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「Catch up Bundesliga」~2024.1.21 ブンデスリーガ 第18節 ブンデスリーガ バイエルン×ブレーメン ハイライト

目次

金星に見合うクオリティでアリアンツ・アレナ制圧

 バイエルンは2-3-5でのビルドアップでのスタート。ブレーメンはバックラインに無理にプレッシャーをかけずに2トップと3センターでサイドに誘導しつつ袋小路に追い込んでいく。中盤より前で跳ね返していくイメージである。

 バイエルンは右のハーフスペースあたりを狙っての裏抜けを試行。まずはサイドで深く抉る方向性を意識する。しかしながら、前半のバイエルンは全くと言っていいほどインサイドを使うことができなかった。ケインのポストとスペースを享受したムシアラのドリブルは完全にブレーメンに封殺されており、中央での呼吸をなかなかすることができなかった。

 一方のブレーメンはボールを奪うと2トップがサイドに流れながら起点に。特に17番のエンジンマーはなかなかにボールの落ち着きどころとしてのオーラを放っている形だった。一発で裏を狙うのではなく、パス交換から前を向く選手を作ってから裏を取ったり、あるいはドリブルで少し緩急を入れたりなど形を整えながらの裏抜けを整備。その分裏抜けは効果的だった。エンジンマーとウパメカノのスピード勝負はなかなか見応えがあった。

 ブレーメンはスピード勝負だけでなく押し込むフェーズにおいても十分なチャンス。ローブロック攻略に関しても手応えがある形で前半を戦うことができた。

 後半も流れは変わらずバイエルンの保持を軸とした勝負。しかしながら、インサイドに入り込むことができず、外に流れながらの勝負になってしまうのは前半と同じ。外にも勝負できるWGはいるが、インサイドを使えない問題はそれはそれで存在する。高速のフリックを3連くらいで強引に繋ぐくらいしか、中央を壊すことはできていなかった。セットプレーで可能性を見出せていたのはバイエルンの光にはなっていたが。

 後半もブレーメンは速く攻める状況とゆったりとボールを持つ状況を使い分け。後半の頭はどちらかといえば押し込む局面を互いにどう崩すかの勝負だった。そうした中でゴールを決めたのはヴァイザー。右サイドの角度のないところからはなったシュートがノイアーを打ち抜き、ついにブレーメンがリードを手にする。

 追いかけるバイエルンは途中交代で入ったテルやムシアラとサネのパス交換での侵入など80分以降は押し込みながらもチャンスを作っていく。しかしながら、エンジンマーが要所でキープ力を発揮するなどブレーメンも保持に回れば時間をきっちり稼ぐ。

 逃げ切りに成功したブレーメン。押し込まれる時間が長くなりながらもカウンターの精度を軸にアリアンツ・アレナを制圧した。

ひとこと

 ブレーメン、シンプルにとても良かった。エンジンマー、いい選手だな。

試合結果

2024.1.21
ブンデスリーガ
第18節
バイエルン 0-1 ブレーメン
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BRE:59′ ヴァイザー
主審:マルコ・フリッツ

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