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「良い日になりますように」~2021.10.2 J1 第31節 川崎フロンターレ×FC東京 プレビュー

明治安田生命 J1リーグ 第31節
2021.10.2
川崎フロンターレ(1位/24勝6分1敗/勝ち点78/得点68/失点21)
×
FC東京(9位/13勝7分11敗/勝ち点46/得点42/失点39)
@等々力陸上競技場

目次

戦績

近年の対戦成績

図1

過去5年の対戦で川崎の7勝、FC東京の3勝、引き分けは2つ。

川崎ホームでの戦績

図2

直近10試合で川崎の4勝、FC東京の2勝、引き分けが4つ。

Head-to-head

<Head-to-head>
・川崎が勝てば同カード初のリーグ戦の多摩川クラシコ5連勝。
・直近6試合のリーグ戦での対戦は川崎が無敗(W5,D1)
・しかし、等々力ホームでの直近4回の対戦で川崎が勝ったのは一度だけ(D1,L2)
・等々力での対戦でどちらかのチームが3得点以上挙げた試合は2007年まで遡る。

 直近の試合は川崎が連勝中。リーグ戦に限れば6戦無敗の4連勝中。5連勝となればJ1での同カードで史上初のことになる。

 ただし、このカードの特徴は外弁慶であること。ともにアウェイでの成績がよい。川崎的には苦杯を舐めたルヴァンカップなど苦しい思い出がある。直近唯一の勝利は中村憲剛のバースデー弾で接戦を制した昨年の10月の試合だ。

 もう1つ傾向として特徴的なのは等々力ではロースコア、味スタでは殴り合いになりやすいということ。上の表を見てもわかると思うが、FC東京ホームの試合は今年のように得点の取り合いになることもある。だが、等々力での試合は2007年以降、どちらのチームともに3得点を記録したことはない。この傾向は今年も継続するだろうか。

スカッド情報

【川崎フロンターレ】

・大島僚太、ジョアン・シミッチはベンチ外が続いている。

【FC東京】

・中村帆高は右膝半月板損傷で離脱中。
・内田宅哉は左肩関節脱臼で離脱中。
・小川諒也は名古屋戦で負傷交代以降、ベンチ外が続いている。

予想スタメン

画像3

Match facts

【川崎フロンターレ】

<川崎のMatch facts>
・勝てば今季初のリーグ戦6連勝
・勝ち点78は歴代2番目に多い勝ち点。
・等々力での公式戦は直近20戦で無敗(W14,D6)
・ビハインドに陥ったリーグ戦は7試合。リーグ最少。
・直近の9得点は全て後半に決めている。
・レアンドロ・ダミアンはFC東京戦で5アシスト。Jで最も多くのアシストを決めている相手。

 勝てば今季初のリーグ戦6連勝。チーム史上2度目の勝ち点80越えまではあと1勝という状況になっている。得意のホームゲームで何とか大台の勝ち点80に乗せて代表ウィークの中断を迎えたいところである。

 気になるのは先制点を獲られる頻度の多さだろう。だが、シーズントータルで見るとビハインドになった回数は7回である。ここから4勝2分1敗と勝ち点14を稼いでいるのだから大したものだ。

 FC東京戦では活躍するイメージの強いダミアン。リーグ戦4試合で7得点に絡んでいるが、うち6得点は味スタでのもの。等々力ではここまでクラシコのゴールはない。連戦の締めを9番が飾ることはできるだろうか。

【FC東京】

<FC東京のMatch facts>
・直近4試合のリーグ戦で1勝のみ。
・直近3試合の公式戦の勝利はいずれもクリーンシート。
・直近3試合のアウェイでのリーグ戦は無敗。
・現トップハーフとの対戦はここまで1勝のみ(D4,L8)。しかし、5位以上のチームとのアウェイゲームに限れば無敗(W1,D2)
・直近の22試合の公式戦のうち、16試合で先制点を記録している。
・ディエゴ・オリベイラはリーグ戦での決勝点が6点。前田大然と並んでリーグハイ。

 浦和戦は相手に攻め込まれ続けての逆転負けと気持ち的にも結果的もダメージが大きい敗戦だった。これで目標としているACL出場権は赤信号。現実的にはカップ戦のタイトルに目標をシフトしていくことになるだろう。

 直近の勝利の試合の共通点はいずれもクリーンシートであること。ホームでの連戦が続いているが、アウェイでの成績も好調。トップハーフとの対戦成績は極端に悪いが、そこもアウェイゲームに限ればそこまで悪くない。

 戦績で特徴的なのは先制した試合の多さ。22試合中で16試合というのはかなり多い。だが、着目したいのはそれ以外の6試合。いずれも無得点での負けかスコアレスドロー。つまり、先制されたチームに得点をしたのは5月のルヴァンカップの大分戦が最後である。

 したがって、先制の可能性はかなり高いが、先制されると一気に追い込まれるというのが戦績から導かれる傾向だ。勝負強く、等々力で大量得点の経験もあるディエゴ・オリベイラを軸になんとか先制点をものにしたいところだ。

展望

■ 自由度が下がり、献身性が高まるレアンドロの不在

 目標として掲げていたACLの出場権はかなり厳しくなったFC東京。現実的な大目標としてはカップ戦に切り替えるしかないだろう。連覇がかかるルヴァンカップの直前で弾みをつけておきたい多摩川クラシコとなる。

 だが、なかなかチームは難しい状況に陥っている。名古屋戦で一発退場となったレアンドロにはリーグでの3試合の出場停止処分に加えて、同じく名古屋と当たるルヴァンカップもクラブが出場を自粛させる方針を明らかに。処分自体は仕方のないものなのだろうが、戦力的には名古屋戦でも横浜FC戦での効いていた彼の不在は痛手となることは確実。やはりこのチームは前線のブラジル人選手たちがいなくなったり、減ったりするとだいぶ風情が変わる。 

