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「Catch up Premier League」~2024.3.31 プレミアリーグ 第30節 マンチェスター・シティ×アーセナル ハイライト

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三つ巴のサバイバルはまだまだ続く

 レビューはこちら。

https://www.footballista.jp/regular/180411

 リバプールは前の時間帯で勝利し暫定首位浮上。アーセナルが首位を死守するには8連敗中のエティハドで勝利するしかなくなった。

 立ち上がりはプレッシングからシティの保持の阻害に走るアーセナル。CBとCH、そしてオルテガの5枚を軸にビルドアップを行うシティに対して、ハヴァーツとウーデゴールのプレス隊を軸としてサイドに誘導し、ライスにボールをハントさせるいつものやり方から高い位置でのボール奪取を狙う。

 だが、シティはライスのいないところから前進を狙う。デ・ブライネ、フォーデンにライン間で受けさせたり、大外からベルナルドがキヴィオル相手にゴリゴリしたりなど、異なるところからボールを前に進めていく。

 ベルナルドが自陣でのビルドアップ参加を増やしたところでアーセナルはリトリートを優先。SHを思いっきり低い位置まで下げて自陣を固める。非保持の方向性はインサイドとバイタル。大外はグバルティオルとアカンジなのでアーセナルはサイドにはSHもしくはSBが出ていけばOKというスタンスに。その分、ハーランドへのクロスは2枚で跳ね返すし、押し下げたフェーズにおいてはお馴染みのシティのミドルシュートはことごとくブロック。跳ね返していく。

 自陣での守備は盤石だったアーセナルだが、SHが下がっている分カウンターの希望はかなり薄め。どちらのチームにも得点が入る予感がないままハーフタイムを迎える。

 後半、シティはベルナルドのビルドアップのタスクを減らして大外に配置。3-2-5の形で固定し、サイドアタックを増やしていく。ビルドアップ隊が少なめになった分、アーセナルはリスクを賭してハイプレスに出ていくように。高い位置からボールを奪ってチャンスを作るこの時間がアーセナルにとっては最もゴールの確率が上がった時間帯だった。

 シティはWGキャラのドクとグリーリッシュを投入したことでアーセナルの前向きなプレスをへし折ることに成功。ドク対策で冨安をすぐに入れたアーセナルもこれに対抗。冨安は万全そうではなかったが、左足を使わせる方向に抜けられるような守り方が基本的にはできていたし、タッチライン側に抜けられた時もガブリエウが問題なく受けることが出来ていた。

 それでも左右にボールが入った分、押し込むフェーズに突入したシティ。アーセナルはなかなか押し返せない状況だったが、ボックス内の封鎖には成功。

 勝利は手にできなかったが、エティハドでのシティを無得点に抑えるという快挙に成功したアーセナル。優勝候補にふさわしいパフォーマンスを見せて、タイトルレースは三つ巴を継続だ。

ひとこと

 トーマスと冨安のフィットがアーセナルを一段上に押し上げる予感がする内容だった。

試合結果

2024.3.31
プレミアリーグ 第30節
マンチェスター・シティ 0-0 アーセナル
エティハド・スタジアム
主審:アンソニー・テイラー

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