Fixture
プレミアリーグ 第37節
2026.5.18
アーセナル(1位/24勝7分5敗/勝ち点79/得点68 失点26)
×
バーンリー(19位/4勝9分23敗/勝ち点21/得点37 失点73)
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去10回の対戦でアーセナルの6勝、バーンリーの1勝、引き分けが3つ。
アーセナルホームでの戦績

直近10回の対戦でアーセナルの8勝、バーンリーの1勝、引き分けが1つ。
Match facts from BBC sport
- アーセナルは19試合のプレミアにおけるバーンリー戦で1敗だけ(W14,D4)。2020年12月の敗戦が唯一。
- バーンリーは19回のプレミアでのアーセナル戦で複数回得点を決めたことが1回もない(この間9得点)。プレミアにおいて特定の相手に複数得点を決められていない記録としては最長。
- アーセナルはプレミアにおいて降格が決まっている相手との対戦は過去10回すべて勝利している。
- アーセナルは2010年のニューカッスル戦での1-0の敗戦以降、直近44試合のプレミアにおける昇格組とのホームゲームで無敗(W39,D5)。直近15試合は連勝中でこの間のAGGは43-9。
- 過去28シーズンでアーセナルがホーム最終戦に敗れたのは1回だけ(W23,D4)。2011年の2-1のアストンビラ戦の敗戦以降、14試合負けがない。
- バーンリーはプレミアにおけるその年最後のアウェイゲームでは9戦2勝。2015年のアストンビラ戦と2020年のノリッジ戦。
- アーセナルは今季のプレミアで16のクリーンシートを達成。2023-24の17試合以外で最多。そのうち7試合は1-0での勝利を挙げており、このスコアれは1998-99(9)以来最多。
- バーンリーは直近27試合のプレミアで1勝(D8,L18)。この間得た勝ち点は11で、それ以前の9試合よりも1多いだけ。
- アーセナルは今季17の得点を交代選手が得点もしくはアシストしており、リーグ最多。ウェストハム戦のレアンドロ・トロサールの決勝点は交代で入ったマルティン・ウーデゴールによってアシストされた。
- 今季のヴィクトル・ギョケレシュがプレミアであげた14得点のうち、9つはホームゲームで決めたもの。過去に10得点をデビューシーズンでホームで記録したアーセナルの選手は1999-00のティエリ・アンリ(11)、2012-13のオリビエ・ジルー(10)、2017-18のアレクサンドル・ラカゼットの3人だけ。
スカッド情報
- リカルド・カラフィオーリ(?)
- ユリエン・ティンバー(鼠蹊部)
- ミケル・メリーノ(脚)
- ベン・ホワイト(MCL)
- ハンニバル・メイブリ
- ジョーダン・ベイヤー
- ジョシュ・カレン
予習
第34節 マンチェスター・シティ戦

