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「Catch up Premier League」~2022.10.20 プレミアリーグ 第12節 レスター×リーズ ハイライト

■最下位逆戻りのジンクスを打破

 1節ごとに最下位と19位を行き来しているレスター。今季は出遅れで苦しんでおり、なかなか降格圏を脱出することができない。順番で言えば今節は最下位に逆戻りするターンである。今節はフォレストが負けを回避したため、この試合に敗れれば最下位に逆戻りだ。

 対戦相手のリーズは直近の成績で言えばレスターよりも深刻。9月のリーグ戦のうち、2試合が延期で無くなっているとはいえ、リーグ戦最後の勝利は8月と2ヶ月ほど勝利から遠ざかっている。個人の切れ味は悪くないだけに早めに悪循環は止めておきたい。

 どちらもプレッシングは前から意欲的。立ち上がりに前からのプレスでファエスを引っ掛けて、いきなりFKのチャンスを得たリーズもなかなか良かったが、よりプレスに積極的だったのはレスターの方である。デューズバリー=ホールをヴァーディと並べる形で4-4-2として運用。2列目も中盤から前がかりなプレスを行い、人を前から捕まえる圧力でリーズを苦しめる。

 リーズはこのプレスに苦戦。2列目が前を向ける機会は稀で前に進むための推進力を得ることができない。レスターの圧力に苦しむ流れの中でロカがプラートにボールを奪われ、カウンターが発動。ショートカウンターからコッホのオウンゴールを誘発する。前プレで見事に先制点で結果を出して見せた。

 20分くらいからリーズは徐々にプレスを外せるように。縦にパスを入れて、大外から裏抜けする選手に繋ぎ、そのままエリア内に折り返す形でチャンスメイクを行っていく。

 しかし、レスターも外循環のボール回しで同様に最終ラインの裏を狙っていく。アタッカーのスピードであればこちらも負けていない。

 その上、レスターには早いアタッカーを活かせる舵取り役がいる。前節と同じく最終ラインに落ちるティーレマンスはシニステラにとって邪魔だし、裏のヴァーディや左サイドへの大きな展開も平気でこなす存在。リーズにはないビルドアップにおける大きな武器になっていたといえるだろう。

 大外からの裏の抜け合いを制したのはレスター。カスターニュ、プラートが右サイドの裏を一気に駆け上がると逆サイドのバーンズが仕留めて前半のうちに追加点を奪い取る。

 ハーフタイムにリーズは2枚の選手入れ替え。オウンゴールに裏抜け対応での警告など画面から悲鳴が聞こえてきそうだったコッホをクーパーに入れ替え、アタッカーとしてロドリゴを投入。アーロンソンが低い位置をとるのは微妙なところではあるが、サマーフィルやシニステラあたりが元気な2列目を入れ替えずにアタッカーを増やすにはこれしかなかったということだろう。

 前がかりなリーズは後半はペースを握るが、レスターにはこの状況をひっくり返すことができる足は十分にある。打ち合いは受けて立つところだろう。

 レスターは終盤もプレスの手を緩めないエネルギーと6バックでサイドを埋める割り切りを披露。リーズに攻められる機会がかなり増えた時間帯だったが、バックスの奮闘でなんとかシャットアウトに成功する。

 今月に入って4戦で失点は1つのみと徐々に強度が戻りつつあるレスター。順位の入れ替わりの法則で言えば最下位に戻るのが今節だったが、勝利したことでこのジンクスを打ち破ることに成功した。

試合結果
2022.10.20
プレミアリーグ 第12節
レスター 2-0 リーズ
キング・パワー・スタジアム
【得点者】
LEI:16′ コッホ(OG), 35′ バーンズ
主審:ピーター・バンクス

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