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「FIFA World Cup QATAR 2022 チーム別まとめ」~サウジアラビア代表編~

目次

第1節 アルゼンチン戦

■向こう数十年語り継がれる偉業達成の要因は?

 南米の雄、アルゼンチンは3日目に登場。開幕節はここまで散々のアジア勢からサウジアラビアが相対する。

 ボールを持つのはアルゼンチン。非保持のサウジアラビアは4-4-2と4-3-3のハーフアンドハーフという感じ。基本線は4-4-2ベースの守備ではあるが、8番のアル・マルキは高い位置まで出ていく形がかなり多かった。

 サウジアラビアの中盤は人にボールが入ったらついていく!というよりはおそらく、パスコースを消すためにバックラインにプレッシャーが必要!という場合にアルゼンチンのバックラインにプレッシャーをかけているのだろう。遅れ目にアル・マルキが出ていってインサイドが空きそうになった場合は右のSHのアル=ブライカーンが絞る形で中央のマーカーをチェックすることからもその傾向は伺える。

 つまり、この試合のサウジアラビアの守備の優先事項は明らかにライン間への縦パスの阻害である。コンパクトな陣形を維持するため、高いラインをとり続けるサウジアラビアのバックラインからもそのサウジアラビアのプランは読み取ることができる。裏へのパスは全力でオフサイドを取りに行く。オンサイドの抜け出しを食らったらそこでおしまい!というのが彼らのスタンスだった。

 裏パスは許容する!となった時に問題になるのはアルゼンチンのCBにプレスがかかっていないことだ。サウジアラビアはCBからのショートパスを咎めるスタンスではあるけども、ロングキックを蹴らせないスタンスではない。ハイライン勝負を仕掛けるにはホルダーを捕まえよう!という定石には逆らう形でアルゼンチンの前線とバックラインに挑んでいく。

 それでもアルゼンチンの裏抜けは完遂することはなかった。ラウタロは1人で試行錯誤はしていたが、ネットを揺らしたシーンはオフサイドでわずかにタイミングが合わなかった。裏抜け完遂不発の要因は強気のハイラインに対して、立ち向かうのがラウタロ1枚だったこと。アルゼンチンの2列目はどちらかと言えば、ボールを受けてナンボの選手ばかり。コパアメリカでフリーランに勤しんでいたニコ・ゴンザレスの不在は痛い。

 2列目の選手は後ろに下がりながらボールの出し手をやろうとするが、結局前を張ってラウタロと異なるタイミングで飛び出せる選手がいない問題の方が重くのしかかる。サウジアラビアが圧縮してきた中盤は完全に捨てた格好だ。それだけに早い時間にセットプレーからPKをもらったのはアルゼンチンにとって幸運だったと言えるだろう。

 一方のサウジアラビアの保持はサイドに人を集める形が軸。本来、1トップであるアルブライカーンを右のSHに起用したのを見ると、左サイドからクロスを入れる形が理想なのだろう。だが、この形は絵に描いた餅となり、実現することはなかった。前半は保持で敵陣に迫ることができなかったサウジアラビアだった。

 後半も試合の展開は同じ。ライン間圧縮し、裏抜けデュエルはかかってこいや!のサウジアラビアに対して、アルゼンチンが保持で解決策を探す展開だ。

 後半早々に試合を動かしたのはなんとサウジアラビア。ライン間のメッシへの縦パスを咎めると、素早いカウンターから最後はアル・シェフリ。アルゼンチンは抜かれた状況が悪いとはいえ、ロメロの遅らせる対応が命取りになった格好。多少ダーティでも潰す!というスタイルがロメロなのだが、このあたりは負傷明けというコンディションが影響していたのかもしれない。

 同点ゴールはサウジアラビアに勇気を与える。中盤のプレスは強気になり、プレス隊は前半は比較的放置していたアルゼンチンのCBにボールを持たせないようになった。アルゼンチンが59分に3枚替えを敢行した以降、サウジアラビアは再びハイプレスに出れなくなったことを考えれば(得点を挙げたせいかもしれないが)、早い段階で勝ち越しゴールを決めたのはサウジアラビアにとって大きかった。アッ=ドーサリーの殊勲のゴールは綺麗な軌道でマルティネスの手をすり抜けていった。

 以降はアルゼンチンが敵陣でプレーする時間がひたすら続く。サウジアラビアが4バックの時間帯は大外からラインを下げることで、危険な形でアルゼンチンはPA内に迫ることができていた。

 アルゼンチンの保持で気になったのは、サイドからのクロスで狙うのはライン側の選手ばかりであるということ。遅れて飛び込む選手(そもそもこの役割をできている選手がほぼいなかった)へのマイナスのクロスでサウジアラビアの最終ラインの狙いを外す選択肢を提示できれば、もう少しフリーでシュートを打つことができたはずだ。

