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「Catch up FA Cup」~2026.5.16 FA Cup Final チェルシー×マンチェスター・シティ ハイライト

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チェルキ投入の効果を享受し国内二冠達成

 連敗こそようやく脱したものの、未勝利が続くチェルシー。一方のシティは、ほぼ勝利で埋め尽くされた無敗街道で首位を追走中。対照的な勢いを持つ両チームによる、ウェンブリーでのFA杯決勝となった。

 チェルシーの非保持は5-4-1。ただし、完全にベタ引きというわけではなく、ラインを上げる意識はしっかりと持っている。前線のプレスのスイッチにバックスも呼応し、特にフォファナの積極的な潰しは目立っていた。

 シティは高い位置からチェイシングを敢行。ジョアン・ペドロやククレジャの直線的な抜け出しに対して、オフサイドトラップも絡めたハイライン対応でチェルシーを封じていく。

 ジョアン・ペドロのキープに頼る前提はあったとしても、横断しながらサイドアタックに厚みを作れるかどうかがチェルシーの攻撃力を左右するポイントだった印象。ただ、そうした場面はあまり多くはなかった。

 徐々に時間経過とともにボールを持つのはシティに。ロドリをマンツーマンで管理するわけでもなく、後方の枚数を合わせるわけでもないため、チェルシーはラインをじりじりと下げていく。

 前線にマルムシュを起用した分、サイドは二人称気味の攻撃になることが多かったシティ。ドクとオライリーへ躊躇なく当たっていくチェルシー左サイドよりも、セメンヨがいる右の方が攻略の匂いは強かった。

 二人称的に崩すのであれば、ヌネスの縦抜けを生かすのが前提。セメンヨはインサイドへ切り込みながら、追い越すヌネスを使う探りを入れていく。

 だが、こちらもチェルシーCB陣のケアが間に合っており、クリティカルなチャンスと言える場面は少なめ。フォファナの背後を取ったシーン以外では、マルムシュをスターター起用した意味づけもやや薄かった。

 ということで後半、シティはチェルキを投入。サイド攻撃へ自然に3人目として絡めるトップ下を入れることで、前半の攻撃に味変を加える。

 プレスが散発的となり、チェルシーがボールを持つ時間が増えたなど、チェルキ投入がチェルシーに望む流れを引き寄せた側面もなくはない。その一方で、ライン間で縦パスを引き出せるチェルキの存在は、速攻・遅攻の両面で保持機会を確実にゴールへ近づけていく。

 結局、この賭けに勝ったのはシティだった。旋回を促すようなドリブルに成功したチェルキによって、チェルシーは左サイド守備が乱れてしまう。じわじわと後手へ回り続けたチェルシーを最終的に咎めたのはセメンヨ。サイドへ流れたハーランドの折り返しを、コルウィルに捕まりながらもヒールで流し込む。美しい一撃で試合を動かした。

 ジョアン・ペドロとククレジャの根性のランによって攻撃を成立させていたチェルシー。しかし、負傷や交代によって背後を狙うランの頻度は低下。ククレジャの意思を継いで左サイドを豪快に駆け上がったハトにも惜しい場面はあったが、結果的にはフサノフのファウルを誘うことはできなかった。

 ネトを投入して4バック化したことで、今度はオライリーのフリーランが次々と刺さるようになったシティ。アタッキングサードへの侵入はよりクリティカルになり、即時奪回にもエネルギーを持って取り組めるようになる。

 得点直後の反撃を凌いで以降、終盤は磐石の逃げ切りに成功したシティ。カラバオカップに続く国内カップ戦二冠のタイトルを手にした。

ひとこと

 ハーフタイムまでを見て、こうなりそうだなという予想された展開にそのまま入り込んだ感があった。避けられる世界線もありそうな展開だっただけに、チェルシーにとっては残念な敗戦だろう。

試合結果

2026.5.16
FA Cup
Final
チェルシー 0-1 マンチェスター・シティ
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
Man City:71′ セメンヨ
主審:ダレン・イングランド

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