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「FIFA World Cup 2026 チーム別まとめ」~ウルグアイ代表編~

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第1節 サウジアラビア戦

またしても南米相手の勝ち点奪取で開幕

 前回大会は開幕節でアルゼンチンを打ち破るというアップセットを引き起こしたサウジアラビア。今大会も同じ南米勢であるウルグアイから対戦をスタート。鼻息荒く前回大会の再現を狙っていきたいところだろう。

 序盤はウルグアイがボールを持つスタート。CHが縦関係になるが、サリーするのではなく中央にとどまるケースが多め。サウジアラビアが構えるようなミドルブロックの4-4-2を組む形で迎え撃つ。自陣側ではSHがSBについていく構えを見せるなど、後ろに重たい陣形でサウジアラビアがウルグアイを迎撃する。

 ウルグアイの狙い目となるのはアウトサイドレーンの裏抜けへの足の長いパス。大外を段階的に追い越していくアクションからサウジアラビアのDFラインの背後を取り、押し下げたところからクロスを入れていく格好だ。

 ただ、ウルグアイのプレーは全体的には精度不足。サウジアラビアはウルグアイのミスを咎められそうなシーンもあったが、カウンターの質が足りず、彼らのミスをゴールに直結させるようなことはできない。

 サウジアラビアは自陣ではゆったりとボールを持つ格好。こちらもCHが縦関係を使いながら、相手の中盤の陣形を間延びさせていく。ウルグアイの守備はオールコートマンツーではないが、どこかでマンツーに切り替えている様子であり、陣形を4-4-2でキープしようというスタンスはあまり見えなかった。

 このマンツーを繰り出すタイミングが人によってまちまちに見えたウルグアイ。結果的に間延びしたスペースが危険な位置にあっさり空くことが多く、怖いシーンが続くことに。

 加速はできるけどもその先のプレーには精度が伴わないサウジアラビア。一番ウルグアイを脅かすことができていたのはセットプレー。そのセットプレーから先制点を確保することに成功。カンノの競り勝ちからこぼれたところをアル・アムリが仕留めてリードを奪った。

 ウルグアイも左右のサイドから鋭いクロスをとばしていくが、ここはGKのアルオワイスはクロスカットに成功。簡単にチャンスにすることを許さず。前半はサウジアラビアのリードでハーフタイムを迎える。

 後半、試合はウルグアイの保持が支配的な状況でスタート。ヴァレラからビニャスがチャンスを迎える形。基本的には攻略のコンセプトは前半と同じで裏抜けから素早いクロスを入れていくことがウルグアイの狙い。サウジアラビアがサイドの守備を多少手厚くしても彼らの狙いは同じ。だからこそ、少し毛色の違うウガルテのミドルのような形が異彩を放っていた。

 後半のサウジアラビアは自分たちがボールを持つ時間を作れずに苦戦。ひたすらウルグアイに叩き続けられる時間が続くことになる。

 最終的には80分にアラウホがこぼれ球を仕留めて同点ゴールをゲット。殴り続けた成果を回収する。

 しかし、反撃はここまで。試合は1-1の痛み分け。サウジアラビアは2大会連続で南米勢から勝ち点を確保する開幕戦となった。

ひとこと

 ウルグアイ、大外裏街道からの強クロスパターンばかりだったのは気になるところ。

試合結果

2026.6.15
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループH 第1節
サウジアラビア 1-1 ウルグアイ
マイアミ・スタジアム
【得点者】
KSA:41′ アルアムリ
URU:80′ アラウホ
主審:マウリシオ・マリアーニ

第2節 カーボベルデ戦

スリリングなドローで最終節に望みを繋いだカーボベルデ

 第1節は互いに異なる意味で”まさかのドロー”を演じてしまった両チーム。勝たなければ最終節にスペイン戦を残しているウルグアイは厳しくなるし、勝ち点を取れればサウジアラビア戦を残すカーボベルデは勝ち抜けに大いに可能性を残すことになる。この辺りにも非対称性を感じる状況だ。

 序盤はカーボベルデが思ったよりも組み合う形でスタート。噛み合わせがいいフォーメーションを利用し、ウルグアイを高い位置で咎めていく。スペイン戦では早々に押し込む形に展開されてしまったが、ウルグアイ相手であればそれなりに長持ちしたなという感じ。

 それでも少しずつプレスを蹂躙していくウルグアイ。GKまで戻すことでマンツーベースの守り方を間延びさせたり、対角パスを使ったりなど縦と横に幅を使いながら、カーボベルデのプレスを空転させていく。

 カーボベルデは保持においても手数をかけて前進していきたいところ。ウルグアイはマンツーでプレスをかけていくが、一手遅れる間合いのことが序盤は多く、間延びしたインサイドに縦パスを差し込むことができていた。

 徐々にプレスの距離感を掴んできたウルグアイは段々とカーボベルデの前進を阻害することに成功。なかなか前に進めなくなってくる。それでもプレスを掻い潜り、前に進むことができたカーボベルデはFKから先制。あまりにも杜撰だったウルグアイの壁であれば、もはやただのミドルシュートを打っただけという感じだろう。とはいえ、紛れもなくこれは歴史の1ページ。ビナのゴールでカーボベルデはW杯初得点を仕留める。

