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「Catch up Premier League」~2022.10.18 プレミアリーグ 第12節 ボーンマス×サウサンプトン ハイライト

■粘りに粘ってついに土をつける

 パーカー解任以降、無敗を続けているボーンマス。今季ここまで敗れた相手はアーセナル、リバプール、シティとことごとくビック6であり、それ以外には無敗という状況が続いている。今節の相手は勝ちなしが続くサウサンプトンである。

 早い攻撃主体でスタートしたサウサンプトン。彼らの今季の攻撃の成否は個人におけるデュエルで優位を取れるかに依存するところが大きい。この試合においてはボーンマスの選手たちとの個人の能力の差を感じる多く、デュエルで打ち勝つところから局面を打開することが多かった。

 ボーンマスはより相手を動かしながらのスペースメイクでの前進が多いチームだ。この試合においては配置の工夫もあった。前線は中央にポジションすることが多いビリングが左サイドでスタート。クリスティ、タヴァニア、ソランケを軸に右サイドから動き出しを行い、ビリングは左サイドから絞りつつフィニッシュに関与するという形だった。

 どちらのチームもある程度ボールを持つ局面で持ち味を出せた理由は、守備側に回ったチームの手際の悪さが大きい。どちらもブロック守備の網目が大きく、ライン間に入り込んだりターンすることでの前進が非常に容易だった。

 特にボーンマスは前線の守備が攻撃時と同じくらい自由に相手を追いかけまわしていた。攻撃時の流動性は良いけども、守備の流動性は味方に迷いを与えてしまうのである。前線の守備が定まらなかったボーンマスはサウサンプトンの攻撃を誘導できなかった。

 先制点はエルユヌシのドリブルから。逆サイドへのカットインからプローのオーバーラップから最後はアダムスがゴールを決める。自由に相手を動かしまくってのゴールである。

 先制点をとったサウサンプトンだが、順風満帆とは言えない。ハイテンポなプレスを行ってもボーンマスのボール保持を助長してしまい、ペースを引き寄せることが出来ず。前線の配置はボーンマスほどではないが整備されている感がない。

   アーセナルから出向しているメイトランド=ナイルズは守備ではミスを待ち構えるボーンマスの餌食になったり、保持では輝きを見せられなかったりなど非常に苦労していた。ボーンマス側にボールを奪った後の1本目のパスの精度が備わっていれば、展開はまた違うものになったはずだ。

 後半も流れが良化しないサウサンプトン。保持でも非保持でも落ち着かず、バタバタとした試合運びが続いていく。加えてボーンマスは横幅を使いながらゆったりとした保持で試合をコントロールするようになる。

 なかなか主導権を取り戻せないサウサンプトンは5バックにシフトする。しかし、後ろを重くした途端、ウォーカー=ピータースが負傷交代。悪い流れは止まらない。

 5バックにした時点で陣地回復ではだいぶ分が悪くなったサウサンプトン。あとの時間はボーンマスの攻撃に耐えられるかどうかである。サイドからの押し込みは簡単に許すサウサンプトンだが、ラストパスとクロスの精度が足りないボーンマスには救われた格好である。

   バズヌの落ち着いた対応とサリスを軸とした跳ね返しでなんとか守り切ったサウサンプトン。ボーンマスに監督交代後初めて黒星をつけることに成功した。

試合結果
2022.10.19
プレミアリーグ 第12節
ボーンマス 0-1 サウサンプトン
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
SOU:9′ アダムス
主審:ジョン・ブルックス

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