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「Catch up J1 League」~2024.4.7 J1 第7節 東京ヴェルディ×柏レイソル ハイライト

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アグレッシブでスリリングな後半の鍔迫り合い

 前節、湘南相手に逆転勝ちを決めて16年ぶりのJ1での勝利を手にした東京V。次に狙うはホームでの初勝利。連勝をかけて戦うのは柏との一戦である。

 ともに4-4-2という噛み合わせが十分なフォーメーションで迎える形となったが、2トップが強引にCBにプレスをかけにいく形にはならず、トップは中盤をケアしながら勝負を仕掛けていく。時間をもらったCBは前線に当てる形で勝負。まずは様子見からの立ち上がりとなった。

 この立ち上がりでのロングボールで先制したのは東京V。ジエゴとの駆け引きで完勝し、右サイドを抜け出した山田楓喜が角度のないところから先制ゴールをもたらす。完全に交わせたわけではないものの打ち切るという強気なプレーは今季の好パフォーマンスの流れを感じるものだった。

 リードを許した柏は徐々にポゼッションをスタート。GKの松本もしくはCHの白井のどちらかが中盤に入り、CBは大きく開きながら前に進めていく。ワイドに開く犬飼のキャリーなど2トップのズレを使いながらの前進が狙いとなる。前線はスペースがある状態で受ければ細谷とサヴィオに蹂躙することができそうなのだが、後方の構造変化からのスペースメイクが安定せず、前線にいい形で渡せない状況が続く。

 リードした東京Vは宮原が後方のビルドアップ部隊の調整役。詰まりそうになったらボールを引き取ることで逃しどころになる。ただし、少しでもプレッシャーを感じたらすぐに前線に蹴っ飛ばす。無理せずにリスクを取らない保持で慎重に時計の針を進める。その甲斐あってか前半はリードを維持して終了。1-0でハーフタイムを迎える。

 後半は2枚の選手交代を行った柏がペースアップ。前線に素早くつける形で縦に早い攻撃を仕掛けていく。一方の東京Vもそれに触発されるように前線へのロングボールで速いテンポに乗っかる。

 違いを見せたのは細谷。谷口を交わすなど右サイドでチャンスメーカーとして躍動。あわやPK奪取というところまで漕ぎ着けることができていた。東京Vも左サイドでフリーになった抜け出した木村が決定機を迎えるが、これはDFのスライディングに阻まれてしまう。

 決め手が足りない柏にとって救世主になったのは途中交代の木下。細谷とサヴィオのコンビで右サイドを壊すとゴールから離れる方向のステップを踏みながらヘディングを決める。難易度の高いゴールを投入直後に決めた木下の活躍によって試合は振り出しに戻る。

 以降も木下は猛威を振るい柏は攻勢に出ていく。だが東京Vも左サイドの山見を軸に反撃。後方に翁長を入れることで染野の近くでプレーさせることでより得点に直結させる形を作る。この形からの決定機も迎えた東京Vだったが、山見はこれを仕留めることができず。

 試合はそのまま終了。アグレッシブに最後まで3ポイントを狙った両チームの一戦は痛み分けに終わった。

ひとこと

 終盤までアグレッシブ。どちらが点をとってもおかしくない見応えのある一戦だった。

試合結果

2024.4.7
J1リーグ
第7節
東京ヴェルディ 1-1 柏レイソル
味の素スタジアム
【得点者】
東京V:10′ 山田楓喜
柏:73′ 木下康介
主審:木村博之

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