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「機会の均等を揺さぶる」~2026.4.15 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 2nd leg アーセナル×スポルティング プレビュー

目次

Fixture

UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
2026.4.15
アーセナル
×
スポルティング
@エミレーツ・スタジアム

戦績

過去の対戦成績

 過去の対戦でアーセナルの4勝、引き分けが4つ。

Match facts from BBC sport

Head-to-head
  • アーセナルはいまだに8回のスポルティングとの対戦で無敗(W4,D4)。スポルティングにとってはアーセナルはヨーロッパで最も多くの対戦をしてきたチーム。
  • スポルティングは2005年のUEFAカップのミドルスブラ戦以降、イングランド勢とのアウェイゲームで未勝利(D5,L5)。この10回のうち、4回はCLのもの(D2,L2)。
  • 欧州コンペで1st legでのアウェイゲームで勝利したという状況において、過去アーセナルは20回中19回次のラウンドに進出している。唯一の例外は2019-20のELのRound32のオリンピアコス戦。1-0での勝利の後、1-2で敗れてアウェイゴール差で敗退。
  • アーセナルは今季の11試合のCLで10勝無敗(D1)。10試合以上CLを戦ったチームのうち、今季のアーセナルより勝率が高いチームは11試合を全勝した19-20シーズンのバイエルンだけ。
  • スポルティングは過去8試合のCLのアウェイゲームにおいて1勝のみ(D2,L5)。唯一の勝利は今年の1月。今季のリーグフェーズで29位に終わったアスレティック・ビルバオ戦。ノックアウトラウンドステージにおける最後のアウェイゲームの勝利は1970年9月のフィオレンティーナ戦で、それ以降の10試合で勝利がない(D3,L7)。
  • アーセナルは直近23試合の欧州カップでのホームゲームでの唯一の敗戦(W17,D5)は昨季のCL準決勝のパリ・サンジェルマン戦。22試合の直近の欧州カップ戦におけるエミレーツの試合で16試合でクリーンシートを達成し、この間の失点数は9。
  • xGに基づくとダビド・ラヤは今季のCLで最も多くのゴールを防いだGK(+2.13)。ラヤは今季7つのクリーンシートをCLで達成しており、イングランド勢のGKでこれより多く1シーズンでクリーンシートを達成したのは2020-21のエドゥアルド・メンディだけ。
  • ルイス・スアレス(5G,2A)とトリンコン(4G,3A)は今季のCLで7つのゴールに関与。スポルティングの選手として2024-25のヴィクトル・ギョケレシュに並んで最も多くのゴールに関与している。
  • ガブリエル・マルティネッリは今季のCLで63分に1回ゴールに関与(507分で6G,2A)。500分プレーした過去のアーセナルの選手の中で最も短い時間でのゴール関与を記録。
  • イヴァン・フレスネダは今季のCLにおいて最も多くのアンダーラップ(23)を記録した選手。フレスネダは全ての選手の中でアンダーラップとオーバーラップを合わせた回数(42)が最多。

スカッド情報

Arsenal
  • ブカヨ・サカ(?)
  • マルティン・ウーデゴール(?)
  • ユリエン・ティンバー(打撲)
  • リカルド・カラフィオーリ(?)
  • デクラン・ライス(?)
  • ミケル・メリーノ(脚)
Sporting
  • フォティス・イオアニディス(MCL)
  • ヌーノ・サントス(筋肉)

予習

CL QF 1st leg アーセナル戦

第29節 エストレラ・アマドーラ戦

予想スタメン

展望

組み合えば逆転突破の可能性も見える

 週末にボーンマスに敗れ、プレミアリーグではプレッシャーのかかる状況に。まずは1st legでアドバンテージを取っているこの試合をモノにして、ラウンド突破を狙いたい。

 スポルティングはビハインドを跳ね返すしかない状況。彼らがまず行いたいのは、ポゼッションで相手のプレスをかいくぐりながら前進することだろう。押し込まれてしまうことは最悪。スアレスはアーセナルのCB相手でもポストはできるが、時間を作ったり反転したりするなど盤面をひっくり返すところまでは辿り着いていない。

