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「Catch up China Super League」~2023.10.29 中国超級リーグ 第29節 上海海港×山東泰山 ハイライト

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あまりにもクレイジーな優勝決定戦

 山東泰山の予習シリーズ第2弾。ちなみにこの試合は優勝をかけた最終節前の一戦。上海海港は勝ち点差5の山東相手に引き分け以上で今節での優勝が確定するという状況だった。

武漢との一戦同様に山東相手の布陣は3バックが基本線。山東のプレスの枚数はその試合同様に2枚であり、バックラインにはそこまでプレスをかけていかない。

 ボールを一方的に持つ立ち上がりとなった上海。3バックが2トップの脇を取る形でそこから縦にハーフスペースの奥を取る形で前進を仕掛けていく。

 すると、あっという間に先制点をゲットした上海。セットプレーから右のスペースの裏に展開してクロスを上げてのゴール。5番の裏抜けに11番が合わせる形で先制ゴールを奪い取る。

 一方の山東は今節もビルドアップに苦戦。フェライニを生かしてのロングボール以外には前進の術を見つけることができずに苦しい展開なると。セットプレーからは数少ないチャンスを作ってはいたが、これは上海のGKのファインセーブによって阻まれてしまい、得点にこぎつけることができない。

 そうこうしていると上海は再び縦に速い攻撃でネットを揺らす。この場面は攻撃側のハンドで救われた感があるが、山東の27番の対応はあまりにも杜撰。ラインを無抵抗に下げ放題でスペースを供給しまくっていた。

 そんなことをしていると前半終了間際のセットプレーで大乱闘が発生。この流れで上海に2人の退場者が出た。自分がこの試合を予習に選んでしまったことの失敗を実感した瞬間である。というか、優勝をかけた一戦なのに乱闘で2人退場とかあまりにもクレイジーすぎるだろう。

 いつの間にか山東側にも退場者が出ており、試合は10人×9人という状況に。後半は5-2-1みたいな形でブロックを組む上海に山東側が保持で一方的に襲い掛かる内容となった。上海は奪ったらなるべく遠くに蹴るというプランで無限に攻撃を受け続ける。

 押し込んだ山東の攻撃は悪い意味で淡々としている。ホルダーが1人で何とかしようとする場面が目立ち、クリソンを筆頭にあまりにも球離れが悪い。フェライニが引き起こした乱闘くらいが見どころだった。もっとも、優勝のかかった一戦として見ればもっと手に汗握るような展開だったのかもしれないが。

 そうこうしているうちに山東はフェルナンジーニョが一発退場。これで試合は9人同士に。野球かよ。ラフプレー、乱闘、そしてアフターチャージと見るに堪えない優勝のかかった一戦である。ここ5年くらいで一番見ていてばかばかしくなる試合であった。

 試合は最後にクリソンのミドルのこぼれ球を押し込む形で山東が追いつくが、反撃もここまで。ちなみに試合終了の瞬間にやたら上海の選手が喜んでいるからなんだろうと思って、後から調べたらこの一戦に優勝が懸かっていることが判明しました。

ひとこと

 中国超級リーグに興味がある人でなければ、時間の無駄であった。記事を書いた俺も、参考になると思って読んだあなたも時間の無駄。まぁ、たまには無駄もいいよね。無駄も愛していきたい。

試合結果

2023.10.29
中国超級リーグ
第29節
上海海港 1-1 山東泰山
浦東足球場
【得点者】
上海海港:16‘ 呂文君
山東泰山:89‘ 谢文能
主審:麦麦提江·艾合麦提

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