MENU
アーカイブ
カテゴリー

「FIFA World Cup 2026 チーム別まとめ」~ウズベキスタン代表編~

目次

第1節 コロンビア戦

馬力勝負で初出場に立ちはだかったコロンビア

 第1節の最後の登場となったのは初出場のウズベキスタン。常連組の南米のコロンビアとの対戦でいよいよ1週目が終わることとなる。

 まずはボールを持つのはコロンビア。アンカーの位置にレルマが入り、プエルタがやや高めの右に流れる形で少し前での攻撃に関与していく。幅取り役は右はムニョス、左はディアス。SBのモヒカはインサイドのレーンに入っていくことも多かった。

 基本的にはインサイドのレーンに差し込むことで攻撃を成立させたいコロンビア。ウズベキスタンの中盤の守備が生み出すギャップに合わせて、細かく上下動することでコロンビアはフリーの選手を作り出すことに成功。ウズベキスタンは相手を捕まえきれない状況となり、後手に回ってしまう。

 ウズベキスタンはロングボールフォーカスの展開。ファイズラエフの粘りからモヒカに警告を出させるシーンもあったが、基本的にはなかなか前進に苦しむ格好。そもそも長いボールが届かないケースもあり、カジュアルに前線にきっかけを作るのはハードな状況だった。

 優勢だったコロンビアはディアスの位置を自由化する形に調整。幅取り役をモヒカに任せてインサイドに配置することで活性化を狙っていく。

 ハイドレーションブレイク以降もコロンビアの保持のペースは同じ。出し手としても機能するディアスからのチャンスメイクで少しずつ切り崩していく。一方的に押し込んでいくコロンビアはそのまま先制。ナローなスペースの崩しに成功したところから一気にゴールまでたどり着くことに成功。ハーフタイム前にリードを奪う。

 後半、盛り返しを見せたのはウズベキスタン。コロンビアがプレスに出てこないことをいいことに徐々にポゼッションの割合を増加。ただし、ボールを持ったところからどうやって崩そうか?というのを整理しながら進んでいくという感じ。

 ボールを持ちながらも手ごたえがある状況がなかなか見つからなかったウズベキスタンだったが、60分にゴールまでいきなりプレーがつながる。シュクロフ起点のインサイドへのつなぎから抜け出したハムダモフの折り返しを豪快にショムドロフが叩く。このゴールは直接ゴールに入らなかったものの、最後はファイズラエフが押し込んで同点に追いつく。

 しかし、コロンビアはすぐに反撃に成功。降りるショムドロフを咎めたところから発動したカウンターをディアスが仕留め、わずか5分で再びリードを奪うことに。

 終盤はカウンターベースでコロンビアが主導権を握る展開に。オープンな展開ではさすがに分がある格好だった。

 ウズベキスタンにもチャンスが単発で訪れるシーンはあったが、最終盤に試合を決定づけるゴールを決めたのはコロンビア。3点目をカンパスが決めて試合は完全に決着。コロンビアがウズベキスタンを下して3ポイントのスタートを切った。

ひとこと

 ウズベキスタン、保持を担える時間から実効性を出せるまでに時間がかかってしまったのがもったいなかった。

試合結果

2026.6.17
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第1節
ウズベキスタン 1-3 コロンビア
メキシコシティ・スタジアム
【得点者】
UZB:60′ ファイズラエフ
COL:41′ 65′ ディアス, 90+9′ カンパス
主審:アンソニー・テイラー

第2節 ポルトガル戦

シャープなポルトガルがウズベキスタンを一蹴

 第1戦ではDRコンゴに対して攻めあぐねることとなってしまったポルトガル。第2節はウズベキスタンに必勝体制。鬱憤を晴らすような勝利が求められる。

 5-4-1で受ける姿勢を見せるウズベキスタンに対して、ポルトガルはゆったりとしたポゼッションからスタート。大外はネト、メンデスが担当し、中央は3-1ベースにジョアン・フェリックスとブルーノが加わるというポルトガルの攻撃。この日の特徴はインサイドへのパスを積極的につけていたこと。ロナウドがポストをするなどビルドアップに関与しようという姿勢が印象的だった。

 中央でフリーの選手を作ると、サイドを軸に積極的な裏抜けを見せるこの日のポルトガル。第1節で一人気を吐いていたメンデスはもちろん、ネトやカンセロ、ロナウドなどあらゆる選手が動き出しをきっちりしており、一人の選手のアクションに呼応することができていた。

 安定して押し込むフェーズを確保したポルトガルは順当に先制点をゲット。右サイドの2人の攻撃にインサイドでロナウドが合わせてゴール。第1節のフラストレーションを解消するかのようなパフォーマンスでゴールを祝う姿が印象的だった。

 さらにリードを広げたいポルトガル。度重なるファウルからセットプレーのチャンスを活かして追加点。誰もが蹴りそうだなと思ったロナウド(解説の加地さんは読んでいたけど)を外してのメンデスのFKがゴールに吸い込まれてリードを広げる。

