
またもエースが大仕事
ワールドカップ行きの椅子をかけた文字通りの決勝戦。スウェーデンに乗り込むポーランドにとっては、アウェイの地での勝利がワールドカップ出場への必須条件となる。
共に3-4-3での組み合いとなったこの試合。どちらかといえば前から捕まえに行く意識が強かったのはポーランド。スウェーデンはギョケレシュで勝負をしていくが、なかなか一発での陣地回復が機能しない展開が続く。よって、CHが並列に並ぶ形を崩し、サイドフローや縦関係を作ることでミラーを崩しながらポゼッションのきっかけを狙う。
ボールを奪ったところからはポーランドがトランジッションを発揮。左サイドからスピードを生かしたアタッカーがカウンターを狙っていく。
ゆったりとボールを持つ形に対して、スウェーデンは後ろを重たくする形で対応しつつ、機を見てハイプレスを発動。五角形でポーランドの中盤を封殺しつつ、ロングボールだけではお手軽な陣地回復が難しいため、プレスでもラインを押し上げるきっかけを作る必要があるという判断だったのかもしれない。
ポーランドは五角形の外であるシャドーとSHの間に人が入ることで、相手の守備ブロックの切れ目を狙う形。3バックから相手の前線のブロックを広げてギャップを作っていく。
ややチャンスの数では上回っていたポーランドだったが、先制点を決めたのはスウェーデン。左サイドでの旋回から、ギョケレシュが外に流れる動きで開けたスペースへアヤリが侵入。そこからエランガにつないでゴールを決める。
先制後もハイプレスに出ていくことをやめないスウェーデン。右サイドの奥を取るアクションからポーランドはスピード勝負を仕掛ける。レヴァンドフスキをサイドに流す形を見ると、とりあえずサイドに起点を作ることを優先していたように見える。
実際にこのアクションはゴールに近づくきっかけになっていたが、ノルフェルトの決定機阻止によってスウェーデンは何とか粘っていく。だが、押し込む状況からついに打開に成功したポーランド。押し込まれた際にホルダーとの距離が遠くなってしまったスウェーデンの隙を見逃さず、大外からのカットインからザレフスキがミドルを叩き込む。スライド守備の甘さを感じさせられる場面だった。
以降も自陣守備ではホルダーへの寄せに甘さが見えたスウェーデン。カミンスキの抜け出しからのチャンスはノルフェルトが再びブロックする。だが、逆に右サイドからのセットプレーでスウェーデンが勝ち越し。リードしたままハーフタイムを迎えることとなった。
後半もポゼッションはポーランド。幅を使った動かし方をエサにインサイドへボールを差し込み、コンビネーションでの打開を狙っていく。
押し込むポーランドはWB→WBのクロスから同点。試合を再び振り出しに戻すことに成功する。
終盤はオープンな肉弾戦に。主導権を握ったのはポーランドだったが、この試合のスウェーデンにはワンチャンスをモノにするしぶとさがあった。右サイドからドリブルでの進撃に成功すると、クロスから波状攻撃のチャンスがやってくる。この好機を仕留めたのはギョケレシュ。相手DFと体を入れ替えながら、強引に泥臭いゴールを決める。
結局、このゴールが決勝点となった。3度にわたってポーランドを突き放したスウェーデンが、W杯行きの椅子を手にすることとなった。
ひとこと
ギョケレシュ、文字通りの大仕事。準決勝も合わせて間違いなくW杯出場の立役者だ。
試合結果
2026.3.31
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
欧州予選 プレーオフ 決勝
スウェーデン 3-2 ポーランド
フレンズ・アレナ
【得点者】
SWE:19‘ エランガ, 44’ ラガービエルケ, 89‘ ギョケレシュ
POR:33’ ザレフスキ, 55‘ シフィデルスキ
主審:スラヴコ・ビンチッチ
