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「彼らから蘇るしかない」~2024.3.30 J1 第5節 川崎フロンターレ×FC東京 プレビュー

目次

Fixture

明治安田 J1リーグ 第5節
2024.3.30
川崎フロンターレ(15位/1勝0分3敗/勝ち点3/得点7/失点9)
×
FC東京(10位/1勝2分1敗/勝ち点5/得点7/失点6)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

戦績

近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎は8勝、FC東京の2勝、引き分けが1つ。

川崎ホームでの戦績

直近10戦で川崎の6勝、FC東京の2勝、引き分けが2つ。

Head-to-head

Head-to-head
  • 直近9試合のFC東京とのリーグ戦で川崎は8勝。
  • 直近5試合のこのカードは全て1点差での決着。
  • FC東京は等々力で306分無得点継続中。
    • 最後のゴールは2020年に安部柊斗のアシストを受けたディエゴ・オリベイラ。
  • 直近5試合の等々力でのリーグ戦では両軍合計6得点。味スタでの同データでは両軍合計で21得点が入っている。

スカッド情報

川崎フロンターレ
  • 2試合欠場が続いていたエリソンは全体練習に合流済み。
  • 大島僚太は部分的に練習に合流。
  • 車屋紳太郎もグラウンドでのリハビリが続いている。
  • バフェティンビ・ゴミスは肉離れのため一時帰国中。
  • マルシーニョは前節の退場で出場停止。
FC東京
  • エンリケ・トレヴィザンは出場停止から復帰。
  • 東慶悟は右大腿二頭筋筋挫傷で欠場。

予想スタメン

Match facts

川崎フロンターレ
  • リーグ戦では3連敗中。
    • 4連敗すれば2011年の8連敗以来のこと。
  • 今季ここまでリーグ戦のクリーンシートはなく磐田と並び最多失点。
  • 76分以降の失点が4で15分ごとの時間帯別失点で最多。
  • シュートが枠をとらえる確率は43.2%であり、リーグで最も高い。
  • 上福元直人が先発したリーグ戦は直近6戦で1勝(D1,L4)のみ。上福元が先発で勝利した直近5試合のリーグ戦は全てクリーンシートを達成している。
  • 90分換算のシュート数において、エリソン(5.20)よりもシュートの本数が多いのは宇佐美貴史(5.97)のみ。
FC東京
  • アウェイでのリーグ戦は直近4試合負けなし(W2,D2)
  • 枠内シュートの64%が得点となっており、リーグでは最もいい数字。
    • 枠内シュートの数は11本。リーグで最も少ない名古屋と2本差。
  • 今季ここまで全試合で得点と失点を記録している。
  • 立ち上がりの15分は今季ここまで得点も失点もない。
  • 荒木遼太郎は今季ここまで3試合で得点を記録し、計4得点を挙げている。
    • あと111分で昨季のリーグ戦でのプレータイムを超える。
  • 波多野豪は過去の川崎戦で2戦2敗とまだ勝ち点を取ることができていない。
    • 敗れた2つの試合はいずれも等々力で行われたもの。

予習

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展望

テンポ重視のパスワークにキャラ変

 ACLの早期敗退、そしてリーグ戦での3連敗。内容を考えても川崎は鬼木監督就任で間違いなく最悪のシーズンを過ごしている。再起を期す代表ウィーク明けに待ち構えるは多摩川クラシコ。FC東京を等々力に迎えての一戦である。

 対戦相手であるFC東京は代表ウィーク直前の第4節で今季初勝利。上位進出が見込まれる有力候補との試合が続いていたとはいえ、ようやくここで勝利を手にできたことで胸を撫で下ろした関係者は多いことだろう。

 勝利した第4節の福岡戦で目立っていたのは結果以上に内容である。福岡戦同じ4-3-3で戦った第1節から第3節の広島、神戸など相手の仕掛けてくる土俵に乗っかる形でトランジッション重視の戦い方を行っている傾向が強かった。結果は出なかったけども、このスタンスが悪かったかどうかは微妙なところ。広島、神戸は今のJ1の中でも最も強度面で上位にいるチーム。彼らに通用しないからといってテンでダメというわけでもないだろう。C大阪戦は見てないから知らないけども。

 しかしながら、何はともあれFC東京は第4節で大きくキャラ変をした。代表ウィークを挟んだとはいえ、チームとしての良い流れは継続する可能性は高いので、この試合をベースに多摩川クラシコを展望していこう。

 福岡戦のメンバー構成的に変わった要素は2つ。1つ目はエースのディエゴ・オリベイラの欠場。そして高の先発だろう。特に開幕からベンチ外が続いていた高のスタメン登用はスタイルへの影響が非常に大きかった。

 対戦相手の福岡がボールを持たせてくれたという要素も大きいが、それを差し引いてもボールを持った時のリズムは異なっていた。それくらい高の存在感は大きかったと言えるだろう。小泉と組んだビルドアップ隊は縦横無尽に動き回る。福岡は彼らのマークをCFとCHで受け渡しながら行おうとしていたが、捕まえきれず自由に泳がせてしまった。

 高と小泉を軸としたビルドアップの特徴はとにかくボールを持つ選手のタッチ数が少ないこと。相手のベクトルを引きつけて利用するというスタンスではなく、早いテンポでとにかくスペースの間にある選手に繋いでいくスタンス。そうなると重要なのはホルダーの近くになるべく多くのポイントを作ること。要はボール周辺に人を集めるというイメージである。

