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「Catch up Premier League」~2022.1.2 プレミアリーグ 第21節 エバートン×ブライトン ハイライト

■ブロック守備のアキレス腱が邪魔をする

 低迷するエバートンは序盤から明らかに苦しんでいた。3分にブライトンが得た先制点はエバートンの苦しさが如実に現れたものと言っていいだろう。5-4-1という後ろに重心が偏りやすいフォーメーションを採用したにも関わらず、ホルダーにチェックに行けずクロスをフリーであげさせる。人数は揃っているにも関わらず、クロスには競ることができない。縦方向のギャップを使われて面ごと壊される。

 ボール保持に自信のあるブライトン相手にプレスがハマらないと撤退で勝負するのはアリだろう。グレイがいれば少なくとも敵陣までボールを運ぶことはできるし、ロングカウンターの発動はできる。だけども、撤退した時にこのような5バックでやっては行けないことの詰め合わせのような守備をしているようでは非常に厳しい。

 あれよあれよという間にセットプレーからブライトンに追加点を奪われ、あっという間に2点差である。2失点目の直後にPKを得たエバートンだったが、これはキャルバート=ルーウィンがポストに当ててミス。苦しい展開が続く。

 エバートンにとって救いだったのはこの日のブライトンのブロック守備はあまり精度が高くなかったこと。立ち上がりのプレッシングこそうまくいってはいたが、撤退時の連携がいまいち。1人が動いたのに合わせて他の選手が動くという部分ができておらず、特に両SBの周辺のスペース管理には怪しさがあった。特にククレジャだけはマンマーク色が強く、相手について行きすぎてしまい、周りとギャップができていたように思う。

 後半に押し込むチャンスからゴードンのシュートが幸運な跳ね返りでネットイン。ようやくエバートンは反撃に出る。WGのゴードン、グレイを中心に左右から相手の陣形に穴を開ける場面が増えていく。

 だが、次に得点を挙げたのはブライトン。エバートンが盛り返そうと押し込まれた時の5-4-1のブロックの穴が消えたわけではない。3点目を決めたのは1点目とほぼ同じ形。敵陣を押し下げて最終ラインを動かしたところで、マック=アリスターが中央でフリーになって叩き込む。最終ラインを縦に動かされた時の弱みがこの試合を分ける決定的なものになってしまった。

 ゴードンが2点目を挙げて、ロンドンを投入したパワープレーに向かい、最後まで抵抗の構えを見せたエバートンだったが、反撃はそこまで。撤退守備時のアキレス腱が決定打になり、ホームでの連勝を飾ることはできなかった。

試合結果
2022.1.2
プレミアリーグ 第21節
エバートン 2-3 ブライトン
グディソン・パーク
【得点者】
EVE:53′ 76′ ゴードン
BRI:3′ 71′ マック=アリスター, 21′ バーン
主審:ジョン・ブルックス

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