 ハイドレーションブレイク明けはウルグアイの保持から。インサイドにポイントを作りたいが外循環で勝負をさせられている様子。大外に決め手があるわけでもなければ、各駅停車のパスワークを回避できるわけでもなく、ウルグアイは苦しい展開に。

 そんな流れを変えたのは前節も得点を決めたアラウホ。クロスの落としに合わせるように抜け出すアクションで同点ゴールを奪うと、直後にはクロスのターゲットとしてカノッピオのゴールをお膳立て。前半のうちに逆転に成功する。1点目のゴールの後にオフザボールが活性化した感もあり、その点でもアラウホのゴールの意味は大きかった。

 後半、リードを得たウルグアイのポゼッションは引き続き。ただし、各駅停車気味のパスワークだろうとリードをしているのだから問題はない。景色は同じだが、状況は違う局面が広がっていた。

 カーボベルデはなんとかしてボールを奪い取りにいかなければいけない展開。なかなか手応えのあるプレスをかけられていない状況ではあったが、諦めなかったチェイスは61分にウルグアイの特大のミスからのゴールという形で跳ね返ってくることに。

 こうなると同じ景色でも今度はウルグアイが焦る番に。スペイン戦を残しているというプレッシャーのかかる中でゴールに向かうが、成功体験のあるカーボベルデの落ち着いた守備を前になかなかこじ開けるきっかけをつかめず。

 最後は専守防衛というよりもスリリングな撃ち合いとなったこの試合。スタンドで見守るルイス・スアレスの表情を引き攣らせる程度にはカーボベルデにも3ポイント確保のチャンスはあった。

 死力を尽くして勝ち点を守り切ったカーボベルデ。スペインに続いて強豪から連続での勝ち点の奪取に成功した。

ひとこと

 最終盤のカーボベルデ、この期に及んで前に出てくる力があるというのが驚きだった。

試合結果

2026.6.21
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループH 第2節
ウルグアイ 2-2 カーボベルデ
マイアミ・スタジアム
【得点者】
URU:44′ アラウホ, 45+6′ カノッピオ
CPV:21′ ビナ, 61′ ヴァレラ
主審:エスペン・エスコース

第3節 スペイン戦

ゴールに向かえない激しさ

 すでにノックアウトラウンド進出を決めたスペイン相手とはいえ、ここまでの2試合を見るとなかなか楽観視をするのが難しいウルグアイ。試合前には主力選手の直談判という明らかに不穏なニュースも飛び込んではきたが、勝てば自力突破という状況をなんとかエネルギーにしたいところだろう。

 試合はスペインのボール保持からスタート。4-3-3のスペインに対して、ウルグアイは前からプレスに出ていく。普通にCBにプレスをかけていこうとするのであれば、ロドリが余ってしまうのだけども、このエリアは根性でのバルベルデの二度追いでカバーするというなかなか古風なやり方で穴を塞いでいく。

 もっともロドリとスペインにとってはこういう根性プレスを外すのは朝飯前といったところだろう。ロドリのサイドフローからセンターラインの上下動で相手を揺さぶっていく。左サイドはククレジャを絡めたローテーションも含めて、ウルグアイの陣形の歪みを誘発しつつ、インサイドに空いた穴を活用してポゼッションを安定させていく。

 特に迷いが出てきた感があるのは右のSHのカノッピオ。出ていくかどうかの判断に悩まされてしまうなどの場面が多く、前から捕まえにいくかが中途半端になってしまった。

 飲水タイム明けにウルグアイはプレスを再起動。サイドの縦関係の抜け出しからスペインに背走をさせつつ、ヌニェスにクロスを上げていく。

 しかし、先制点を取ったのはスペイン。あまりらしくない泥臭いぶつかり合いからクロスを上げたのはジョレンテ。バエナがゴールを決めて前半のうちにリードを奪う。

 後半はウルグアイもポゼッションからチャンスを探っていく。アラウホのダイアゴナルなアクションなど、斜めの動きを見せることで相手のDFラインの背後を覗く。

 スペインもロドリの移動を起点に相手のポジションを乱しにいくアプローチは同じ。ウルグアイは前半以上に間伸びが目立つようになる。

 意外だったのはここからスペインが保持でボールを落ち着かせることが出来ていなかったこと。行ったり来たりというウルグアイが好むような展開に付き合っていたのは想定外。先制点を担保に主導権を握るというよりはデュエルを抑制できない形に。

 その流れの中でウルグアイの激しさが悪い方向に出てしまった感じの終盤戦。過度なタックルは最終的にカノッピオの退場という形で出力されることになる。

 激しさをゴールに向かう形で還元できなかったウルグアイ。勝ちを拾うことが出来ないまま敗退決定となった。

ひとこと

 内紛は良くない。

試合結果

2026.6.26
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループH 第3節
ウルグアイ 0-1 スペイン
グアダラハラ・スタジアム
【得点者】
ESP:42′ バエナ
主審:イスマイル・エルファス

総括

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