第35節 リーズ戦

第36節 アストンビラ戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
つなぐからこそのロングボール
ウェストハム戦で走馬灯を見ながらも、まだ生き残っているアーセナル。残りの試合はCLを含めて3つ。エミレーツでのラストゲームとなるのが、第37節のバーンリー戦だ。
バーンリーはすでに降格が決定。ダイチが退任してからは、2部でポゼッション色を強めながら、1部で玉砕するという流れの繰り返し。今回もそのパターンにハマってしまっている感がある。前回はコンパニ、今回はパーカーで同じループに入り込んでいる。
新監督マイケル・ジャクソンのチームは就任以降の直近2試合が参考資料ということになる。抜本的な改革を行っているわけではなく、基本的には今季のチームにプレッシングというエッセンスを追加。劣勢ながらもプレスから相手のリズムを乱し、アストンビラ相手に勝ち点をもぎ取った。5-4-1でもおかしくない布陣で、4-4-2を維持しながら前から捕まえに行くことで相手にプレスをかけることには積極的だ。
基本的にバーンリーは保持型のチーム。後方からのキャリーで枚数を前進させ、ボックス内に人を送り込みながら厚みを出していくことを狙いたいスタイルだ。CBの列移動や中盤からの横断によってSBやWBの列上げを誘発し、複数人で攻撃を完結させる。
このプレビューを読んでいる方の中に、そのイメージがあまりないのであれば、それは彼らが多くの試合でそのスタイルを体現できず、結果的に自陣側へ押し込まれることが多かったからだろう。狙いたいスタイルに対して、それを実現できずにジリ貧になる。特にポゼッションに軸足を置くチームが昇格1年目で屈するという流れは、バーンリーに限った話ではない。
そうなってしまう要因は2つ。1つは前からプレスをかけきれないこと。シティ戦やアストンビラ戦にも共通するのだが、前からプレスへ行った途端、後方を数的同数で置き去りにされ、ハーランドやワトキンスのようなストライカーに一発で破られてしまう。
もう1つは陣地回復がままならないこと。トップに入るフレミングとフォスターは、どちらもとりあえず預けておけば前進できるというタイプではなく、しっかりボックス内で勝負をさせたいストライカー。前進の機構において、彼らへ依存するのは難しい。
保持に軸足を置きたいチームほど、ロングボールを収められるCFは重要になる。この択がないのであれば、相手はノーリスクで前からプレスに出ていける。出ていくかどうかという迷いこそが、プレスが乱れる要因の1つだ。バーンリー相手だと、その迷いなく前から捕まえに行けてしまう。前節はチャウナのスピードで右サイドを制圧できたことが大きかった。
逆に言えば、自分たちの形へ持ち込めた時のバーンリーは怖い存在でもある。前に人数をかけることができれば、狭いスペースを動かしながら戦える選手、大きな展開を生かせる選手、そしてボックス内でマークを外せるストライカーが揃っている。そうした状況へ持ち込めれば十分に勝負になる。前プレに捕まり、チャウナにサイドを破られたアストンビラは、完全に反撃のスキを与えてしまったと言える。
自分たちの形はある。だが、それをどう表現するか。そこに悩み続けたのが、バーンリーの25-26シーズンだった。
各所に最終調整が必要
まず、バーンリー対策として重要なのは、相手に形を作らせる時間を与えないこと。保持から押し込む展開を出発点にできれば、相手の危険性はかなり下がる。フレミングであろうとフォスターであろうと、サリバやガブリエウ相手に簡単に起点を作るのは難しい。LSBの人選は悩ましいが、ここにインカピエが入るのであれば、チャウナも抑えられる公算は高いだろう。
一方的に押し込む展開を想定するのであれば、むしろ問題は崩し切れるのか?という点になる。全休が確定したホワイトに加え、カラフィオーリの出場も不透明となれば、サイド攻撃の部分は少し気になるところだ。
本職SBが全滅した右はもちろんのこと、撤退する相手に対しては、左サイドもボックス内へ入り込めるカラフィオーリの方が崩し切るという意味では都合がいい。ルイス=スケリーとも相性が良さそうで、このSBの出場可否は引いた相手を壊せるかを左右しかねない。
カラフィオーリが欠場するのであれば、中盤の組み換えも想定できる。ウーデゴール、ハヴァーツ、エゼの中から2枚を中盤に置くか、あるいはトップにハヴァーツを入れて、本職SB不在の右のスキーム改善に走るか。このあたりが対案として浮上することになる。
ギョケレシュは、完全に引いて受ける相手に対してはやはり良さが出にくいイメージ。もう少しラインが高く、スペースがある状況での馬力勝負になれば、バーンリーのDF相手であれば間違いなくやれる。ワトキンスのように独走からゴールへ持ち込むパターンは非常に想像しやすい。
問題は、どういう展開を想定するか。相手の腰が浮いたところを一発で叩くのであればギョケレシュ。押し込み続けながらサイドから削っていくプランであれば、ハヴァーツの方がしっくりくる。
枚数が揃い、最終盤に向けて総力戦となる中で、序列の変化や新たな負傷者も発生。組み上がったように見えたピースも、もう一度調整が必要になった。
最後までは簡単ではない。それを噛み締めつつも、今季あらゆる苦難に立ち向かってきた彼らであれば、この局面でも最適解を引き寄せてくれるはずだ。
