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「Catch up La Liga」~2023.4.15 ラ・リーガ 第29節 カディス×レアル・マドリー ハイライト

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妥当な流れと意外性の先制点

 CLの準々決勝を控えるレアル・マドリーはターンオーバーで主力を入れ替えてカディス戦に臨む。完全休養となったのはヴィニシウス、クロース。ベンチにはカルバハル、アラバ、モドリッチ、カマヴィンガが名前を連ねている。この並びにカマヴィンガが入っていることがここ数ヶ月の序列の変化を感じるところである。

 多少のメンバーの入れ替えを伴っても十分強そうなレアル・マドリー。左に流れるベンゼマとロドリゴを軸に序盤はスタートする。カディスの4-4-2でのプレッシングはむやみやたらに最終ラインまで追いかけることはなく、同サイドに追い込むことができたとわかればスイッチを入れて、そこから一気に追い込む形でボールを囲い込むことを狙っていた。 

 マドリーのこの試合の方針を踏まえればカディスの守備における方向性はなかなかに相性がいいものと言えるだろう。ミドルゾーンからのボール奪取+カウンターの流れでシュートまで持っていく。

 自陣深い位置からもカディスもビルドアップは可能。2列目のポジションにはだいぶ裁量を与えられており、上下左右に自由に動くポジション取りが特徴的であった。後方は4-1でバックラインは幅をきっちり取る意識が強め。マドリーのWGの背後を取りながら保持の時間も作りたい意思が見える展開だった。

 かっちり守られたマドリーだが、ヴィニシウスがいない左サイドにはロドリゴが君臨。左サイドを十分切り裂いており、個人でのドリブルやベンゼマとのコンビネーションでサイドを壊していく。

 30分を過ぎればマドリーは徐々に保持の時間を増やしていくように。彼らなりのやり方でマドリーと組み合っていたカディスはだんだん苦しい展開に追い込まれていく。

 後半もマドリーが主導権を握る展開に。高い位置からのプレッシングで支配的に振る舞うと、ボールを奪ってからは横断しながらの決定機を創出。カディスの同サイドに抑え込みたいプレスの狙いを外すようにボールを動かしていく。

 いつ点が入ってもおかしくないような時間を過ごした結果、ブロックの外からミドルを叩き込んだナチョが先制ゴールでこじ開ける。マドリーが先制する流れは妥当だったが、打開した選手には意外性があった。

 カディスは5バック気味に守ることを強いられた直後の失点。マドリーは畳み掛けるように立て続けに5バックの気味のまま前に出てきたカディスの背後をとり、カウンターで仕留めてさらにリードを広げる。

 守ってカウンターからのチャンスメイクの隙を虎視眈々と狙っていたカディスだったが、エンジンがかかったマドリーに屈して後半は圧倒され続ける流れに。先制点を奪ってからは彼らが勝ち点を取るのはノーチャンスだったと言えるだろう。

ひとこと

 ターンオーバーからの後半の主力登場の迫力はなかなかのものであった。CLに弾みをつける手堅い勝利だった。

試合結果

2023.4.15
ラ・リーガ 第29節
カディス 0-2 レアル・マドリー
エスタディオ・ラモン・デ・カランサ
【得点者】
RMA:72′ ナチョ, 78′ アセンシオ
主審:ヘスス・ヒル・マンサーノ

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