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「Catch up Premier League」~2023.4.22 プレミアリーグ 第32節 フラム×リーズ ハイライト

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左サイドからの2ゴールの貯金でヒヤヒヤの逃げ切り

 ようやく未勝利の沼から脱出し、勝ち点を40台に乗っけることができたフラム。今節の相手は残留争いの沼からいまだに抜け出せずに苦しんでいるリーズである。

 ボール保持でのアクションからスタートしたのはアウェイのリーズ。バックラインにロカがポジションをサイドに取ったり、最終ラインに落ちたりなどしてショートパスから繋いでいく。メリエを中継点として多用するなど、リーズは低い位置からのポゼッションに積極的だった。

 フラムは前からのプレスは無駄に人数を割かずに4-4-2をキープ。その代わり中盤で張った網にリーズがかかるのを待つ。ミドルゾーン、サイドに寄せるようにリーズの保持を追い込み、ボールを奪い取ったらSBの裏に素早くボールを送るという形でフラムは反撃。サイドの人数をかけたリーズの攻撃を封鎖し、思うような前進を許さない。

 リーズはサイドを変えてフラムの守備陣形を横に揺さぶることはできなかったが、奥行きを使うことはできていた。サマーフィルがサイドに引っ張り出したリームと対峙した場面など、サイドに引っ張り出せばスピードの部分でリーズに分がある。得意な形からセットプレーを得てフラムのゴールに迫っていくリーズであった。

 一方のフラムも低い位置からボールを保持していく。ワイドを活用しながら着実にリーズを押し下げていく。サイドに気がいったと感じたら中央ではすかさずウィリアンが降りてきてボールを受けて運ぶ。リーズに対して保持の時間はフラムの方がやや長かった。それでも序盤はセットプレーの頻度がフラムが多かったことを除けば互角と言えるだろう。

 30分すぎになると徐々にフラムが優勢に。リーズのアタッカー陣がスペースでスピード勝負を挑める場面は減り、フラムが一方的に押し下げて左右からのクロスで勝負する場面が増えるようになった。カウンターからも決定的なチャンスはあったが、リーズはウーバーの懸命なスライディングによりこれを阻止。前半はスコアレスで折り返す。

 後半、試合はリーズの守備の積極性が増したことで激しい展開に。サイドへの封鎖のタイミングを早め、ポジトラの強度を上げて素早いカウンターから攻勢に出る。

 これに対してフラムも対抗。ウィリアンのスラローム的なドリブルからリーズの守備を切り裂いていく。攻守の切り替えが多く、見応えのある展開を制したのはフラム。左サイドのウィリアンのクロスからファーで待ち構えていたウィルソンがゴールを叩き込む。

 勢いに乗るフラムはさらに追加点をゲット。同じく左サイドのウィリアンとロビンソンの2人から上げたクロスへの対応をメリエがミスってしまい、ボールはペレイラの前に。これを無人のゴールに押し込んで点差を広げる。

 これで試合は決まったかに思えたが、リーズはここから反撃。フラムの最終ラインの裏を積極的についていくことでレノに厳しい対応を迫っていく。あわやゴールという場面はいくつかレノに凌がれたが、79分にバンフォードがついにネットを揺らすことに成功した。

 終盤は接触プレーで負傷者がやや目立つ展開になり、両チームは違った意味でヒヤヒヤする流れに。懸命に勝ち点奪取に向けて攻撃を仕掛けるリーズだが、得点が入る前の勢いは少しフラムによってトーンダウンさせられた印象だ。

 逃げ切りに成功したフラムが連勝に成功。リーズはまたしても勝ち点の上積みに失敗してしまった。

ひとこと

 悪くない時間帯もあっただけにせめて1ポイントは欲しかったリーズ。フラムは2点のリードを奪うまでは見事だったが、ゲームクローズの粗を咎められなかったことは幸運とすべき展開だったように見える。

試合結果

2023.4.22
プレミアリーグ 第32節
フラム 2-1 リーズ
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:58′ ウィルソン, 72′ ペレイラ
LEE:79′ バンフォード
主審:ピーター・バンクス

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