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「Catch up UEFA Champions League」~2022.10.5 UEFAチャンピオンズリーグ グループE 第3節 チェルシー×ミラン~

■愚直なチャレンジを跳ね返し大一番に完勝

 混戦模様となっているグループE。出遅れたチェルシーと順調な滑り出しになったミランとのこの2連戦はこのグループのいく末を大きく握っていると言っていいだろう。

 よりボールを持ちながら試合を進める意識が強かったのはミラン。バックラインでのボール回しからチェルシーの中盤を引き出しつつ、ステイしたジョルジーニョの脇に立つ選手に縦パスを刺すことを狙っていた。ベナセルが最終ラインに落ちることもしばしば。ボール回しには人数をかけていた。

 縦パスを受けられる位置に立っていたのは右のSHのクルニッチ。外のレーンをデストに任せながら、自身はインサイドに絞りながら縦パスを受ける役割に徹していた。チェルシーはこれに対してCBが前に出ていくことで対抗。特にクリバリはこの部分で優等生。前を向く前に縦パスを潰すことでミランのプランを妨害する。

 一方のチェルシーも縦パスを刺すところからというプランは同じ。チェルシーに比べればミランは守備の際に縦にパスを付けられた時に咎める力が弱く、ボールを前に進めることができた。

 押し込んだところからチェルシーはセットプレーで先制。混戦から最後はフォファナが詰めて先に一歩前に出ることに成功する。

 ミランは以降も積極的にパスをつけるチャレンジを行う。レオンのドリブルから、デ・ケテラエルとクルニッチが決定機を迎えるあたりは少し異なるテイストでのチャンスメイク。少ないながらアクセントをつける工夫は見られた。しかしながら丁寧なパスワークはチェルシーの方が上。先制点を手にしたこともあり、フリーの選手を作るまでボールを回しながらじっくりと試合を進める。

 後半もミランの愚直なチャレンジは続く。ジルーのポストも織り交ぜながら前進を狙うが、チェルシーのバックラインの門はなかなかこじ開けることができず、シュートすら辿り着かない。

 そんなミランの攻撃をチェルシーはじっくり受けながらシャープに攻撃。ミランの隙を見て牙を剥いたのはジェームズである。ふとしたところからピンポイントのクロスでオーバメヤンに鋭いラストパスを上げて2点目をアシストする。

 3点目は自らが攻め上がって決める。出足の鋭かったチルウェルのプレスが起点。スターリングのタメからジェームズのオーバーラップを促してトドメをさした。

 大事な試合で力の差をくっきり見せつけたチェルシー。愚直にチャレンジするミランの跳ね返し、突破に大きな一歩となる勝ち点3を手にした。

試合結果
2022.10.5
UEFAチャンピオンズリーグ
Group E 第3節
チェルシー 3-0 ミラン
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:24‘ フォファナ, 56’ オーバメヤン, 61‘ ジェームズ
主審: ダニー・マッケリー

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