
苦しみながら確保した30個目の椅子
勝てばノックアウトラウンド進出が決まるDRコンゴ。プレッシャーのかかる状況での大舞台ということで、ここまで連敗中のウズベキスタン相手に勝利することができれば夢が1つ叶うこととなる。
ウズベキスタンは3-4-3、DRコンゴは4-4-2という噛み合わないフォーメーションの中でどちらが陣形的なズレを作っていくか?というような立ち上がりだったこの試合。DRコンゴはサイドにスライドしながら相手に強くプレスをかけてくる意識はあったが、ウズベキスタンはそれをかわすように先制点を確保。角度のあるところからショムロドフが素晴らしいゴールを決める。
DRコンゴは失点シーンでは全体的に対応に迷いを感じた。結果的にシュートを放ったショムロドフへのケアに誰がいくのか?というところに遅れが見られ、この点で言うと噛み合わないフォーメーションへの対応というこの試合のテーマに対して、DRコンゴが順応できなかった感じがある。
保持に回ったところでもやや焦りがある感じに思えるDRコンゴ。ウズベキスタンはCBがボックス付近から動かない分、ハーフスペースのやや外が空くのだが、押し込んだ時にこのエリアをなかなかうまく使えなかった感じがした。かなり仕掛けが早く、早々にウズベキスタンが固めているボックス付近に勝負をかけているように見える。
そのエリアを使えたのがムブクの得点シーンではあるのだけども、これは直前のファウルで取り消し。流れがよくないだけにDRコンゴからすると喉から手が出るほど欲しいゴールだった。
さらに保持においてはサイドのズレを活用することで陣地回復に成功。非保持の時間が多い中で結果を出しているチームの共通点をこの試合のウズベキスタンも満たしているように見えた。
勝たなければいけないというところで焦りが見えたDRコンゴは得点がないままハーフタイムを迎えることとなる。
後半、DRコンゴはより展開を制御。保持に腰を据えた展開に前半よりも持ってくることが出来ていた。しかしながら、アタッキングサードの連動の甘さやアバウトなボックスへのアプローチに変化はなし。なかなかゴールに近づいているとは言い難い流れだった。
さらには一度ウズベキスタンにボールを持たれると取り戻すところにはかなり苦労。腰を据えて敵陣に押し込むという点にも安定感が少し足りていないという状況だった。
その状況を変えたのはフサノフのPK献上だろう。厳しい言い方をしてしまうと、何もないところからPKを与えてしまった感があった。
このPKでウィサが同点ゴールを決めたところで流れは大きく変化。安定して押し込むことが出来ていたフェーズにおいて、ファウルで攻撃を止めてしまうなどウズベキスタンは完全に主導権を失うことに。
押し込むことができたDRコンゴはマイェレのつま先が勝ち越しゴールを確保。これで完全にムードを引き寄せると仕上げは再びウィサ。糸を引くようにコントロールされたシュートは決勝トーナメント進出を確実にする一撃。苦しみながらも悲願を達成したDRコンゴがノックアウトラウンドの30個目の椅子を手にした。
ひとこと
得点が綺麗に流れを決めたと言える試合だった。
試合結果
2026.6.27
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第3節
DRコンゴ 3-1 ウズベキスタン
アトランタ・スタジアム
【得点者】
DRC:68′(PK) 90+1′ ウィサ, 78′ マイェレ
UZB:10′ ショムドロフ
主審:フェリックス・ツバイヤー