 中央にボールがある時は高と小泉以外のCH(福岡戦では松木)、CF(荒木)に加えて、サイドの選手も絞って参加する。右サイドの仲川と長友は本来であれば大外レーンの方が得意な選手である。しかしながら、この試合ではどちらかがインサイドに入り込みながら中央のパスワークに参加する。

 この形を恩恵を受けるのは荒木。序盤戦から手段不問で前を向くことができれば結果を出すことができる荒木。狭いスペースでのタッチとターンが得意な荒木にとってはテンポの速いパスワークはうってつけ。今までは荒木の良さを引き出す能動的な手段を持っていなかったが、高と小泉を組み込んだパスワークは持ち味とマッチしていると言えるだろう。

 サイドにボールがある場合も枚数は多め。4人くらいが集まりながら、狭いスペースでのパスワークを展開していく。必然的に逆サイドはアイソ気味。ボックス内とボールサイドに人が集中する。逆サイドはサイドチェンジを引き取るというよりはボックス内に入り込む役割。この形を成り立たせているのは好調のSB。飛び込んでのゴールで長友とバングーナガンデの両名は前節どちらもスコアを決めている。SB→SBという形も珍しくはない。

 SB陣は3節までのトランジッション多めの展開でも好調。特に長友は精神面だけでなく、パフォーマンス面でも納得の代表選出であり、川崎にとっては要注意人物だ。

 もう一人名前をあげておきたいのは遠藤。テンポ重視のパスワークの中で、タメを作ることができる貴重な存在。味方をオープンする、ボールを引き取る、そしてファウルを奪うなど局面でいいね!となるプレーが光る。前節いなかったオリベイラも一度ボールを収めるタイプだろう。2人こういうタイプがいればテンポも変わるかもしれない。

 オリベイラの復帰と代表活動帰りの荒木と松木によって前線のメンバーは流動的。前節を踏襲する荒木の9番を継続するか、オリベイラで収めどころを増やすか、小柏でテイストの違う出口を作るのか。スタイルにCFでどのような上乗せがあるかは代表明けの見どころになるだろう。

DFラインのケアとビルドアップでの関係性作りをCHに求めたい

 川崎は何はともあれパフォーマンスを上げないと正直話にならない。仕組みもいいものではないかもしれないが、あまりにも1人1人のパフォーマンスがお粗末すぎる。特に中盤はパフォーマンス低下が顕著。この出来だと高と小泉を向こうに回したらパスワークで簡単に圧倒されてしまうだろう。まずはここに自由を与えないことを考えたいところではある。

 それ以上に、自分たちの保持でFC東京の中盤を引き出すことができなければ難しい。前から捕まえるスタンスの時にFC東京はまだまだ中盤が間延びするケースが多く、強度とコンパクトさを両立できていないケースも多い。FWが出ていく形になった時に中盤がカバーする範囲が広くなると少しずつ怪しいところは増えてくる。中央でポイントを作れるかどうかは大きなポイントになるだろう。

 ここを避けてしまって簡単にサイドにボールをつける展開に逃げてしまうとこの試合はまずい。家長への足の長いパスは安西などここまで対戦したSBにバレている感があるし、マルシーニョなしで長友と対峙するのはハードモード。足元で受けることに拘り続ければあっさりと吹き飛ばされる可能性もある。インサイドを作ることにはその分こだわりたい。

 橘田をSBに置く4人のMFシステムを継続することもなくはないだろうけども、守備面を考えれば4-2-3-1で純粋にCHが中盤に2枚並ぶ形でSBは外側のレーンでの仕事を優先してもいいように思う。

 少なくとも守備面では4-2-3-1にするメリットはある。ロングボールの競り合いや最終ラインのカバーができる枚数を増やす(というか誰かしらはこの仕事をきっちりやる)ことは川崎にとっては重要。強度的に怪しさのあるDFラインを中盤でカバーすることはマストだろう。ロングボールは今のFC東京であれば京都や鹿島や磐田ほどはやってこないかもしれないが、スペースをコンパクトに圧縮するということに関しては今までのどのチーム相手よりもシビアに管理する必要がある。

 4-2-3-1でSBは絞らなくても中央に2人のMFが並ぶのは同じ。CHが縦関係を作るトライを行う前節までの流れは続けていきたい。4-3-3ベースでFC東京に守られてしまうと、中盤は噛み合わされてしまうので出し手と受け手の関係性作りは工夫がいる。例えば、鹿島戦の以下のシーンのように出す方も受ける方もその先のルートが見えているなというビルドアップは増やしたいところ。エリソンがいても、GKがソンリョンだとしても、ロングボールばかりではなくここにトライしなければ川崎には未来はない。

 DFラインのプロテクト、ビルドアップでの関係性作り、そしてプレッシングの強度担保と中盤の仕事は多岐に渡る。今現在の枠組みの中でこのチームをガラッと変えるとすれば中盤一択だ。代表ウィーク前の出来では何をトライするにしたって結果を出すのは難しい。蘇るならばまずは中盤から。特に脇坂や橘田の新旧キャプテン。ここが上向きにならないのであればエリソンとマルシーニョがどこまでいけるかのチームに成り下がることになってしまう。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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