
混戦のグループGから抜け出したエジプト
第1節は2試合ともドロー。やや混沌としているグループG。勝てば頭1つ抜けることができる重要な一戦となる。
エジプトは左サイドの中盤を低めに構えることで起点作り。シャープにマルムシュが背後を取る攻撃を仕掛けていく。ニュージーランドは4-4-2のミドルブロックで構える形。自陣まで入ってこられると、SHとCHのどちらも最終ラインに入る格好でエジプトの大外からハーフスペースのアタックを封殺する。
背後を埋める意識があまりにも強いと、ミドルやラストパスが飛んでくるバイタルの封鎖との両立が難しいところであるが、立ち上がりのニュージーランドは特に問題にはならなかった。
押し込まれる機会が多かったニュージーランドだが、左サイドのユニットから反撃。ジャストとシンのスピードをウッドのポストで最大化する形で前進を狙っていく。
静的な展開においても攻め筋は同じく左サイドから。近い関係性を使いながら左サイドから抜け出すところを探っていく。押し返したニュージーランドはセットプレーから先制。サーマンがフリーでヘディングを叩き込み、試合を動かす。
先制してからはスピーディーな展開となったこの試合。両チームにも所属選手がいるプレミアリーグのような縦に行ったり来たりというような状況が続く。
追いかけるエジプトは押し込む時間こそ増えるが、なかなか決め手となるようなシーンは作れず。右サイドからのクロスにアシュールが抜け出した場面はボックス内に人を増やした効果を感じるところ。ニュージーランドはサイドのローテーションに対して柔軟に対応していたように見えたが、ボックス内勝負では相手を逃がしてしまうところもあった。
ビハインドのまま後半を迎えたエジプト。後半もポゼッションからスタート。左サイドから突っついていくが、ニュージーランドにとってはハーフスペースと大外のケアは前半もできていた部分。むしろ、前半から懸念があったシンプルなボックス内に枚数をかける形で同点に追いつく。
少しオープンな展開となったこの試合。プレミアらしい行ったり来たりの展開の中でゴールを決めたのはエジプト。サラーのファストブレイクから勝ち越しゴールを仕留める。ニュージーランドとしてはその手前のファウルを取ってくれと言いたくなるようなシーンだった。
追いかけていきたいニュージーランドだが、時間が経ったことで前線のレギュラーセットの精度が低下。逆にエジプトは相手を引き込みつつカウンターで脅かすという理想的な展開を迎える。
優位に立ったエジプトはセットプレーからトドメ。ニアに入ったハッサンが決定的な3点目を仕留める。
混戦となったグループGを抜け出したのはエジプト。このグループ初めての勝利を掴み、頭1つ前に出ることに成功した。
ひとこと
2点目を活かしてエジプトは優位を構築した感があったので、あのゴールを認めたことがこの試合のターニングポイントになったのは間違いないだろう。
試合結果
2026.6.21
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループG 第2節
ニュージーランド 1-3 エジプト
BCプレイス・バンクーバー
【得点者】
NZL:15′ サーマン
EGY:58′ ジーコ, 67′ サラー, 82′ ハッサン
主審:オマル・アル・アリ
