
セットプレーで見られた脆さがヨルダンの致命傷に
第1節ではともに敗れる形でのスタートとなった両国のワールドカップ。文字通り、生き残りをかけての第2節に挑むこととなる。
序盤からボールを握るのはアルジェリア。ヨルダンはCBまではプレスに行かずにジリっと構える形。アルジェリアはシャドーがかなり絞るアクションでCFのグイリとの距離を近くとるのが特徴。IHの2枚のうち、ブダウイは低い位置を取ってアンカーのゼルキをサポートする。大外はSBがとるケースが多かった。
基本的にアルジェリアの前進の方策はインサイドに絞るSHとCFとの連携。細かいポゼッションから前を向く選手を作り、サイドに展開してのクロスからボックス内を狙っていく。パスワークから後方に食いつかせてヨルダンの中盤を間延びさせることができれば、そこからインサイドに差し込む形は作りやすかった。
押し込んでからはサイドからの三人称で攻撃を組んでいく形。奥を取りつつ手前に戻し、斜めに入っていく動きで最終ラインに吸収される中盤のスペースを狙っていく。ヨルダンはこの攻撃にはかなり根性でついていくことで抵抗していた。
アルジェリアはダイレクトに背後をとるオフザボールを活かすケースも。その場合は後方で浮くブダウイがボールの出し手となり、背後へのパスを狙っていく。
ヨルダンは右サイドから裏を取るスタート。サイドからアルジェリアのSHとSBを食いつかせつつ、アイト=ヌーリの背後をとるアクションで一気に押し下げていく。逆にセンターラインではロングボールでカジュアルに前進するのは難しい状況。オルワンのように長いボールを当てつつ、味方に追い越してもらうアクションの方がいいかもしれない。
なかなか前進がうまく行かないヨルダンだったが、流れに逆らうように先制ゴールをゲット。ゼルキのミスをさらってカウンターに成功。当たり損ねたシュートのこぼれをミドルで仕留めてリードを奪う。
このゴールで勢いに乗ったヨルダン。シャドーのキープ力を生かしながら陣地回復する場面が増えることでアルジェリアと互角に渡り合う場面が増えてくる。
後半、リードを許したアルジェリアはメンバー変更を敢行。後方からのゲームメイク役をベンタレブに入れ替えることでゲームメイクを再開。細かくインサイドに差し込むレーンを工夫することでクリティカルな攻撃を目指す。
サイド攻撃は右サイドに偏重。こちらも交代で入ったベンブアリが崩しに加わりながら、サイドのローテーションで相手を外しにいく。
前半に引き続き、これぞ5バックというスライドを繰り返すヨルダン。流れの中では穴を開けずに踏ん張っていたのだが、セットプレーから決壊。シンプルなヘディングの強さを生かして、ベンブアリが同点ゴールを決める。
このゴールの前後からアルジェリアはセットプレーでのチャンスを量産。続くセットプレーからのチャンスでヨルダンを追い込んでいく。後半の立ち上がりはまだ効いていたカウンターも終盤には前進ができない状態に追い込まれていた。
セットプレーでこじ開けに成功したアルジェリア。グイリのゴールでなんとかゴールに押し込んで逆転。そのまま逃げ切りを達成し、最終節に望みをつなぐ3ポイントを手にした。
ひとこと
ヨルダン、あまりにも脆いセットプレーの守備だった。
試合結果
2026.6.22
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループJ 第2節
ヨルダン 1-2 アルジェリア
サンフランシスコ・ベイエリア・スタジアム
【得点者】
JOR:36′ アルラシュダン
ALG:69′ ベンブアリ, 82′ グイリ
主審:スラヴコ・ビンチッチ
