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「Catch up FIFA World Cup 2026」~2026.7.4 アメリカ・メキシコ・カナダW杯 Round 16 カナダ×モロッコ ハイライト

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タフな戦況で際立つ強さ

 Round16の戦いはヒューストンからスタート。開催国の一角であるカナダが迎えるのはすでにオランダを下したくらいでは誰も驚かなくなっているモロッコだ。

 試合はモロッコの保持が中心となる立ち上がり。ミドルブロックの4-4-2を組むカナダに対して、モロッコはブアディがアンカー役でSBが枚数調整役となるいつもの形。この日の保持の方向性の特徴はダイレクトにカナダの背後を突くボールが多かったこと。いつもよりも手数を少なくするようなアプローチからカナダの守備を揺さぶる。

 誤算なのはCFのサイバリが負傷してしまったことだろう。縦横無尽に動けるCFがいなくなったことで、ダイレクトに背後を狙うプランはやや停滞した感がある。加えて、自陣でのパスワークでのミスが目立ったことでカナダのカウンターのきっかけを呼び込んだことも誤算。サイドに展開するボールをインターセプトで狙い撃ちすることで、そのまま前に推進力を持って出ていくことができた。決定機という面ではカナダの方が優位な前半だったと言えるだろう。

 カナダのもう1つのチャンスは押し返したところからのセットプレーだろう。フーゲロールスの高さを活かすような空中戦や二次攻撃からのジョナサン・デイビッドの決定機などあわやというようなシーンも出てくるように。

 保持の局面は着実に増えるモロッコだが、クリティカルなパスは入らず。カナダの高いラインを攻略できないまま、前線の苛立ちがイエローカードにつながってしまった感じがあった。カナダからすれば自陣のボックス内を防衛する必要はほぼなかった前半。戦略的にはバッチリとハマったと言えるけども、この内容ならば得点が欲しいという展開だった。

 後半、モロッコのポゼッションは広げるようなパスワークにシフト。まずは縦パスという方向性から微妙に変えたことでサイドのスピードを活かすような局面が出てくる。

 サイドからの揺さぶりに成功したモロッコはセットプレーからの先制点。虚を突いたマイナスのパスからウナヒが仕留めて難しい展開の中での先制ゴールを決める。

 ポゼッションからハイプレスで反撃に出ていくカナダ。先制してなお前に出てくるモロッコに対して、1枚を剥がすことはできるのだけども、そこからスピードに乗って敵陣を侵略するところまでは至らなかった印象だ。

 モロッコはブアディからアムラバトにスイッチすることで一時的にポゼッションの落ち着きを取り戻したように見えた。だが、徐々に縦に速いパスをカナダにカットされる場面も増えてしまい、またもカナダに押し込まれる場面が出てくる。

 その状態でも解決策を見せたのがこの試合のモロッコ。カナダの右サイドのモタモタをカウンターで制圧。数的優位の速攻からマイナス方向のウナヒがまたしてもゴールを決める。

 最後まで諦めなかったカナダだが、モロッコが3点目を決めて完全にとどめ。タフな展開の中でも完勝を果たしたモロッコがベスト8一番乗りを果たした。

ひとこと

 らしいポゼッションが出せない中での完勝はむしろモロッコの強さを感じさせるものだったと言える。

試合結果

2026.7.4
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
Round 16
カナダ 0-3 モロッコ
ヒューストン・スタジアム
【得点者】
MAR:50′ 82′ ウナヒ, 90+8′ ラヒミ
主審:マイケル・オリバー

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