
手ぶらでは帰らない
土曜日に勝利したアーセナルは6ポイント前に。ここから2試合の消化でこの穴を埋める必要があるシティ。ヒル・ディッキンソン・スタジアムに初見参だ。
序盤からボールを持つのはシティ。4-4-2の陣形を組むエバートン相手にサイドから自在にポゼッション。ベルナルドとオライリーがいる左サイドはややポジションチェンジが多く、相手から捕まらないように立ち位置を取るようなスタートとなった。
エバートンはボールを奪ってカウンターに出ていきたいところだが、前向きにボールを奪うことができるシーンはほとんどなし。シティはサイドからの押し込みでエバートンにいい形を作らせない。
1番有力だったのは左サイドのドクとオライリーのコンビだろう。わずかに持ち出した内側へのタッチから縦方向に抜け出すオライリーへのパスは今季何回も見た光景。ほとんどミスることのない強さできっちりとボックス内に入っていく。
このままではなかなか前に出ていけないエバートンは少しずつプレスの重心をアップ。シティはハーランドの縦方向への揺さぶりやセメンヨの突破からの右サイド活かしなど異なるアプローチを仕掛けていく。
もちろん、こうしたシティの対応も見事ではあるが、エバートンのダイレクトな展開も効果はあり。ロングボールの処理にゴンサレスがもたついたり、グエイが不用意に背後を取られたりなど、リスクを犯したエバートンのハイラインの意味は垣間見えた。
しかし、先制したのはシティ。43分に右サイドに流れたドクの左足が炸裂。得意パターンに拘らない見事なミドルでシティが展開を動かす。
後半も展開は同じ。リスク上等で高い位置に出てくるエバートンに対して、シティはサイドを循環しながらチャンスを探っていく形。エバートンは時折ファストブレイクのチャンスを得ながらもドンナルンマを軸とするシティの守備陣を打ち破ることができない。
このままシティに絡め取られてしまうかもしれないというスタジアムの嫌な予感を変えたのが1つのミス。シティのバックパスのミスを見逃さなかったバリーが決めたゴールがシティペースの試合を一変させる。
直後にはセットプレーからオブライエンがゴール。一気にスタジアムの空気は最高潮に。さらにはファストブレイクから追加点をゲット。右サイドからロールのスピードでシティの最終ラインを破ることに成功。シティは最後までラインを揃えることができず、バリーをオフサイドにすることができなかった。
だが、シティもハーランドがファストブレイクで反撃に出ることに成功すると、ラストプレーでドクがこの日2回目のスーパーゴールを披露。手ぶらで帰るわけにはいかない意地を見せたシティがなんとかエバートンに勝ち逃げを許さなかった。
ひとこと
この1ポイントがどういう意味を持つのかは3週間後にわかる。
試合結果
2026.5.4
プレミアリーグ 第35節
エバートン 3-3 マンチェスター・シティ
ヒル・ディッキンソン・スタジアム
【得点者】
EVE:68′ 81′ バリー, 73′ オブライエン
Man City:43′ 90+7′ ドク, 83′ ハーランド
主審:マイケル・オリバー
