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「Catch up Premier League」~2021.12.10 プレミアリーグ 第16節 ブレントフォード×ワトフォード ハイライト

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■勇敢で彼ららしい逆転勝利

 ブレントフォードにとっては比較的手応えがある立ち上がりになったと思う。前節はハイプレスとカウンター対応に苦慮した一戦になったが、今節ではワトフォードの強気のプレッシングにも臆することなくボールを繋ぐことができたし、ワトフォードの得意分野であるカウンターの対応も問題なくこなしてみせた。

 カウンターからもチャンスを作ったブレントフォードは上々の立ち上がり。一方のワトフォードはカウンターでデニスに入れるボールがアバウトすぎるせいで、なかなか攻撃を完結させられない。

 ペースとしてはホームのブレントフォードのものだったが、それでも展開に逆らうように点を取ったのはワトフォード。カウンターが無理ならセットプレーで点を取ってしまう!というデニスは流石であった。

 後半はプレス合戦に舵を切ったブレントフォード。ワトフォードもペースを落とさなかったために、非常に落ち着かない展開になった。プレス合戦で押し切り、ペースを握ったのはブレントフォードの方。攻め込む頻度が高まり、WBも敵陣に侵入ができるように。ワトフォードはカウンターから好機を伺う形に徐々にシフトし、ブレントフォードとは異なるスタイルでゴールに迫る機会を伺うことになる。

 それでも点が入らないブレントフォードはバプティストを押し上げる3-4-3に変形してさらに前線の圧力を高める。もちろん、前に人数をかければかけるほどリスクは伴うことになる。繰り返すがワトフォードはカウンターが持ち味なチーム。そしてブレントフォードはカウンター対応はそもそも不得手なチームである。80分までにブレントフォードのバックスが全員警告を受けたというのはまさしくギリギリの対応を迫られている証拠だろう。

 それでも前への意識を止めることがなかったブレントフォード。クロス爆撃でワトフォードを脅かすと、最後はヤンソンが叩き込み84分に同点に追いつく。

 終盤までもつれた試合は白黒がつく形で決着。ここまでサイドのカバーやエリアの跳ね返しに奮闘していたトロースト=エコングが最後の最後でPK献上してしまうというのはとても悲しかったが、最後はムベウモがウイニングショットを決めてブレントフォードが勝利を決める。

 ハイプレスの克服、そしてワトフォードのカウンターを受け止め続けるギリギリの対応の連続。それでもリスクを冒しながら掴んだ逆転勝利は今季の彼らの開幕からの躍進を象徴するかのようなアンダードック精神があふれるものとなった。

試合結果
2021.12.10
プレミアリーグ 第16節
ブレントフォード 2-1 ワトフォード
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:84′ ヤンソン, 90+6′(PK) ムベウモ
WAT:24′ デニス
主審:マイケル・オリバー

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