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「FIFA World Cup 2026 チーム別まとめ」~スペイン代表編~

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第1節 カーボベルデ戦

歴史に名を刻むカーボベルデ

 EURO王者のスペインの初陣は初のW杯出場となるカーボベルデ。人口50万人の島国にとっては初戦から大きなチャレンジを強いられることとなる。

 4-5-1で構えるカーボベルデだが、ラインを下げること一辺倒ではない様子。高い位置にもプレスに出ていく色気をトップのリヴラメントからは感じたし、後方の選手たちもそれに合わせたスライドができる心意気を感じる振る舞いだった。

 とはいえ、基本は撤退。スペインのSBに合わせて、SHが自陣に下がるなど6バックになるような場面もある。スペインの保持は基本的にはCBとCHでビルドアップ。CHのうち、ペドリは高い位置に入り、ロドリとファビアンの方が組み立てのタスクは重め。ロドリはアンカーにどっしりという感じではなく、細かく左右を変えながらフリーでボールを左右に散らす役割を担う。

 大外のSBとSHの組み合わせから二人称での打開を狙っていくスペイン。カーボベルデは同じくSHとSBでこの動きに対応。ハーフスペースへの飛び出しに遅れることはないし、CBは持ち場を離れない状態でボックス内の対応ができるので、抜ききらないクロスにも安定した跳ね返しが期待できる。

 スペインはペドリを右に出張させて二人称の組み合わせを変えたりしてはいたが、裏抜けをエサに手前を使うというよりは三人称での崩しが少なかったのが気がかり。これだと、ホルダーが浮かない分、ボックス内でのカーボベルデの安定感を揺さぶることができない。

 さらにスペインにとって想定外だったのはカーボベルデからボールを奪うことにやたらと苦労したことだろう。幅を使って対角のパスを飛ばすことでカーボベルデは幅を使った攻撃を披露する。決定的なカウンターと呼べるものは少なかったが、いちいちスペインに自陣に下がることを強いるような攻撃ができていた。

 左サイドの2人のカブラルはどちらもファウルを奪うことでボールを落ち着かせるケースも。ハイドレーションブレイクも含めて、スペインが攻め続けるような圧力を寸断するものが個人的には多かった印象だ。

 前半のハイドレーションブレイク明けからは左の大外のククレジャを使うことでスペインは少しずつ手応えが出てくる。大外からワンタッチで内側に折り返すことでカーボベルデの守備の伸縮を強制するようなプレーからチャンスを作っていく。

 前半の最も大きなチャンスはロドリの対角パスとククレジャのオフザボールを組み合わせた形から。フェラン・トーレスには決定的なチャンスがあったが、これをモノにできず。それ以外のチャンスに関してもGKのボジーニャによってセーブ。スペインはネットを揺らすことができないままハーフタイムを迎える。

 後半も引き続きポゼッションを敢行するスペイン。大外でのドリブルやガビとの中央でのワンツーなどペドリが前半よりも幅広い働きを見せていたのが印象的だった。

 自分たちの時間がなくなってきた分、苦しさが出てきた後半のカーボベルデ。スペインの守備がクリーンさを増して連続攻撃の圧力が牙を剥いてきた感がある。それでも選手交代からもう一度エンジンをかけ直して持ち直していくのはさすがであった。

 ハイドレーションブレイク直前に姿を見せたヤマルに対して、カーボベルデはすぐに対応。警告を受けているロペス・カブラルではなく、ダ・コスタをマンツーに行かせる守備基準でスペインを迎え撃つ。直後にはロペス・カブラルを下げるなど、最大限の警戒をヤマルに払う様子を見せる。

 そのヤマルは3人を惹きつけつつスポットでチャンスを作るなど、確かな効果を見せる。だが、ボックス内の精度が冴えないのがこの日のスペイン。ボジーニャやピコの壁を超えることができないまま時計の針だけが進んでいく。

 結局試合はタイムアップ。間違いなくW杯の歴史に1ページを刻んだカーボベルデが国民丸ごと笑顔にするような勝ち点1を手にした。

ひとこと

 ダ・コスタをマンツーに行かせる守備基準がハイドレーションブレイクで整理されたのであれば、ヤマルの投入はもう少し後でもよかったかもしれない。それにしても、初期プラン設定、戦術の耐久度、保持での圧力の逃し方などカーボベルデのプランの精度と強度は見事だった。

試合結果

2026.6.15
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループH 第1節
スペイン 0-0 カーボベルデ
アトランタ・スタジアム
主審:アドハム・マハドメ

第2節 サウジアラビア戦

第3節 ウルグアイ戦

総括

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