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「FIFA World Cup 2026 チーム別まとめ」~パナマ代表編~

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第1節 ガーナ戦

イケイケのパナマを最後の最後でガーナが仕留める

 52年ぶりのワールドカップ出場を果たしたパナマ。ブラックスターズとの異名をとるガーナとの対戦から久しぶりの本大会は始まることとなる。

 立ち上がりはガーナの保持からスタート。CHがポジションを微妙にずらしてオウスがアンカー役を務める。5バックながらもパナマのプレスは非常にアグレッシブ。アンカーを囲いつつ、サイドの選手がプレスのスイッチを入れると一気に連動するようにプレッシャーをかけていく。

 パナマにアグレッシブさがあったのは非保持だけではない。保持でも彼らはガーナを飲み込む気概は感じられた。3-4-3で自陣からポゼッションを敢行し、左右にボールを散らしつつガーナのSHを誘引。ガーナのバックラインにスライドを強要した後に、逆サイドに散らすことでWBから前に進撃。セメンヨの背中から進むムリージョからチャンスを迎えることができる。

 相手に陣形を整えて守られてしまうとパナマとしては厳しい。よって、きっちりと誘引してそこから前に進んでいくというプロセスを徹底。ガーナを揺さぶりながら追い詰めていく。

 ガーナは保持に転じた時に強引なワンツーで強気のパナマのラインをブレイクしようと試みたがなかなか苦戦。ハイドレーションブレイク以降はスレマナのサイドに流れての抜け出しを使う意識を強めるなど、少しずつ広い幅からチャンスを探っていく。

 しかしパナマも抜け出す選手を素早く咎めることで対応。一度スピードを落とせば、前線の選手のプレスバックで挟み込むことができるのでここまで持っていくことがパナマの当面の目標という感じであった。

 攻守にアグレッシブさが見えていたパナマ。ガーナに食らいつく形でハーフタイムを迎える。

 後半もジリジリとサイドから勝負を仕掛けていくパナマ。ガーナは前半よりもプレスに強く出ていくことで割り切った様子。強度勝負によって、自分たちの得意な土俵で勝負をしたい様子が垣間見えた。

 保持の局面に回ると少しずつサイドの裏にスペースを作っていくガーナ。アイェウの決定機など、サイドの裏抜けからの折り返しの形を作れるようになってくる。パナマもカウンターの局面ではラモスの攻め上がる形からのシュートなど、前半よりも少ない機会ながら反撃に出ていく。

 ハイドレーションブレイク以降もガーナの優勢は変わらず。交代で入ったファタウのスピードにパナマがついていけないシーンが見られるように。

 何とか耐えながらW杯初の勝ち点を取りたいパナマ。しかしながら、ガーナは最後の最後で打開に成功。イレンキの劇的なゴールでパナマの希望は打ち砕かれることに。W杯初の勝ち点は次節以降にお預けとなった。

ひとこと

 パナマ、前半のイケイケの内に得点まで持っていきたかった。

試合結果

2026.6.17
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第1節
ガーナ 1-0 パナマ
トロント・スタジアム
【得点者】
GHA:90+5‘ イレンキ
主審:グレン・ニーベリ

第2節 クロアチア戦

常連国がデスマッチを制する

 負ければW杯からの敗退が決まってしまうという第2節にしてデスマッチの様相を呈する両チームの一戦。特に前回も好成績のクロアチアにとっては負けられない試合となる。

 序盤からボールを持つのはクロアチア。パナマは5-4-1の非保持のブロックを組む形になり、クロアチアのポゼッションを受け入れる格好に。

 クロアチアの保持は不確定要素が少なめ。モドリッチ、コバチッチのどちらが前に入るか?ぐらいの変化くらいであり、前回大会のような変幻自在感があまりないのは気がかりだった。

 モドリッチがフリーになることもあったので、そこからサイドへの展開や背後へのアクションもなくはなかったが、前線の単騎性能で勝負するとなるとクロアチアは厳しいものがある。悪い意味で素材勝負になってしまったというのがこの試合のクロアチアの感想だ。

 ハイプレスに来られた時の回避策のなさも苦しいところ。パナマはそこまで前がかりなチームではなかったので事なきを得たが、圧力がかかった時の逃しどころがあまり見つからず。モドリッチを含めたとしても、致死性のカウンターを喰らうような自陣でのパスミスはやまなかった。

