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「Catch up Premier League」~2023.9.2 プレミアリーグ 第4節 シェフィールド・ユナイテッド×エバートン ハイライト

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未勝利沼の脱出者はなし

 ここまでともに勝ち点は0。開幕から思いっきり苦しんでいる両チームがランチタイムに激突する。互いにロングボールの応酬でスタートした両チームの攻撃。

 よりデュエルに対して強気なのはエバートンだろう。お馴染み凶悪3センターであるドゥクレ、ゲイェ、オナナに加えて、トップにベトが加入したことでロングボールへの自信はより一層。

 トップに素早く当てるロングボールに、自陣側から大きくサイドを変えながら広く攻めるような動線を使いながら、幅を取りつつ攻めていく形を織り交ぜる形で前進を狙っていく。幅を取る形に関してはブレイズがかなり同サイドへのスライドを意識した陣形になっていたのでそこに対する牽制なのかもしれない。

 セットプレーなど押し込む機会を得たエバートンはCKから先制。ややファー寄りのオナナからのシュートのこぼれ球をドゥクレが押し込んで20チーム中最後の今季初ゴールを決める。

 一方のブレイズは失点以降ポゼッションを支配。GK+CBのうちの2枚+アンカーのひし形を形成し、自陣からのボールキャリーを行う。サイドから人数をかけていく様子を見せつつ押し込んでいき、ファウルを奪ってセットプレーから地道にチャンスを構築していく。

 エバートンの守備の弱点はライン間のスペース管理がやたらと甘いこと。特にMFとDFのライン間の距離が広がることが多く、このスペースにぽっかりと空洞が空くこともあった。

 よって、徐々にこのスペースを狙っていくブレイズ。大きくワイドに振って縦に進撃し、クロスを折り返せば簡単にライン間のスペースには侵入できる。右サイドからのクロスを受けたマクバーニーの落としを仕留めたのはアーチャー。デビュー戦で見事にゴールを決めた。

 しかしながら、ネガトラの局面で言えば脆いのはブレイズも同じ。ロングボールが使えるエバートンには十分に反撃のチャンスがあるという展開。しかし、ゴールは再びアーチャーから。セットプレーからのカウンターで敵陣にてボールを受けると豪快に放ったミドルがピックフォードの背中に当たりゴールを奪い取る。いかにも乗っている人らしいゴールである。

 後半、勢いよく入ったのはリードを許したエバートン。ベトのポストにダンジュマが侵入しFKを獲得するなど押し込んでいく入りを見せていく。

 エバートンの同点弾はピッチを広く広く使ってのもの。右の大外で受けたパターソンから素早く決めたのはダンジュマ。スピーディな攻撃で後半早々に試合を振り出しに戻す。

 しかし、このゴール以降エバートンは沈黙。プレッシングがかからず、出ていった分だけ背後を使われてブレイズにダイナミックな攻撃を許してしまう。

 しばらくは受け止めることに専念似ていたエバートンだが、終盤にふたたびハイプレスを起動。これをかまわずにいなすブレイズはポゼッションからエバートンのゴールに迫る。

 ラストプレーのCKはゴールを手にしたかと思ったブレイズだったが、立ちはだかったのはピックフォード。二度にわたるセーブで何とかゴールを死守し、勝ち点1の確保に成功。未勝利対決は仲良く勝ち点を分け合う形で終わった。

ひとこと

 両チームとも苦しい一戦。非保持におけるコンパクトさを特にエバートンはもう少し管理できると、カウンターから前に進む目も出てきそうだけども。

試合結果

2023.9.2
プレミアリーグ 第4節
シェフィールド・ユナイテッド 2-2 エバートン
ブラモール・レーン
【得点者】
SHU:33‘ アーチャー, 45+1’ ピックフォード(OG)
EVE:14‘ ドゥクレ, 55’ ダンジュマ
主審:アンディ・マドレー

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