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「Catch up Premier League」~2022.5.22 プレミアリーグ 第38節 ノリッジ×トッテナム ハイライト

■ほしいもの、全部お持ち帰り!

 最終節のトッテナムの目的は2つ。1つはキャロウ・ロードで引き分け以上の成績を手にすること、もう1つは得点王争いをしているソン・フンミンに対して、1つでも多くの得点をおぜん立てすることである。

 2つの目的を背負ったトッテナムは想定通り、5-4-1で組むノリッジのブロック崩しに挑むことになる。普通であれば重心が低い形の究極系ともいえる5-4-1はトッテナムにとってはめんどくさい代物であるはず。オープンな展開からのカウンターで得点を重ねている彼らのスタイルはこうした相手を打ち破るのに適しているものではない。

 しかしながら、この日のノリッジに関しては別である。なにせ、ボールを持ったホルダーが比較的簡単に1枚くらいは剥がしてしまうのである。そうなってしまうと、ズレができにくいという5-4-1のメリットはあまり多くはない。というわけでノリッジは序盤からひやひやの展開だった。

 逆にノリッジがボールを持つ展開においてはあまりボールを取りにいかないトッテナム。ある程度もたせて泳がせることでプッキが抜け出せる背後のスペースを作らないというやり方で失点を回避していた。サンチェスのパスミスのようにトッテナムが決定的なチャンスを与えない限りはノリッジにはチャンスが訪れなかった。プッキにとっても抜けきってシュートまでいかないとチャンスを作り出せないという過酷な状況だった。

 というわけでここまで書けば先制点がどちらに入ったかは想像に難くないはず、前線の引く動きと連動するように高い位置を取ったベンタンクールの抜け出しからトッテナムが先制点を奪う。

 勝敗に関しては実質これで決着であった。ノリッジはボールを取りに行く気力もないことは明白。CL争いは最終節のどのトピックよりも早々にカタがついてといっていい。あと、この試合に残されたトピックはソンの得点王の話だけである。

 結論から言えば、こちらも最終的にはサラーに並び、得点王を手にすることが出来た。クルゼフスキがソンに得点を取らせたいがために、クソみたいなパスミスをしていたのはご愛敬。最終的には多くのチャンスからゴールをつかみ取り、自身のキャリアにとって大きな個人タイトルをつかみ取った。最後のゴールは得点王の名に恥じぬものである。

 最終節の段階でほしいものは全て持ち帰ることに成功したトッテナム。CL復帰とソンの得点王を手土産としたキャロウ・ロードからの帰り道は、さぞ充実感にあふれるものになったことだろう。

試合結果
2022.5.22
プレミアリーグ 第38節
ノリッジ 0-5 トッテナム
キャロウ・ロード
【得点者】
TOT:16′ 64′ クルゼフスキ, 32′ ケイン, 70′ 75′ ソン
主審:クリス・カバナフ

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