 ウズベキスタンの保持自体は手応えがないものではなかった。ポルトガルは5-4-1での撤退をカジュアルに選択する分、保持の時間はあったし、ロスト後の即時奪回からあわやというシーンを作り出すことも。ガニエフのネットを揺らしたミドルはセンセーショナルなものではあったが、直前のファイズラエフのアタックがファウルを取られてしまい、ゴールにはならなかった。

 しかし、この即時奪回への高い意識も少しずつポルトガルの養分に。細かいタッチでの密集脱出が手慣れてくると、攻撃は一気に加速。優れた動き出しも絡んでくると敵陣にスペースがある状態は美味しい。ロナウドの3点目はまさにこの日のポルトガルの長所を生かしたようなものだった。

 後半も押し込むフェーズでの安定感を見せるポルトガル。ウズベキスタンもリスクを承知で中盤で組み合う様子を見せていたが、徐々にポルトガルを相手に撤退を余儀なくされると、そのままセットプレーから4失点目。抜けられてはいけない密集を抜けさせてしまってのオウンゴールで、ビハインドはさらに重いものとなる。

 オープンな展開の中で疲れが出てきたウズベキスタンを尻目に最後まで攻め手を緩めなかったポルトガル。レオンの5点目でゴールショーを締めくくり、突破に大きく前進する勝利を手にした。

ひとこと

 オフザボールのシャープさ一つで立ち上がりから前節と違うなというポルトガル。多少のメンバー入れ替えも効果があったかもしれない。

試合結果

2026.6.23
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第2節
ポルトガル 5-0 ウズベキスタン
ヒューストン・スタジアム
【得点者】
POR:6′ 39′ ロナウド,17′ メンデス, 60′ ネマトフ(OG), 87′ レオン
主審:ジャラル・ジャイード

第3節 DRコンゴ戦

苦しみながら確保した30個目の椅子

 勝てばノックアウトラウンド進出が決まるDRコンゴ。プレッシャーのかかる状況での大舞台ということで、ここまで連敗中のウズベキスタン相手に勝利することができれば夢が1つ叶うこととなる。

 ウズベキスタンは3-4-3、DRコンゴは4-4-2という噛み合わないフォーメーションの中でどちらが陣形的なズレを作っていくか?というような立ち上がりだったこの試合。DRコンゴはサイドにスライドしながら相手に強くプレスをかけてくる意識はあったが、ウズベキスタンはそれをかわすように先制点を確保。角度のあるところからショムロドフが素晴らしいゴールを決める。

 DRコンゴは失点シーンでは全体的に対応に迷いを感じた。結果的にシュートを放ったショムロドフへのケアに誰がいくのか?というところに遅れが見られ、この点で言うと噛み合わないフォーメーションへの対応というこの試合のテーマに対して、DRコンゴが順応できなかった感じがある。

 保持に回ったところでもやや焦りがある感じに思えるDRコンゴ。ウズベキスタンはCBがボックス付近から動かない分、ハーフスペースのやや外が空くのだが、押し込んだ時にこのエリアをなかなかうまく使えなかった感じがした。かなり仕掛けが早く、早々にウズベキスタンが固めているボックス付近に勝負をかけているように見える。

 そのエリアを使えたのがムブクの得点シーンではあるのだけども、これは直前のファウルで取り消し。流れがよくないだけにDRコンゴからすると喉から手が出るほど欲しいゴールだった。

 さらに保持においてはサイドのズレを活用することで陣地回復に成功。非保持の時間が多い中で結果を出しているチームの共通点をこの試合のウズベキスタンも満たしているように見えた。

 勝たなければいけないというところで焦りが見えたDRコンゴは得点がないままハーフタイムを迎えることとなる。

 後半、DRコンゴはより展開を制御。保持に腰を据えた展開に前半よりも持ってくることが出来ていた。しかしながら、アタッキングサードの連動の甘さやアバウトなボックスへのアプローチに変化はなし。なかなかゴールに近づいているとは言い難い流れだった。

 さらには一度ウズベキスタンにボールを持たれると取り戻すところにはかなり苦労。腰を据えて敵陣に押し込むという点にも安定感が少し足りていないという状況だった。

 その状況を変えたのはフサノフのPK献上だろう。厳しい言い方をしてしまうと、何もないところからPKを与えてしまった感があった。

 このPKでウィサが同点ゴールを決めたところで流れは大きく変化。安定して押し込むことが出来ていたフェーズにおいて、ファウルで攻撃を止めてしまうなどウズベキスタンは完全に主導権を失うことに。

 押し込むことができたDRコンゴはマイェレのつま先が勝ち越しゴールを確保。これで完全にムードを引き寄せると仕上げは再びウィサ。糸を引くようにコントロールされたシュートは決勝トーナメント進出を確実にする一撃。苦しみながらも悲願を達成したDRコンゴがノックアウトラウンドの30個目の椅子を手にした。

ひとこと

 得点が綺麗に流れを決めたと言える試合だった。

試合結果

2026.6.27
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第3節
DRコンゴ 3-1 ウズベキスタン
アトランタ・スタジアム
【得点者】
DRC:68′(PK) 90+1′ ウィサ, 78′ マイェレ
UZB:10′ ショムドロフ
主審:フェリックス・ツバイヤー

総括

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次