第1節 DRコンゴ戦

プレスにフリーズしたポルトガル
52年ぶり2回目のワールドカップ出場となるDRコンゴ。そんな大舞台から長らく遠ざかっているとは思えないほどプレミアには馴染みのある名前が並んでいるスタメンでポルトガルに挑む。
この大会では割とマイナー国もベタ引きをしない傾向があるのだが、さすがにDRコンゴは自陣深めの守備を選択。5-3-2でポルトガルのバックラインにはプレスをかけないやり方を選択する。
ベルナルド、ブルーノなど自在に落ちる選択をとることが多いポルトガルの面々。CHの列落ちから左右のサイドに大きな展開を使い大外レーンからクロスを入れていく。
6分の先制点は左サイドから。ボックスに入ったジョアン・ネベスがワールドカップでは初めてとなる得点を決める。基本的にこの左サイドはポルトガルの狙い目。左サイドに流れる選手の方がどちらかといえば多かったし、低い位置でボールを触ったかと思えば次の瞬間には前線に飛び出しているヌーノ・メンデスがいるのもこちらである。
保持に回った際にDRコンゴは手数をかけるアクション。3バックから動かしていくことを探りつつ、前線へのロングボールを織り交ぜる形。FW陣だけでなくワン=ビサカをターゲットにするケースもあった。
基本的には保持で押し込むので、晒される機会自体は少なかったが、速い攻撃においてポルトガルの守備陣が簡単に飛び込んではかわされるという対応をやたらと繰り返していたのは気がかりな要素。ハイドレーションブレイク前の一抹の不安となった。
ブレイク明けのDRコンゴはハイプレスを敢行。主にIHがスライドして3人目のプレス隊となることで敵陣高い位置でボールを止めにいく。
ポルトガルの対応はなんとも言えないものだった。プレスに捕まることはないのだけども、ひっくり返せるわけでもない。確実にエリアは自陣側に押し込まれている中だけど、決定的に危ないシーンはないという状況だった。
そんなリードをしているから許される状況は徐々にカウンターの位置と頻度の両面で危険度が増していくと揺らぐように。自陣での危ういシーンが続く嫌な予感は前半の最後の最後でセットプレーにて回収。二次攻撃でガラ空きとなったウィサがフリーでゴールを叩き込む。
後半、ポルトガルは右サイドにコンセイソンを投入。幅をとりやすくすることで再び押し下げる局面を明確に作っていくように。
縦に行くスピード感は出るようになったが、剥がすスキルは正直なところもう一つ。ただ、時間経過とともに徐々にDRコンゴのDFを置いていけるようになり、折り返しのクロスからチャンスを迎える。しかし、ロナウドがこの再三のチャンスを決め切ることができない。
DRコンゴはムトゥサミーのキープ力を生かして安定したポゼッションを敢行。後半も押し込まれるばかりではない均衡した展開に。ただし、オフサイドやGKのリスタートで時間を取られるなどやや詰めの甘さは目立った。
それでも最後まで押し込まれる攻撃には耐え切ったDRコンゴ。GKのムパシはセットプレーのクロスカットからカウンターでひっくり返すリスタートの起点となり、あわやというシーンまで作り出した。
ポルトガルに勝ち点1でのスタートとなったDRコンゴ。久しぶりの大舞台で上々のスタートを切った。
ひとこと
ポルトガル、ハイプレスに来た時のスピードアップの手段が欲しい。メンデス以外で。
試合結果
2026.6.17
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第1節
ポルトガル 1-1 DRコンゴ
ヒューストン・スタジアム
【得点者】
POR:6′ ジョアン・ネベス
COD:45+5′ ウィサ
主審:アブドゥルラフマン・アル・ジャシム