 最も大きく変わるのは前線の守備のタスクである。レアンドロやアダイウトンが先発で起用されると、やや守備免除というか気まぐれ感が出てくる展開になる。左SHで守備でのハードワークを課されていないアダイウトンと異なり、右のSHの東は前線のプレス隊に加わるなど守備に関して積極的な役割を任されている。

 日本人をスタメンにずらりと並べた浦和戦はより厳しい守備のタスクを前線に要求。トップ下に入った高萩を先導役として、前線にプレスに行くことはもちろん、低い位置まで帰陣することで自陣深くまでブロックを形成する役割も担わなくてはいけない。

 とはいえ、ローラインはあくまでも仕方なく帰着する部分。なるべく高い位置で止めたい部分はある。より積極的な守備を見せるのは右サイド。東の前線までのチェイシングに後方のSBが縦を塞ぐ形でついていくようにアタックをかける。

画像4

 出ていく分はCHがサイドに出ていきカバーリングを担う。サイドの縦関係は隙あらば高いラインからのボール奪取からのカウンターを狙っている。

 また、両サイドのSHが守備意識が高い場合(≒どちらも日本人選手である場合)はサイドのカバーの負荷が下がるので、CHが縦方向に積極的にプレスに出ていく。

 CBはあまり動かないことが多いが、オマリのハイボール対応など縦方向にはスライド行くシーンもちらほら。ブロックのコンパクトさは維持しながら、なるべくラインを上げながら守りたいのが今のFC東京である。

 ブラジル人選手の有無で変わるのは攻撃も同じ。特に遅攻においては左のハーフスペースで止まることが出来る選手を軸に、周りがこれを追い越していくことでギャップを使いたいのだが、おそらくこの役割が出来るのはレアンドロ以外ではディエゴ・オリベイラだけ。

画像5

 2人止まる役割が出来る選手がいるとだいぶ相手も対処しにくいのだが、この試合では1人だけ。ただし、追い越していく動きはポジション問わずどの選手もできるので誰が抜け出すかは非常に読みにくい。ただし、止まれる選手が1人ならばマークは集中する。オリベイラにとっては難しい仕事になるだろう。

 止まる場所でベクトルを変えて推進力のあるドリブルが出来るアダイウトンにつなげられれば相手としては厄介。ここも受け手としてそういう相手を惑わすドリブルが出来るのが彼1人でちょっとスケールダウンの感はある。

 速攻に関してはどの選手が出てもスピード豊か。浦和戦でも見せたようにCBからのフィード一つで無理なく完結させられる威力がある。

 ゆっくりとした攻撃はレアンドロの不在で割引感はあるが、その分豊富な運動量の前線で引っ掛けてショートカウンターの機会を増やしたい。それがFC東京の狙いになってくるだろう。

■設計的には『動くところ』が狙い目

 まず川崎的に狙うべきはFC東京の『動くところ』である。普通はレアンドロやアダイウトンのような守備に献身的ではないところを狙っていくかもしれないが、FC東京の守備の組み合わせの構造として動かない選手と動く選手がセットになっていることである。

 例えば守備をしないアダイウトンには安部がセットだとか。なので、動かない選手のところをシンプルにつこうとすると単に別の動く選手を引き寄せるだけになってしまうことになる。したがって、初めから動きやすい選手を狙い、後方の選手が埋めるべきスペースを少しでも広げたい。

 なのでサイドでねらうとしたら積極的に狙っていきたいのはアダイウトンの方ではなく東の方。SH、SBのスライドが大きいこのサイドでFC東京の縦方向の駆け引きに臨みたい。CHを引っ張り出すことができたら最高。そうなればバイタルからミドルシュートの方も積極的に狙っていきたい。

 仮にローラインで組んでくるとしたらCFに深さを取る動きは求めたいところ。味スタで大島が決めたゴールのような最終ラインの深さを逆手に取った得点を掴みたいところだ。 

 ただ、先ほども言ったように今のFC東京はCBが比較的前に出てくる機会も多い。知念が得意な相手を引き出しておきながら体を入れ替わり前を向く形はもしかしたらオマリに効くかもしれない。

 だが、日程的にはFC東京が有利。1週間休みを挟んでしまうと、神戸のように走りきれないでばてるという保証もないチーム。60分以降はさすがに相手の方が優位だろう。バテたところにロングカウンターを独力でできるアダイウトンを入れてくる可能性はある。

 押し込んだ時に川崎が狙いたいのがこのFC東京のポジトラの意識の高さ。彼らは押し込まれた後の守備から攻撃に転じるときに不意に中央になかなかハードな縦パスをつけようとする試みが結構ある。クリアもたまたまでもいいからあわよくば前線に届けたい!と思うのか、サイドに大きくではなく中央につけるように蹴ることがある。正直、ここの精度は出し手も受け手も甘く狙い目になりうる。

 川崎的にはこれを波状攻撃の狙い目としたい。神戸戦で同点PKの奪取を成功させるきっかけを作るなど最近ボールハンターとして一皮むけた感のある橘田を中心に、相手のロングカウンターのチャンスをひっくり返してロングカウンターで壊す形を積極的に狙っていきたい。

 余談だけど、この日は自分は結婚式当日。なのでリアルタイムで見れるかはわからない。挙式から直行で等々力に披露宴参加者を2人等々力に送り込むので応援の気持ちはこの2人に託してもいいかも。いずれにしてもいい一日になることを願ってやまない連戦の最終日である。

【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)

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