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「Catch up UEFA Champions League」~2022.3.9 UEFAチャンピオンズリーグ Round 16 2nd leg マンチェスター・シティ×スポルティング

■意地は見せた90分

1st leg

 事実上、1stレグで決着はついてしまっているといっていいだろう。というわけでこの試合はスポルティングが敵地でどのように意地を見せられるか?という勝ち上がり以外の部分にスポットが当たる試合である。

 立ち上がり、やはりボールを握ったのはマンチェスター・シティ。後方から横にボールを繋ぎ、3-4-3のスポルティングのシャドーを動かそうとする。一つずつズレを作りながら、相手を動かして攻め込むというのはマンチェスター・シティの戦い方の常套手段ではあるが、この日はなかなかズレを作った後のスピードアップができない。

 スポルティングのトップであるスリマニはボールを取り切るところまではいけないものの、同サイドにボールを誘導して閉じ込めるようなプレッシングはできていた。ライン間もコンパクトに維持することができていたため、シティは狭いサイドからのパス交換でニッチな脱出口探しに苦心することになった。

 というわけでシティのスピードアップの方法は狭いところをワンタッチで繋ぐ手段から。フォーデン、スターリングと繋いで一気に裏抜けした場面はその一例と言えるだろう。降りていくフォーデンの存在はこの試合におけるシティの数少ないスピードアップポイントとなっていた。

 ボール保持の機会においてはスポルティングはそこまで縦に急ぐことはしない。サイドからボールを持ち運びつつ、同サイドのCBが攻撃に参加する形で巻き返しを狙う。テンポを上げるというよりは丁寧に一つずつ前進しながら保持の機会を生かしていこうとしていた。シティも高い位置からプレッシングにはいくが、ボールを取り返すほどのインテンシティはなし。試合はまったりとしたペースで進んでいく。

 後半、シティはWGを左右入れ替えることで攻撃の活性化を狙う。得点取り消しになってしまったが、後半早々に右に配置されたスターリングがPA側にカットインしながらの横ドリブルにジェズスが合わせてネットを揺らすという狙いが出たシーンもあった。

 だが、それ以降は敵陣で攻めあぐねるシーンが延々と続く。シュートの数はなかなか伸びず、得点までは辿り着けなかった。一方のスポルティングは交代選手のエドワーズの投入で速攻が活性化する。右サイドからのスピードアップで同じサイドの裏抜けで徐々にチャンスが増えてくるように。

 しかし、こちらもゴールまでは遠く、途中交代で久々に出場機会を得たカーソンの守るゴールを割ることはできない。攻守に健闘を見せたスポルティング。得点という目に見える成果を得ることはできなかったが、シティ・オブ・マンチェスターでの90分は十分に価値があるものだったと言えるだろう。

試合結果
2022.3.10
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 2nd leg
マンチェスター・シティ 0-0 スポルティング
シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム
主審:ハリル・ウムト・メレル

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