 この辺りは前半から「裏勝負!」ということをアルゼンチンに刷り込んだサウジアラビアの作戦勝ちかもしれない。前半からアルゼンチンは愚直にサウジアラビアの用意した土俵で良くも悪くも戦い続けた。アルゼンチンにとっては勝ち目のない土俵ではなかったと思うけども。

 サウジアラビアがバックラインの枚数を増やすたびに、アルゼンチンはサイドからのつっかけでサウジアラビアの最終ラインの高さをコントロールするのが難しくなる。もっとも、コントロールできたとしても、それを活用できるマイナスのスペースに飛び込む選手がいなければ同じなのだけど。

 ライン際の選手にひたすらクロスをあげ続けるアルゼンチンのスタンスはなかなか実らないまま時間だけが過ぎていく。サウジアラビアが残り時間を凌ぐことができた要因は2つ。1つはボールを持った局面できっちりと敵陣に押し返すポゼッションができたこと。CHを中心にサイドの奥に走る選手に向けてボールを蹴り出し、アルゼンチンのボール保持のスタート位置を自陣側に追いやることに成功していた。

 もう1つはGKのアル=オワイスの落ち着いたプレー。不可抗力で自らと接触し負傷をしてしまったアッ=シャハラーニーの交代後も、少なくともプレーでは動揺していない姿を見せたのは勇敢だった。交代で入ったアル=アムリのスーパークリアも含め、バックラインの姿はサウジアラビアのイレブンに勇気を与えたことだろう。

 長かった追加タイムをしのぎきり、W杯史に残るアップセットを引き起こしたサウジアラビア。アルゼンチンの無敗記録をストップし、W杯においてアルゼンチン相手にアジア勢初勝利を挙げることに成功。8万人の観客の後押しを受け、向こう数十年以上も語り継がれる偉業を達成してみせた。

試合結果
2022.11.22
FIFA World Cup QATAR 2022
Group C 第1節
アルゼンチン 1-2 サウジアラビア
ルサイル・スタジアム
【得点者】
ARG:10′(PK) メッシ
KSA:48′ アル・シェフリ, 53′ アッ=ドーサリー
主審:スラヴコ・ビンチッチ

第2節 ポーランド戦

■呪いが解けたレバンドフスキ

 アルゼンチンを下すという歴史的なアップセットを引き起こしたサウジアラビア。グループAとBでオランダとイングランドがそれぞれトチったこともあり、勝てばグループステージ最速での突破を決めることができる。サウジアラビアにとっては世界を再び驚かせるチャンスとなる。

 対するポーランドは昨年のEUROと比べると、幾分か整備された形での試合運びを見せた。この試合でもサウジアラビアの守備に対して高い位置からのプレッシングを行っていく。ただし、2トップがそこまで重たい守備のタスクを課されているわけではなく、後方はマンマーク気味に選手を捕まえにいくため、陣形は乱れることが多かった。

 2トップがプレスにそこまでこない影響もあり、サウジアラビアはCHのカンノが簡単にボールを運ぶこともできるように。これ以外にも、左サイドからボールを運び、逆サイドへの展開からハーフスペースの裏抜けという形でのPA侵入も決めていたサウジアラビア。オフサイド大作戦の前節は戦い方が疑問視されることもあったが、アジア予選を通して見た感じでいえば、こうしたベーシックなポゼッションチームとしての振る舞いこそサウジアラビアの真骨頂と言えるだろう。

 一方、ポーランドの前進はやや苦しんでいた。バックラインにビエリクが降りて3バック化しながらボールを運ぼうとするが、膠着気味の前線には預ける場所がない。手詰まりだったポーランドが前線の並びを早々に変えたのはビルドアップにおける可変を積極活用するためだろう。トップ下に移動したジエリンスキが降りていくビエリクのスペースに入る。左SBのベレシンスキは高い位置を取るのに合わせて左のSHのミリクがストライカーとして振る舞うという形を採用する。

 可変でのポゼッションという狙い目は見えたポーランドだが、ボールをつなぐ過程でミスを連発。可変ゆえの被カウンター対応の脆さから警告を受けまくるという悪循環に陥ってしまう。

 だが、一発で劣勢をひっくり返したポーランド。きっかけになったのはここまでパフォーマンスが芳しくなかった右のSBのキャッシュ。バックラインからのリスタートで一気に右サイドの裏を取ると、折り返しのボールに最後押し込んだのはジエリンスキ。直後のレバンドフスキの抜け出しも含めて、ポーランドはこの時間帯に右サイドの裏を集中的に狙っていたように見えた。

