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「ここまで上出来の9月シリーズ」~2026.9.19 プレミアリーグ 第5節 ブライトン×アーセナル プレビュー

目次

Fixture

プレミアリーグ 第5節
2026.9.19
ブライトン(5位/2勝1分1敗/勝ち点7/得点13 失点5)
×
アーセナル(1位/4勝0分0敗/勝ち点12/得点8 失点1)
@アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム

戦績

過去の対戦成績

 過去5年間の対戦でブライトンの3勝、アーセナルの6勝、引き分けが3つ。

ブライトンホームでの成績

過去10回の対戦でブライトンの2勝、アーセナルの5勝、引き分けが3つ。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • ブライトンは直近6試合のプレミアリーグのホームのアーセナル戦で勝利がない(D2,L4)。最初の3試合はアメックスでアーセナル相手に負けなしだった(W2,D1)。
  • アーセナルは直近6試合のプレミアのブライトン戦で4試合で勝利(W4,D2)。初めの12試合の対戦における勝利数と同じ(D3,L5)。
  • ブライトンはホームで前年プレミア王者と初めの7試合に少なくとも4失点を喫して敗れているが、直近2年ではシティとブライトンにアメックスで勝利をしている。
  • ブライトンは今季のプレミアの最多得点。13得点のうち、9得点はアストンビラ戦とコベントリー戦の2つの勝利で挙げている。開幕4試合のうち、2試合を4得点以上で勝利したチームはプレミアで過去9つあり、直近は21-22のマンチェスター・シティ。
  • アーセナルは直近9試合のプレミアで勝利。この間の失点は2。過去に10連勝したことは2回あり、1998年の3-5月と2002年2-8月。どちらもタイトルを獲得している。
  • アーセナルは今季のプレミアでの被xGは2.7のみでリーグ最小。このうち、およそ1/3は前節のサンダーランド戦のPKが占めている。
  • ブライトンは今季、敵陣の高い位置でボールを奪った回数が41回で、プレミア最多。ファビアン・ヒュルツェラー就任以降でも計698回でリーグ2位。
  • ブカヨ・サカは6試合のブライトンとのアウェイゲームで5ゴールに関与(3G,2A)。直近3回の遠征ではいずれも得点を決めている。特定の相手のアウェイゲームで4試合連続で得点をしているアーセナルの選手は2000-2003年のミドルスブラ戦のティエリ・アンリと2001-2005年のトッテナム戦のロベール・ピレスの2人だけ。
  • パスカル・グロス(13)とマルティン・ウーデゴール(12)は今季のプレミアにおいてのチャンスクリエイトの数が多い上位2名。どちらも11回オープンプレーからチャンスを創出しており、こちらもリーグ最多。
  • 直近のコベントリー戦でグロスはプレミアで50アシストを記録。ブライトンの選手としては初めてで、ドイツ人としてはメスト・エジルに続いて2人目。アーセナル相手には3アシストを記録しており、これより多く記録している相手は4チームだけ。

スカッド情報

Brighton
  • マイケル・サヴォボダ(膝)
  • フェミ・アジーズ(腿)
  • ステファノス・ツィマス(膝)
  • ヤンクバ・ミンテ(脚)
  • 三笘薫(腿)
  • ジャック・ヒンシェルウッド(?)
  • マッツ・ウィーファー(膝)
  • ザドク・ヨハンナ(?)
  • イヴァン・ファーガソン(脚)
Arsenal
  • クリスティアン・モスケラ(脚)
  • ベン・ホワイト(鼠蹊部)
  • ピエロ・インカピエ(筋肉)
  • ウィリアム・サリバ(背中)

予習

第2節 チェルシー戦

第3節 リーズ戦

第4節 コベントリー戦

カラバオカップ 3回戦 マンチェスター・ユナイテッド戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望

ケガに泣いている故の工夫

 代表ウィークまで残す試合はあと1つ。ここまでは全勝で来ているアーセナルが3週間の長いブレイクまで駆け抜けるためには、ブライトンとのアウェイゲームを制する必要がある。

 ブライトンはここまでの順位でいえば5位。テーブル的には好調をキープしているところではあるが、1試合ごとを読み解いていくと難しい部分もある。

 まず、単純にけが人が多い。プレミアリーグの負傷者を記録しているサイト(https://www.premierinjuries.com/injury-table.php)を見ると、ブライトンのリストに名を連ねている選手はこの文字を打っている木曜日の時点で10人。この時点ではリーグワーストの多さである。もちろん、週末にかけて数字の変動はあると思うが、すでにカラバオカップで出場を果たしているラター以外に主力が戻ってくる様子はない。

