Fixture
プレミアリーグ 第1節
2026.8.21
アーセナル
×
コベントリー
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去10回の対戦でアーセナルの8勝、コベントリーの1勝、引き分けが1つ。
アーセナルホームでの戦績

過去10回の対戦はアーセナルの7勝、コベントリーの1勝、引き分けは2つ。
Match facts from BBC sport
- アーセナルとコベントリーは開幕戦で対戦したのは1993-94の一度だけ。コベントリーがハイバリーでミック・キーンのハットトリックによって3-0で勝利を挙げている。
- プレミアでの対戦は2001年2月以来で、アーセナルがハイフィールド・ロードで勝利。コベントリーは93-94でアーセナルにダブルを達成して以降、14回のトップリーグの対戦で1勝のみ(D5,L8)。唯一の勝利は1999年のボクシング・デーの3-2。
- アーセナルは直近4シーズンのオープニングマッチで勝利。最後の敗戦は2021-22のブレントフォード戦の0-2。5シーズン連続の開幕戦勝利は過去に一度だけ。2001-02から2005-06。
- コベントリーにとって2000-01以降、初めてのプレミアリーグ。当時は開幕戦でミドルスブラに3-1で敗北。開幕戦での勝利は21-22シーズンのチャンピオンシップにおけるフォレスト戦以降なく、直近4年間は未勝利(D2,L2)。
- コベントリーにとってエミレーツでの初めてのリーグ戦。カップ戦では2012年のリーグカップ(1-6)、2014年のFAカップ(0-4)で2回敗れている。(アーセナル自身も含めて)このスタジアムで初めてのリーグ戦で勝利を挙げたチームは2つだけ。2007年4月のウェストハムと2008年9月のハル・シティ。
- 2023-24の開幕以降、アーセナルは18試合の昇格組相手のプレミアで17勝。例外は昨季のサンダーランドでの2-2。ホームにおいては昇格組に45試合無敗を記録しており、リーグにおける特定チームの最長無敗記録(W40,D5)。
- コベントリーにとっては25年94日ぶりのプレミアリーグ。コンペティションにおける最大のカムバックとなる。トップリーグのチャンピオンとのアウェイのリーグ戦は直近で7敗しており、直近では2001年4月のマンチェスター・ユナイテッドの4-2。
- アーセナルは昨季のリーグタイトルを終盤5連勝で獲得。プレミアのチャンピオンとして臨むシーズンでは3回とも開幕戦に勝利。直近は2004-05のエバートン戦。うち2試合は昇格組との対戦だった(98-99のノッティンガム・フォレスト、02-03のバーミンガム)。
- ミケル・アルテタの監督としての初めての敗北は2019年12月のチェルシー戦で当時の相手の監督はフランク・ランパード。その敗戦以降、アルテタはランパードとの対戦で負けたことはない(W4,D1)。
- アルテタはプレミアで指揮官として248戦149勝。勝てば、ペップ・グアルディオラ(204)、ジョゼ・モウリーニョ(231)、ユルゲン・クロップ(237)、アレックス・ファーガソン(247)に続き、プレミアで150勝を250戦以下で記録した5人目の監督となる。
スカッド情報
- ユリエン・ティンバー(股関節)
- ウィリアム・サリバ(腰)
- ハジ・ライト(腿)
- ルーク・ウールフェンデン(打撲)
予想スタメン

