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「Catch up Premier League」~2023.9.24 プレミアリーグ 第6節 アーセナル×トッテナム ハイライト

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主導権を握ったアーセナルとロメロを救ったソン

 レビューはこちら。

https://www.footballista.jp/regular/167511?fbclid=IwAR0IUlMVQrFeicBvfgU9SqiOTTX1EQedM–Frm8yHDQbTLBfUIyc9yAFaXM

 実に34年ぶりの無敗同士での衝突となったノースロンドンダービー。文句なしで今節最も注目のカードといっていいだろう。

 注目の一戦でまず仕掛けたのはアーセナル。高い位置からプレスでトッテナムの守備陣のプレス耐性を図る。アーセナルはウーデゴールが左からプレスをかけていく形でトッテナムのビルドアップを右サイド側に誘導。そのままハイプレスに移行し、狭いスペースでボールを囲うように守る。

 アーセナルのこのハイプレスは相当に機能したといえるだろう。降りるマディソンもライスが制圧し、ジェズスは列を超える形でプレスをかけ続けてトッテナムのパスワークにミスを誘っていく。

 一方のトッテナムのハイプレスはアーセナルほど機能しなかった。ラヤはフリーでボールを持てる機会が多かったため、トッテナムのプレス隊を左右に振る形でポゼッション。さらには内に絞るジンチェンコから大外のパスコースを使うことで、サイドに1on1の形を作っていく。

 この土俵でクオリティを見せたのはサカ。右からのカットインでミドルを放つとこのシュートがロメロのオウンゴールを誘発。アーセナルが右の定点攻撃から先手を奪う。

 プレスと右サイドからの攻撃という2本柱で主導権を握るアーセナル。しかしながら徐々にトッテナムは反撃。アーセナルのプレスが鈍ったところを見逃さず、マディソンやビスマからクルゼフスキに大きな展開を飛ばすことで前進する。クルゼフスキを追い越す選手を作る形でアーセナルのバックラインを乱すと逆サイドで折り返しをジョンソンが淡々と狙う。

 1回目のサイド攻撃はラヤのファインセーブによって阻まれたが、2回目はマディソンの左サイドの突破からソンがわずかなコースを切り拓くシュートで試合を振り出しに戻す。アーセナルとしてはホワイトかライスのカバーでマディソンの侵攻を防ぎたかったところだろう。

 後半、アーセナルはハヴァーツの投入でプレス強化。再び敵陣に押し込む時間を作る。すると、セットプレーからロメロのハンドでトッテナムはPKを献上。またしても失点に絡んでしまったロメロを救ったのは、再開直後にジョルジーニョに思い切ったプレスを敢行し、ソンの独走ゴールを演出したマディソンだった。

 失点後、アーセナルは悪い流れが続いたが、徐々に立て直すと最後は押し込む時間が長くなるように。しかしながら、交代選手が流れの波に乗ることができず。サイドでも中央でも軸がわからず、攻めとして責任を取るプレーができる選手がいなくなってしまっていた。

 トッテナムもカウンターからサリバの壁を破れる交代選手はおらず、試合はそのまま終了。白熱したノース・ロンドン・ダービーは2対2の引き分けで終わった。

ひとこと

 優勢だったのはアーセナルだが、やれたこととやれないことの整理をしつつ敵地からポイントを取って帰ったトッテナムの方がファンの満足度は高いかもしれない。

試合結果

2023.9.24
プレミアリーグ 第6節
アーセナル 2-2 トッテナム
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:26′ ロメロ(OG), 54′(PK) サカ
TOT:42′ 55′ ソン
主審:ロベルト・ジョーンズ

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