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「Catch up Premier League」~2022.2.23 プレミアリーグ 第13節 バーンリー×トッテナム ハイライト

■誤算が重なり難所で膝をつかされたスパーズ

 シティを撃破し、勢いに乗るトッテナムが乗り込んだのはターフ・ムーア。冬の市場を越えて、一気に難所となったバーンリーのホームスタジアムである。

 バーンリー相手ということで当然トッテナムはボールを握っての前進を狙っていく。バーンリーの4-4-2に対して、初期配置のズレを活かすように3-4-2-1のベースポジションを守りながらボール保持を行う。

ソンを裏抜けに使ってまずはライン間を広げたり、ライン間が広がったら縦パスを入れて逆サイドに多くな展開をしたりなど、固い守備のチームに対してのアプローチとしてはオーソドックスではある。

 だけども、トッテナムには誤算があった。まずはバックラインがプレスに弱かったこと。バーンリーのプレッシングは4-4-2でトッテナムの物に対しては噛みあうものではないのだけど、多少時間を奪ってしまえば、トッテナムのバックラインは落ち着いてボールを動かす余裕は全くなさそうだった。

 トッテナムの誤算はもう1つ。彼らが思ったよりもボールを取り返せないことである。マンチェスター・シティならば撤退型の5-4-1で待ち受けてもいいだろうが、バーンリー相手にそれをやってしまうというのはいささか弱腰すぎる気がする。

プレスをかければ蹴ってくれるバーンリーに対して、その背中を押すようなプレスもできない!となれば待っているのはまったりとした攻守の切り替えが遅い展開。その先にあるのはトッテナムの攻撃回数の機会損失である。

 さらにバーンリーはここから非保持において5-3-2に変形。トッテナムが遅攻において使いたい幅を埋めにかかる。バーンリーとしてはあとは中央をどれだけコンパクトに保てるか。序盤に引き続き、MF-DFライン間の管理が甘くなっていたことはあるので、トッテナムとしては付け入るスキがないわけではなかった。

 スコアレスで折り返した後半。早々の決定機をモノにできなかったトッテナムだったが、交代選手として入ったウィンクスを中心にライン間に縦パスを刺す形でのチャンス創出を狙っていく。

 トッテナムが保持で攻め立てる機会は前半よりは増えたものの、大勢は前半と同じようにざっくりとしたもの。そんな中で試合を動かしたのはセットプレー。セセニョンの軽微なファウルを活かしたバーンリーが先手を取る。決めたのはファーのベン・ミー。トッテナムはこの場面ではロメロが競り負けてしまった。この後のセットプレーにおいてもバーンリーはファーのベン・ミーを活用していたので、割と狙い目にしていた部分かもしれない。

 先制されて大変なことになったトッテナム。大外にクルゼフスキ、ベルフワインを置く超攻撃的な布陣にシフトし、大外から抉りにかかる。だが、猛攻は最後まで実ることはなかった。

大仕事をやってのけて勢いに乗りたかった矢先に足元をすくわれたトッテナム。ターフ・ムーアで膝をつかされ、CL出場権争いからは一歩後退してしまった。

試合結果
2022.2.23
プレミアリーグ 第13節
バーンリー 1-0 トッテナム
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:71′ ミー
主審:ピーター・バンクス

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