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「Catch up Premier League」~2021.12.28 プレミアリーグ 第20節 ワトフォード×ウェストハム ハイライト

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■先手を取られるも即時対策

 幸先の良いスタートを切ったのはワトフォード。トップのデニスが左右に動きながらボールを引き出しながら縦に早い攻撃を狙う。守備はCHが運動量を生かしつつ、サイドに極端にスライドしながら囲い込んでボールを一気に奪っていくスタンスでウェストハムを苦しめる。

 先制点はこの流れで生まれたもの。運動量豊富な中盤のショートカウンターを起点に、デニスがスーパーゴールをゲット。相手のDFとの間合いを図りつつ、GKが届かない位置に撃ち抜くことができるという超絶技ありゴールでワトフォードが先手をとる。

 快調なスタートを切ったワトフォードだったが、徐々に戦い方はバレていく。ウェストハムは相手をサイドに集めつつ、逆サイドに展開するという横方向への揺さぶりを仕掛けることで、ワトフォードを苦しめるように。極端にスライドを仕掛けるワトフォードの戦い方ならば、ウェストハムはサイドを変えるだけで簡単に決定機を生み出すことができる。

 押し込まれるワトフォードは防戦一方になる。ならば陣地回復をしたいところなのだが、ウェストハムのプレスがそんなにキツくないにも関わらず、長いボールをとりあえず放り捨ててしまう。これではなかなか前進は難しい。ラニエリになってもなお、ビルドアップのメカニズムの整備は難しいということだろう。

 少ないタッチでのサイドチェンジや中央での選手のターンからチャンスを生み出すウェストハム。大外からはクファルのクロスも自由に挙げられる状況に。同点ゴールを決めたのはソーチェク。ウェストハムはランシーニのサイドに流れるフリーランが見事。ワトフォードの中央をこのフリーランで広げた。ワトフォード側からするとどうせボールサイド周辺を固めるならば、中央もセットで固めたいところ。このランシーニのフリーランで簡単にこじ開けられて欲しくなかったところである。

 直後にウェストハムは追加点。サイドに流れたアントニオから手薄になった中央をベンラーマが貫いて逆転。1点目と同じくサイドに集約された中で中央がガラ空きになってしまった。

 後半早々にトランジッションからウェストハムが3点目を決めて勝負あり!かと思いきや、これは直前のプレイがOFRにてファウル認定されてゴールが取り消しになる。OFRに救われたワトフォードだったが、直後に連携ミスからピンチに。GKのバッハマンとクツカのバックパスを掻っ攫われて慌てたところでバッハマンが相手を倒してしまう。先ほど救われたOFRに今後は3点目のきっかけとなるPK判定を下されることになった。

 ワトフォードは個人でターンができるジョアン・ペドロの投入で前進のバリエーションが出てくるように。ジョアン・ペドロを起用すれば前進はしやすくなるが、スライドのプレスはしにくくなる。人選によってどこを取るか!という感じのワトフォード。

 ジョアン・ペドロの投入から撃ち合いの様相を呈する両チーム。だが、得点を決めるのは相変わらずウェストハム。仕上げをしたのは結果が欲しかったヴラシッチだった。

 先手は取られたものの冷静に巻き返したウェストハムが逆転勝ち。格の違いを見せつけての4得点で2021年を締め括った。

試合結果
2021.12.28
プレミアリーグ 第20節
ワトフォード 1-4 ウェストハム
ヴィカレッジ・ロード
【得点者】
WAT:4′ デニス
WHU:27′ ソーチェク, 29′ ベンラーマ, 58′(PK) ノーブル, 90+2′ ヴラシッチ
主審:ダレン・イングランド

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