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「Catch up League 1」~2023.3.4 リーグアン 第26節 パリ・サンジェルマン×ナント ハイライト

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乱打戦を制しいざミュンヘンへ

 5-3-2で構えたナントに対して、パリは問題なくボールを持つことができた。サイドからのボールキャリーは非常に安全なもので、空いているSBからボールを運べば敵陣で勝負することができる。

 ただし、ナントは中央の3枚はパリに噛み合わせるように配置。強引に狭い中央のスペースからパス交換で打開しようとすると、ナントからカウンターのしっぺ返しが来るという構図であった。

 よって、パリは地道にサイドから打開を図る必要があった。幅を取るのはWB。メンデスとムキエレを基準にパリはサイド攻撃を構築していく。

 そして、サイド攻撃からの打開はあっさりと実ることとなる。先制点を決めたのはメッシ。左サイドのスピードに乗ったメンデスの抜け出しから放たれたクロスは跳ね返ってエリアに走り込んだメッシの足元に。見事な先制点であっという間に先制ゴールを決める。

 さらに、同じく左サイドからの打開で追加点を決めたのは4分後。先制点のシーンよりもより細かいパスワークからメンデスはクロスを上げてこれがオウンゴールを呼び込むこととなった。サイドでの打開というミッションに対して、パリは20分も経たないうちに2得点という回答を出す。

 2点のビハインドを背負ったナントはこのままではいけない!ということでリスクを背負ってのハイプレスに出ていく。徐々にボール保持の時間を確保できるようになったナントはビルドアップの機会も得られるように。パリはリードもあり、無理にプレッシャーにこなかったので3バックが大きく開き、サイドからボールをつけて前進する。

 それでも最終局面は守ることができていたパリ。中央には侵入させない状況が続いていたので問題ないかなと思ったところに落とし穴。サイドからの突破からブラスが角度のないシュートを放ち、これがゴールに。ニアを閉じ損ねたドンナルンマは痛恨のミスを犯してしまう。勢いに乗るナントは前半のうちにセットプレーから同点ゴールをゲット。あっという間に追いついてみせた。

 後半のスタートは再びパリの保持から。前半の開始の焼き直しとなるようなスタートで試合は幕を開ける。パリの勝ち越し弾は同点にされたセットプレーをやり返す形。セットプレーの二次攻撃に攻めのこったダニーロが合わせて再びリードを奪う。

 これ以降もペースを握ったのはパリ。右サイドのムキエレを走らせたメッシのスルーパスはあわやPKという形。オウンゴールも記録してしまったハジャムにとっては最悪の夜になるところであった。

 時間の経過とともに徐々に試合は弛緩。どちらも中盤のスペースが緩み、だんだんと互いの陣地に攻め込む機会が増えるようになった。それでも決定的なゴールを奪ったのはスーパースターのいるパリ。右サイドのベンベレの抜け出しからパスを受けたムバッペが4点目を沈めて試合を決める。

 2試合連続のホームでの乱打戦を制したパリ。ネイマール不在でも得点力に問題ないことを示し、ミュンヘンでのセカンドレグに臨む。

ひとこと

 数試合パリを見てきたがメッシとムバッペが得点に関与しないことがレアという異常なチームということがよくわかった。

試合結果

2023.3.4
リーグアン 第26節
パリ・サンジェルマン 4-2 ナント
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:12′ メッシ, 17′ ハジャム(OG), 60′ ダニーロ, 90+2′ ムバッペ
NAN:31′ ブラス, 38′ ガナゴ
主審:ジェレミー・スティナット

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