 パナマの保持はクロアチアの即時奪回を逃すようにスタート。4バック相手であれば後方の数的優位を使いつつ、高い位置を取った相手のSHの背中を取るように前進。特に右サイドのムリージョとマルティネスの縦関係はプレス回避をしつつ、サイドの背後を取るという一連が非常に安定。スムーズな前進から敵陣に入っていく。

 ワイドのCBが攻撃参加できるくらいにはクロアチアを押し下げることができたパナマ。対角のホセ・ロドリゲスへのクロスも含めて、攻撃には手応えのある状況。クロアチアと攻守に真っ向に渡り合いながらハーフタイムを迎えることとなった。

 後半、クロアチアはクラマリッチを投入。FW色を強めて前線のターゲットを増やすのかな?と思ったら、いきなり中盤に降りてきて組み立てにガッツリ絡むので戸惑った。総じて見ても、前半のバトゥリナよりも中盤の仕事をしているようには見えた。

 意外性のある入りを見せたクロアチアは先制点も意外性がある形。ここまであまり見られなかったパシャリッチを追い越すスタニシッチという流れからゴール。内側ではクラマリッチと同じく後半頭から交代で入ったブティミルがフィニッシャーとして仕事を果たした。

 パナマは後半の立ち上がりは少し面食らったような立ち上がり。先制を許してからようやくオープンな状況の中で押し返すチャンスを手にする。

 後半もパナマの攻めのメインとなるのは右サイド。終盤は圧倒的に攻め立てる場面も見られたが、立ちはだかったのはクロアチアの守護神であるリヴァコヴィッチ。押し込まれる終盤戦での防衛策の中心となり、クロアチアのゴールを死守する。

 結局逃げ切りに成功したのはクロアチア。デスマッチを制して、最終節に望みを繋いだ。

ひとこと

 前回大会もグループステージは低調だった気がするクロアチア。まだ変身を残しているか。

試合結果

2026.6.23
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第2節
パナマ 0-1 クロアチア
トロント・スタジアム
【得点者】
CRO:54′ ブディミル
主審:ピエール・アチョ

第3節 イングランド戦

最後は叩き割って首位通過

 すでにグループステージ敗退が決まっているパナマ。4ポイントながら後半グループの恩恵を受けて試合前には突破が決まっているイングランドとの一戦に挑む。

 立ち上がりから勢いの良いシュートでスタートしたのはパナマ。意外とこの試合のパナマのプランのキックアンドラッシュ作戦にはイングランドはかなり苦労していた印象。

 ボールを収めるところでも一発でイングランドのDFには跳ね返しを許していなかったし、セカンド回収でもそれなりに勝負をすることができていた。

 トランジッションからのサイドのファストブレイクでも手応えはある展開。グループステージで目立っていた右サイドの縦関係はもちろんのこと、左サイドのホセ・ルイス・ロドリゲスもファストブレイクから惜しい状況を作る。

 しかしながら、さすがに保持の主導権はイングランド。中盤に構えるパナマに対して、ブロックの外に降りる選手から相手を揺さぶりつつチャンスを探っていく。

 縦にパスを刺したところから勝負を仕掛けていこうとするが、右のWGであるサカは苦戦。詰まる場面が続く。むしろパナマが固めているインサイドの方がチャンスを作れそうな気配があったイングランド。ケインのポストと距離を詰めて前を向く選手を作ったり、あるいはダイレクトで背後を突くアクションをしたりなどで少しずつ揺さぶっていく。

 それでも前半はイングランド相手に粘ることに成功したパナマ。スコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半もパナマの持ち味はアグレッシブさ。高い位置からイングランドのバックラインにプレッシャーをかけていく。しかし、アンダーソンのキャリーなどイングランドは落ち着いてこの状況に対応する。

 またキックアンドラッシュ戦法も前半ほどはイングランド相手に効き目を出すことができず。セカンドボール回収もイングランドに優勢に変化。縦に間延びしたスペースでイングランドの攻撃が逆に活性化していく。

 押し込む機会を得たイングランドはセットプレーから先制。ベリンガムの一撃でようやくリードを確保する。

 追加点はラッシュフォードのクロスから。彼の右足からのクロスにケインが難しいステップで合わせてゴール。この2点で完全に試合は決まった。

 イングランドはこの勝利で首位通過。パナマは勝ち星なしでグループステージを去ることとなった。

ひとこと

 粘りはしたが最後は叩き割られたパナマだった。

試合結果

2026.6.27
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第3節
パナマ 0-2 イングランド
ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム
【得点者】
ENG:62′ ベリンガム, 67′ ケイン
主審:アル・ジャシム

総括

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