 スアレスへのボールを、盤面をひっくり返すきっかけではなく攻撃の起点として整えられるか。これはまず重要なポイントになるだろう。トリンコン、ゴンサウヴェスなどのライン間の住人にポストプレーで落としたところからサイドに展開できればいい。

 この試合の強みとなるのは、CHに展開力のあるヒュルマンドがいることだろう。サイドの攻撃をセットアップできる能力は、単純に言えば1st legよりも上。2列目やヒュルマンドをフリーにできれば、サイドにボールを展開することができる。

 ボーンマス戦でも穴が見えたように、ホワイトの背後のスペースは今のアーセナルの狙い目。後方のイナシオからのフィードも含めて、アラウホのフリーランを生かす形は引き続き狙っていきたいところだろう。

 ヒュルマンドの復帰は右サイドの攻撃の活性化にもつながるはず。大外レーンからボールを引き取り、局面を前に進める役割に関してもヒュルマンドの効果は大きい。サイド攻撃の4人目のサポート役としての機能性も期待することができる。

 いずれにしても、ハーフスペースの攻略まで持っていくことができるかどうかがポイント。シンプルにアーセナルのCB陣の高さと組み合っても勝てないので、クロスを入れる前段階に工夫をきっちり入れることができれば問題ない。

 こうした状況はスポルティングが押し込んでこそということになる。1st legでアーセナルが仕掛けてきたハイプレスに対して押し返すことができないとなれば、話の筋は変わってくる。非保持においてもカタモが列を下げて守ることになれば、カウンターに出ていく時の強度は担保することができない。

 互角に押し込むことができる状況を作れば、より多くのチャンスを作ることもスポルティングには期待できる。言い換えれば彼らのチャンスは、盤面を揺さぶってくるであろうアーセナルに対して抵抗しつつ、自分たちらしいサイドを活用しながら人数をかけた攻撃を仕掛けることができるかにかかっていると言えるだろう。

右のビルドアップの機能性を上げたい

 スポルティングの勝ち筋を先に提示してみたが、アーセナルは平たく言えば逆を行けばいい。スポルティングに均等以上の攻撃機会を与えないための方策を打てるかどうかが重要となる。

 スポルティングが支配的に振る舞うために最も大きな障壁になりそうなのはハイプレス。ここまでの試合を見ても、高い位置からのプレスを起点に相手からリズムを奪うという戦い方はあまり得意ではない。それでもウーデゴールがいないかもしれない状況や、シティ戦やボーンマス戦の姿を見れば、スポルティングがこの局面で仕掛けてくる可能性は十分にあるだろう。

 ハイプレス回避に関しては、やはり右サイドの機能性が気になるところ。ボーンマス戦の後半のように、前に進めるはずのタイミングでパスを躊躇したり、逆に早く前に蹴りすぎてしまうことでテンポを掴むことができないということがままある。

 スビメンディは顔出しの頻度を増やすこと、ホワイトとサリバは適切なタイミングでボールをリリースすること。ライスのフリーランがあれば(いなかったら大変だけど)、基本的には中盤で相手をかき乱しながらフリーで受けることはできるはずだ。

 ハイプレスに関しても継続的に行っていく必要はある。高い位置からの阻害がスポルティングのテンポを乱すことができたというのは1st legの成功体験。ここもスポルティングの機会の均等を揺さぶるきっかけになる。人をかみ合わせやすい布陣ではあるので、プレスへの移行はスムーズにできるはず。リズムを変えたい時間帯に入った場合は、ハイプレスという武器から相手を乱していく必要がある。

 ポゼッションのターン制バトルのような展開になると、スポルティングに流れが向く可能性はあるだろう。それを阻害する武器をアドバンテージを持っているうちに活用し、相手を焦らしながら粘り強く戦っていくというのがアーセナルのプランになる。

 チームとしての流れは悪い。それは間違いない。パフォーマンスも下降気味と言っていいだろう。それでもできることは十分にあるのが今季のアーセナル。難しい敵をホームに迎えることは間違いないが、なんとかこの難局を乗り越えてベスト4に辿り着きたいところだ。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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