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「Catch up Bundesliga」~2023.3.5 ブンデスリーガ 第23節 ブンデスリーガ ヴォルフスブルク×フランクフルト ハイライト

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チャンスが多い打ち合いは痛み分けに

 まず、ボールをつなぐ意識を示したのはホームのヴォルフスブルクの方だった。GKを絡めたビルドアップを主体とした組み立てを行い、パスもミドルパスより短いレンジのものが中心だった。

 ただ、ヴォルフスブルクがひたすらつなぎきって敵陣まで行くかというとそういうわけではない。ある程度前でフリーのポイントを作ることが出来たら狙うのは裏。中でも相手の右サイドから裏を狙っていく形を機能させていた。

 フランクフルトはミドルゾーンで受けてからのスタートを見せていたが、時間の経過とともに徐々に劣勢になったことを受けて前からプレスに行くことに。だが、やりすぎてしまうこともしばしば。ヴォルフスブルクに裏を取られる被害がやたら大きくなってしまう場面も見受けられた。

 ヴォルフスブルクの先制点もこの裏狙いが奏功したもの。ヌディカがラインを上げ遅れてしまい、トラップが抜け出したマーモウシュにあっさりとかわされてしまう形でフランクフルトは簡単に先制ゴールを献上することとなった。

 しかし、フランクフルトには強力な前線がいる。特にCFのコロ・ムアニはヴォルフスブルクのバックラインに大きな脅威を与えた。同点ゴールのシーンはサイドからのクロスにシンプルに合わせたもの。中の枚数が十分とは言えない状態のままクロスを上げたフランクフルトだったが、相手のDFの上からガッツリと叩くヘディングを決めて、ゴールをねじ込んで見せた。

 同点ゴールで勢いに乗るフランクフルトはそのまま勝ち越し。同点ゴールと同じように右サイドから上がったクロスが起点となった。クロスを跳ね返し切れなかったヴォルフスブルクに対して、フランクフルトはセカンドボールを拾ったンディカのミドルでリードを奪う。先制点の際にラインを揃えきれなかった分、得点できっちりと働いた。

 逆転は許したが、ヴォルフスブルクにもまだチャンスは十分。つなぐことができれば問題なく裏は取れそうだし、相手のプレッシングはそこまできつくはない。

 攻め手はあったヴォルフスブルクはセットプレーから追いつくことに成功。ゲルハルトのゴールで試合は再び振り出しに戻る。

 後半もヴォルフスブルクはマイペースにチャンスを作り続けていたが、やはり別格だったのはコロ・ムアニ。独力で突破、最低でもファウルを貰うというフレームの外にいる存在であり、裏抜けも背負ってもOKという暴れっぷり。ナポリ戦に出場停止なのが本当に悔やまれる。

 よリダイレクトに攻めることができるフランクフルトは前半よりも直線的な動きからのチャンスメイクを積極的に行う。コロ・ムアニのラインブレイクからネットを揺らした場面もあったが、これはオフサイド。一方でヴォルフスブルクもルーズなフランクフルトの守備ブロックのライン間の攻略にチャレンジすることで終盤まで得点の可能性を見せていた。

 オープンな終盤となったが、試合は2-2で終了。シュートの多いダイナミックな展開は勝ち点1を分け合う結末となった。

ひとこと

 コロ・ムアニいてもナポリはなんとかなるだろうから、せめて出場停止だけは解除してあげてほしい。もう1試合CLで見てみたい。

試合結果

2023.3.5
ブンデスリーガ 第23節
ヴォルフスブルク 2-2 フランクフルト
フォルクスワーゲン・アレナ
【得点者】
VFL:10‘ マーモウシュ, 43’ ゲルハルト
FRA:22‘ コロ・ムアニ, 26’ ヌディカ
主審:ダニエル・シュラーガー

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