 ビハインドになったサウジアラビアにはすぐに反撃のチャンス。こちらは長らく狙っていた右サイドのハーフスペースの裏抜けからPKをゲット。ポーランドは裏のケアに走ったビエリクが後手を踏むことになってしまった。しかし、この大ピンチをシュチェスニーがセーブで救う。絶体絶命の状況をしのいだポーランドが前半をリードで終える。

 迎えた後半。サウジアラビアはCHのカンノが保持時には1列前に入り込み前を厚くするスタンスに。途中交代で入ったアル=アービドも狭いスペースでのボールタッチで敵陣の深い位置で貢献。アタッキングサードでのアクセントになっていた。中央での狭いスペースの突破は前半よりも増えたと言っていいだろう。

 サウジアラビアのCBは左サイドへの対角パスを増やす。左サイドに移動してきたアブドゥルハミドも含めて、後半はこちらのサイドを深く抉る形も確立。中央でのパス交換のように、サウジアラビアの攻撃の武器となっていた。サウジアラビアはサイドからのクロスも鋭い球筋のものが増え、ポーランドのブロックを打開するのにあと一歩まで迫った感があった。

 一方のポーランドは前に出てきたサウジアラビアの中盤の手薄さをカウンターで狙うことができず。前半に比べると攻め手が少なく苦しむ形になっていた。

 試合の争点はサウジアラビアの攻撃をポーランドが凌ぎ切れるかどうか?に絞られたかのように思われた。しかしながら、サウジアラビアのバックラインはまさかのミス。レバンドフスキがチェックから独走し、ついにW杯初ゴールをゲット。試合を決める追加点を奪い取る。本人の喜びようと周りの祝福の様子はなかなかにグッとくるものがあった。

 最後までポーランドゴールに迫ることをやめなかったサウジアラビア。しかしながら、PKを止めたシュチェスニーを軸とするポーランド守備陣を破ることはできず。

 勝てば突破が決まるという状況を活かせなかったサウジアラビア。勝利したポーランドはサウジアラビアと入れ替わるようにグループCの暫定首位に躍り出た。

試合結果
2022.11.26
FIFA World Cup QATAR 2022
Group C 第2節
ポーランド 2-0 サウジアラビア
エデュケーション・シティ・スタジアム
【得点者】
POL:39′ ジエリンスキ, 82′ レバンドフスキ
主審:ウィルトン・サンパイオ

第3節 メキシコ戦

■勝者不在のルサイル・スタジアム

 グループCでの現在の順位は3位と4位。今の状況で言えばともにグループステージ敗退ではあるが、混戦のグループCでは共に突破の可能性を残している。

 勝利すれば自力突破のサウジアラビアの方が現状では厳しい状況。前線以外は各ポジションに離脱者が出ており、両SBができるアブドゥルハミドがCHを務めるという状況。欲を言えば、彼をあと2人両方のSBとして起用したいくらいやりくりが厳しい。ベンチメンバーの少なさがサウジアラビアのスカッドのハードさを表している。スカッドが苦しい上に引き分けでもOKの可能性があるというサウジアラビアに比べると、条件は厳しいが勝利しか道がなかったメキシコの方がやるべきことはスッキリしていたかもしれない。

 ボール保持では互いにルートを見つけることができていた。メキシコはアルバレスがアンカーに下がり、バックラインは横に広く幅を取っていく。サウジアラビアのSHはメキシコのSBの動きについていったので幅を取るCBはフリーでボールを持ち上がることができる。このおかげでメキシコの保持はだいぶ安定していた。

 サウジアラビアはメキシコの強気のプレスの裏をかく形。バックラインでのボール回しから、2列目を引き出すと中盤のギャップを活用しての前進を行っていた。

 前線のキーマンになったのはカンノ。アバウトなボールでも収めることができるカンノのキープ力から厚みのある攻撃を繰り出していく。カンノとアブドゥルハミドは普段と異なる起用法ではあったが、問題なくクオリティを発揮することができるあたり、タレントとしての能力の高さを示している。

 しかしながら、前進のきっかけをより作っていたのはメキシコの方。サウジアラビアのボール保持を咎めた結果のポジトラからチャンスを作る。メキシコの2列目の機動力は強烈で、サウジアラビアの高いラインの裏をかき回しながら決定機を創出し続ける。

 ボールを保持している局面でもメキシコはサウジアラビアのラインの裏を狙っていく。ボールを回していく部分と背後を狙う部分、メリハリをつけながらメキシコは敵陣深い位置まで攻め込んでいく。即時奪回も決まっているメキシコに対して、サウジアラビアは自陣から脱出することが困難に。ペースは明らかにメキシコに傾いていた。

 後方早々に結果を出したのはメキシコ。セットプレーからマルティンが押し込み、ようやく優勢な内容をスコアに反映することに成功する。

 しかしながら、この段階で他会場ではアルゼンチンが先制。両チームにとって追い落とす対象がアルゼンチンからポーランドに変化する。となると、メキシコに重要なのは得失点差である。ここまで無得点のメキシコにとっては試合開始時点であった4という得失点差を埋めなくてはいけない。

