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「Catch up Premier League」~2023.1.13 プレミアリーグ 第20節 アストンビラ×リーズ ハイライト

近づけない境界線

 現在のプレミアリーグのテーブルを眺めてみると、残留争いのボーダーになりそうなのは12位と13位の間かなという感じ。5ポイントのギャップがあるこの境界線が残留争いに巻き込まれているか否かを分けている印象だ。

 この境界線の少し上にいるのがアストンビラ。戦績は安定こそしないが、要所できっちり勝っているためポイントは順調に重ねている。逆に直近の成績の低迷でこの境界線に届いていないのが今節の相手であるリーズ。直近の4試合で未勝利とブレーキがかかっている印象だ。

 両チームとも先発では配置を微妙に変更。ラムジーをSHに入れたビラはベイリーとブエンディアの中央とサイドを入れ替える。リーズはアーロンソンを中央に置き、右サイドにハリソンを入れる形で2列目をアレンジした。

 試合は早々に動く。セットプレーからのロングカウンターを決めたのは右に配置変更されたベイリー。カットインからのシュートというレバークーゼン時代を彷彿とさせるようなシュートを決めて先制。前節のウルブス戦でマッチウィナーとなれなかった雪辱を早々に晴らして見せる。

 先制はされたもののリーズの戦い方は悪くなかった。前節であまり見られなかったプレッシングの力強さも復活しているし、ボールを奪った後のカウンター移行もスムーズ。中盤でボールを奪い、カウンターからニョントを軸にサイドから攻勢をかける形は効いていた。

 ビラは非保持においてはマンツー気味に追い回す形ではあったが、特に中盤を捕まえきれない場面が目立つように。アダムスとロカを抑えきれない状況により、押し込まれる展開に追いやられてしまう。

 一方のビラの前進はロングボールでの競り合いを軸としたもの。先制したからということもあるかもしれないが、相手を引き込みつつ早めに前に蹴るスタイルを採用。この形のせいであまり保持が安定しなかった上に、かなり体のぶつかり合いが多くなってしまう。展開の影響を受けたのはビラ。ディーニュ、ワトキンスと続々と負傷者が出てしまい、前半から2回の交代を使う羽目になってしまう。

 不安定な保持と中盤でのボールハントで優位に立ったリーズは得点を目指してゴールを脅かすが、体を投げ出すビラのDF陣とゴールマウスに君臨するマルティネスが立ちはだかりネットを揺らすことができない。劣勢の中、ビラはなんとかリーズの攻撃を凌ぎ切った。

 後半、ビラは左右に大きな展開を使いながらポゼッションを行い、試合の流れをより落ち着かせようとする。しかし、ボールコントロールの不安定さからリーズのプレスに捕まり出す場面が徐々に増えていくと、流れは前半と同じような展開に収束していく。ミングスのミスが決定的なピンチを招くなど、後半も不安定さが目につく。余談だけど、このシーンのミングスのように、この試合はやたらと足を滑らせる選手が多かったように思う。特にビラの選手は。

 リーズは前半同様にチャンスを迎える展開になったが、ここでも立ちはだかるのはマルティネス。コースを狙ったニョントの決定機を阻止するなど、後半も充実した仕事ぶりでリードを死守する。

 すると、カウンターからビラは反撃に。1点目と同じように右の大外でボールを持ったベイリーからインサイドに抜け出したブエンディアにラストパス。これを沈めて劣勢の中で追加点を得ることに成功する。

 リーズは交代選手を軸に攻撃の活性化を狙うが、なんとか83分にバンフォードが奪った1点止まり。リーズが追いつくことはできないまま試合は終了し、今節も境界線に近づくことができなかった。

ひとこと

 前節のウェストハム戦もそうだが、リーズは内容の充実を結果に繋げられない展開が続いている。強豪が続いているわけではないので、もう少し勝ち点を積み重ねておきたいところだが。

試合結果

2023.1.13
プレミアリーグ 第20節
アストンビラ 2-1 リーズ
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:3′ ベイリー, 64′ ブエンディア
LEE:83′ バンフォード
主審:マイケル・オリバー

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