 とりわけ深刻なのは中盤よりも前の事情。三笘、ミンテ、ツィマス、ヒンシェルウッドと各ポジションに1人ずつ欠けている人員がいる。今はまだ人が揃わないままヒュルツェラーはチーム作りを進めている印象だ。

 今季のブライトンで際立つのはポジションの自由度。ビルドアップの段階からかなりポジションの自由度や列落ちの許容度が高い。おそらくこれは定点で勝負することができる大駒不足を補うための方策だろう。三笘、ミンテと大外に置いておけば対面をぶち抜くことが期待できるWGがいないため、ここでこの人に持たせておけばOKという形に正解がない。

 ならば、誰がどこに現れるかわからなくするようなコンセプトで襲い掛かった方がいいという考え方。中盤のフリーランの能力の高さはこのプランの裏打ちになっている。ボスカリをアンカーに置くような形を数試合試しているが、IHとして敵陣突撃ができる機会を増やすことで流動性を高めるためのトライということだろう。

 特にスウォンジーからローンで帰還したヤルクエはここまでのパフォーマンスは傑出。鋭い動き出しと相手を見たドリブルから危険なゾーンに的確に入り、ゴールを決めることができる。個人的には最近見たブライトンの若手の中でもスマッシュヒット。これからどのようなキャリアを歩むのかが楽しみな選手でもある。

 ただし、ポジションを自由にゆがめることを許容する分、ネガトラの際に構造が脆弱になることは否めない。加えて、広いスペースを守れるCBがいない分、押し込んだところからカウンターを受ける場面が一番怖い。その機会が多かったチェルシー戦はロジャーズ、ネト、ペドロ、パーマーにめった打ちに遭ってしまった感があった。

 加えてコベントリー戦を見る限り、肉弾戦に弱い側面もある。とにかく受けに回ってしまうとしんどいというのが今季のブライトン。主体的なポジションチェンジから相手を攻め続けるというたどり着いたスタイルをどこまでホールドできるかが、ブライトンにとっては重要なポイントとなる。

脆さと甘さを狙う

 ミッドウィークは主力のプレータイムマネジメントに成功。週末にはある程度整った陣容で中断前最後の試合に臨むことが期待できる。

 一番重要なのはトランジッション。縦に速いアクションから強度の面で相手に対してアドバンテージを握っていくことができれば大きい。構造的にはブライトンの攻撃が終わった直後、ポジションが乱れたところからロングカウンターを積極的に狙っていきたいところ。自陣でブロックを組んで、ブライトンの攻撃をひっくり返したところから、ウーデゴールを番頭としたカウンターにも出ていきたい。

 ファストブレイクにおいてはチェルシーの面々のように、少人数で仕留めきるためのチャレンジが刺されば大きい。最短を狙うところと、押し下げて崩しを腰を据えて狙っていくところのメリハリをつけていきたい。

 加えて、ブライトンの保持は自陣の低い位置のビルドアップにも危うさがある。相手を引き付けながらスペースを作り、そこから少ないタッチで相手の穴を開けていきたいのだが、前段で失点するケースも少なくない。サイドに追い込んだところからのカラバオカップでの失点は、アーセナルでも再現可能と思われる部分。休養十分の主力が敵陣からガンガン追い回すムーブは積極的に狙っていきたい。

 なかなか火を噴かないCK、FKも狙える部分。伝統的に存在するブライトンのセットプレー守備の甘さは健在。マークを外すアクションをかけながら、高さを生かすアプローチを積極的に行っていきたいところだ。

 ブライトンはとにかく乗せると怖いチーム。少ないタッチでも隙があると一気に背後を取るアクションまでたどり着いてしまう。初手で相手を捕まえるところをしくじると、アーセナルでも一気にピンチになる可能性も否定できない。

 そもそもスピードアップをさせないこと。特にインサイドでのパス交換と抜け出すヤルクエの対応を整理しながら、中盤にスペースを与えない。

 もっとも、今季のアーセナルに関して言えば、この中盤で圧力をかけていくような守備は最も自信をもってやれている部分。ここまではリーグ戦ではベンチからという扱いになっているギマランイスを先発で抜擢し、前半からこの部分でアドバンテージを握っていこうという発想も十分にあり得る。

 W杯にも多くの選手を送り込んだので、もう少し手を焼くかな?と思った序盤戦はここまではパーフェクト。最高の形で1つ目の代表ウィークに突入するために、最後の山を総力戦で乗り越えたい。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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