展望
万能型側に位置するコベントリー
ウェールズでのコミュニティ・シールドを制し、一足先にタイトルを掲げることに成功したアーセナル。気分よく迎える開幕戦は昇格組のコベントリーとの一戦。ファンからするとどうかわからないけども、レビュワーとしては最悪の引きである。参考資料が少ないのである。
ということで、残っていたコベントリーの昨季のチャンピオンシップの試合を見てみた。リンクは下記からどうぞ。ワールドカップが終わるや否やコベントリーを毎日見る日々である。
近年のプレミアリーグの昇格組で残留できるチームの特徴としては、大きく分けて2つある。1つは極端な方向に尖らせたチーム。例えば、ビエルサのリーズ、フランクのブレントフォードが当てはまる。自分たちのリズムに引き込む引力の強さとスタイルの尖りが共存しているチームだ。
もう1つはオーソドックスな全方位型。まぎれもなく昨季のサンダーランドがこれに当てはまる。ポゼッション、ファストブレイク、ブロック守備、ハイプレスのどの局面でもプレミア水準に持ってこられるチームである。
コベントリーに関しては完全に後者に近いチームだと言えるだろう。どの局面でも戦えるチームであり、サンダーランドと比べても特に粘り強さを感じる。
結果的に点差がついた試合においても圧倒的にペースを握ったというわけではなく、相手にペースを渡すことを許さない状態を続けることができる。そして、セットプレーやサイドからのシンプルなクロスでこじ開けることに成功すると、そこから一気に畳み掛けていく。
チャンピオンシップにおいてはどの局面も水準が高いチームであるが、特に目についたのはプレス耐性の高さ。ひっくり返すというよりは、左右に散らしながら相手のプレスの心を折る力が強い。中でもラッシュワーズから左右のSBにつけるフィードは、相手を自陣に下げる決め手となる。サイドから縦が開けば、メイソン・クラーク、坂元の左右のWGのスピードを活かした陣地回復で敵陣に進撃する。
フィニッシュの局面はかなりシンプル寄り。CFをはじめとしてボックス内に枚数を送り込みながら勝負をかける。セットプレーも含めて手堅く得点を重ねる。
アタッキングサードのクオリティに関して、プレミア経験組で埋めることができれば理想と言えるだろう。アウォニィが復活すれば縦へのシャープさがさらに増すし、チャウナは坂元とは全く異なるタイプのライバルとなる。アタッキングサードのセンターラインにおけるアクセントはハーマーがつけてくれるかもしれない。
昨年は2つのチームが残留を決めたが、近年は多くの昇格組が壁に阻まれているのがプレミアリーグ。万能型で幅を利かせるチームが、何の特徴もない器用貧乏に成り下がってしまう怖さもある。コベントリーが見せた粘りはプレミアリーグでも発揮することができるのか?26年ぶりの1部リーグで残留に向けたチャレンジが始まる。
年間を通した優勝争いを
個人的にはアーセナルの今季の前半戦の目標は耐えていくこと。確かに多くのチームが刷新に舵を切る中でも基盤を引き継ぐというアドバンテージはある。しかし、多くの主力が明らかに万全ではない状況であることも確か。まずはきっちりと首位争いに食らいついていく事がまずは重要。根本的なチームの作り方が異なるとはいえ、やはり昨シーズンのリバプールを見ていると、序盤戦で目標を下方修正しなければいけない事態は避けたい。
まずは優勝争いに残ることが重要。おそらく今年は抜ける形で勝ち点を取るチームはいなそうではあるので、目先の結果を追い求めすぎず、余裕を持たせた戦力運用で主力のコンディションを低下させないことを一番大事にしたい。春先にピーキングしつつ、後半に余力を残してCLとPLのダブルを狙いたいところ。試合数はセーブしたいので、CLのノックアウトラウンドストレートインにはこだわっていきたい。
コミュニティ・シールドを見る限り、継続路線であることは明白。一番の変化点は中盤のバランス。この部分における貢献度が高いのはギマランイスだろう。右サイドの交通整理をしつつ、ウーデゴールを高い位置のフリーロールとして解放するパターンは、ここ数年のアーセナルにはないバランス。
中盤がやや後ろに重たくなる傾向を解消していたのは、前方に鋭く走るカラフィオーリ。ギマランイスとカラフィオーリの2人の能力がシティ戦でのシステムの基軸になっていた。

中盤でのルイス=スケリーの外すアクションも好調。序盤戦はコンディションの観点から言えば、左サイドに集結しているW杯不参加組(カラフィオーリ、ツォリス、ルイス=スケリー)が攻撃で違いを作れるかがポイントになると個人的には踏んでいる。
ただし、ルイス=スケリーには課題も。相手の右サイドにボールがある時の自陣ローブロックの守備でややPA内に入るタイミングが早く、ボックス付近の守備でバイタルエリアを空けるケースがしばしば。このエリアをフォーデンに狙われている時間がコミュニティ・シールドでは一番怖さがあった。
ライスを起用すると左右ともにCHの行動範囲が広くなるのだろうが、攻撃の幅を考えるとルイス=スケリーを活用した際のバランスも最適化したいところ。2列目との連携も含めて、どこが一番いい落とし所なのかを探っていきたい。
コベントリーとの対戦という観点で言えば、まずは相手の得意分野が本当にプレミアレベルのものなのかを試すような戦い方ができれば面白い。GKを使うプレス回避が果たしてアーセナルのスライドを上回ることができるのか。リスクもあるけども、チャンピオンシップで通用していた強みを破壊することができれば、一気に形勢を引き寄せることも可能。
同じく、ハイプレスからのショートカウンターというもう1つのコベントリーの得意パターンも、シティ戦同様にCHの列調整とマークを外すアクションで回避できれば、かなり優位に試合を進めることができるだろう。弱みを探るのもアリだが、強みを強みでなくすことで出鼻をくじくアプローチを仕掛けても面白いように思える。
王者としてプレミアリーグの門番となり、コベントリーにトップリーグのハードさを味わわせる。それが金曜の夜の開幕戦でアーセナルが見せるべき姿だと言えるだろう。
