献上。前節のボーンマス戦でもクロス対応で競り負けるなど、ボックス内の守備に綻びが見られる。
スピード系のアタッカーが揃っているため、前を向いて加速できた時の攻撃は鋭い。一方で、負傷者やメンバーの入れ替わりの影響で、従来の「守備から試合を作る」スタイルには苦戦している。これが現在のニューカッスルの姿だ。
兆し以外の部分が問われる
「内容は悪くないが、落としてはいけない試合を落とした」という状況を打開する方法はシンプルだ。勝ち続けることで、その手応えを結果に結びつけるしかない。
ただし、シティ戦で得た手応えの中心はハイプレスを軸とした支配力にあった。これはビッグマッチ仕様の色合いが強く、日常のリーグ戦とはやや性質が異なる。
今季のアーセナル基準で見れば、シティ戦の内容は平凡な部分も多かった。評価できるのはライスを軸としたネガトラの強度と、CB陣の1on1対応。この2点は安定している。
一方で課題はやはり攻撃面。サイドでの三人称の崩しは試行回数自体が不足していたが、それ以上にファストブレイクの質やプレス回避の精度は改善の余地がある。
少ないタッチでゴールに迫る力は、シティ戦で最も欠けていた部分。後半の決定機はもちろん、前半にも適切につなげばより大きなチャンスになり得た場面はあった。
今節はシティ戦ほどハイプレスの比重は高くならない可能性がある。その場合、より少ない試行回数で仕留める必要がある。動き出しの共通理解やパスの質のばらつきといった課題は、1週間の準備期間でどこまで修正できるかがポイントとなる。
プレスに対するビルドアップも改善したい。SBの人選にも左右されるが、ウーデゴールを絡めたポジションレスな動きは、シティ戦でももう少し活用できたはずだ。
シティほどの完成度ではない相手であれば、ビルドアップの駆け引きで優位に立てる可能性はある。最終ラインで引き付けつつ中盤の枚数を調整する、あるいは2列目が降りることで前を向く選手を作るなど、主導権を握る工夫が求められる。
ローブロック守備もシティ戦ではやや後手を踏んだが、あのレベルでサイド封鎖に苦しんだのは今季でも稀。相手が変われば、より安定して対応できる可能性は高い。
結局のところリーグ戦は「日常」の積み重ね。ビッグマッチでの結果だけではタイトルには届かないことを、アルテタのチームはすでに知っている。全ての試合は決勝戦でありながら日常でもある。
シティがここから取りこぼすかは分からない。ただ、これまで取りこぼしてきたからこそ差は開いていない。決戦仕様とは異なる日常の試合で、ニューカッスルという難敵を相手に確実に勝ち点を積み重ね、再び優勝への道を前進させたい。