 というわけでラッシュをかけていくメキシコ。52分にはチャベスのスーパーなFKも飛び出して、スタジアムのムードはメキシコにとっては非常にポジティブなものになった。

 サウジアラビアの状況もメキシコの後押しになる。彼らは他会場の結果に関わらず、勝利をすることができれば自力で突破が可能。2点ビハインドだろうが、前に出ていく姿勢は止める理由がない。むしろ、点差が開く分、欠けるリスクは大きくなっていると言えるだろう。前からのプレスはより強くなる。

 両チームの利害が一致した共に間延びしながら攻め合うという状況は前線の機動力で明らかに有利なメキシコの土俵。サウジアラビアのハイラインをロサノを中心に食い荒らしながら得点のチャンスを量産。中にはネットを揺らす場面もあったが、これはオフサイドで取り消される。関係ないけど、テクノロジーがある分、メキシコの選手たちはオフサイドの後の次のプレーに集中できるように見えた。どの判定も副審のジャッジは正しかったのだけど、この辺りは選手たちの納得感が大事なのだろうと思う。テクノロジーが担保してくれるのは納得感だ。

 ロサノのアジリティ、マルティンのターン、そして更なるチャベスのFK。あらゆる手段でサウジアラビアのゴールに迫っていくメキシコ。アルゼンチンの助けもあり、最後はあと1ゴールで突破ができる状況まで漕ぎ着ける。

 だが、最後までその1ゴールを奪うことができないメキシコ。明らかにもうグロッキーだったサウジアラビアなんだけど、アルゼンチン戦のように限界となった状況から粘る力がすごい。95分に決めたゴールもメキシコの突破条件には理屈の上では影響はないのだけど、ガックリと来させる効果は十分にあった。

 激闘の末に最後の1点を許してもらえなかったメキシコ。ルサイル・スタジアムには勝者がおらず、互いにグループステージ敗退となる両チームの悔しさだけが残る結果となった。

試合結果
2022.11.30
FIFA World Cup QATAR 2022
Group D 第3節
サウジアラビア 1-2 メキシコ
ルサイル・スタジアム
【得点者】
KSA:90+5′ アッ=ドーサリー
MEX:47′ マルティン, 52′ チャベス
主審:ダニー・マッケリー

総括

■特大インパクトと通用しなかった普段着

 最下位で敗れ去ったチームの歴史で言えば、最もW杯にインパクトを残した国と言ってもいい今回のサウジアラビア。なんと言っても彼らのハイライトは初戦のアルゼンチン戦だ。アルゼンチンの無敗記録ストップと、アジア勢としての対アルゼンチン戦の本大会初勝利という偉業は紛れもなく今回の大会のハイライトである。

 だが、その旋風は長く続くことはなかった。ポーランド相手にはレバンドフスキにW杯初得点を許し、調子に乗せてしまうと、最終節ではメキシコに完全に力負け。2連敗でグループ最下位に沈んでしまった。

 まず、エクスキューズとして述べておきたいのは怪我人が多かったこと。アルゼンチン戦の後半に退いたアッ=シャハラーニーをはじめとして、スカッドは試合を追うごとに痩せ細っていく。最終節となったメキシコ戦でのベンチ入りメンバーの少なさを見れば、彼らがいかに苦しんだかを窺い知ることができるだろう。メキシコ戦でもう少しメンバーを揃えることができれば、ここまでワンサイドゲームにはならなかったはずだ。

 ただ、3試合の評価は難しい。唯一の勝利となったアルゼンチン戦は結果を見ればもちろん偉業であり、多くの人を感動させたことは疑いの余地はない。だが、ハイラインでオフサイドトラップをかけ続けるという一辺倒な戦い方は博打うちの嫌いが強い。

 むしろ、本来の姿が見られたのは2戦目のポーランド戦と言っていいだろう。その試合で相手を崩すことができずに敗れたという事実は重たい。賞賛されたアルゼンチン戦は位置付けとしては奇策で、落胆を生んだポーランド戦が普段着。アジア予選は一応全試合チェックしたので、この部分は比較的自信を持っていける。よって、旋風を巻き起こした部分と普段着が通用しなかった部分を切り分けなければいけないのは複雑なところである。

 それでも本大会でこれまでからっきしだったことを考えれば、アルゼンチン撃破という大きな実績を手にしたのは大きい。ベスト16進出を目指すための成功体験として、これ以上に貴重なものはないだろう。

pick up player:サウド・アブドゥルハミド
 両SB、中盤と複数ポジションで高クオリティを披露。サウジアラビアのスカッド事情も相まってグループステージにおけるクローン化したかった選手ナンバーワン。

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