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「Catch up Premier League」~クリスタル・パレス編~ 2026-27 season

クリスタル・パレス、26-27シーズンの歩み。

目次

第1節 エバートン戦(A)

最終局面の差で開幕戦勝利を掴む

 グラスナーがチームを去り、サージュを迎えたクリスタル・パレス。新たに冨安健洋も加わり、今季のプレミアの中で唯一の日本人が複数所属するチームにもなった。開幕戦の相手はエバートンである。

 序盤にボールを持ったのはクリスタル・パレス。バックラインにプレスに出てこないエバートンに対して、じっくりと左右に動かしながら縦パスの入れどころを探していく。エバートンは様子を見ているというよりもうまく制限をかけきれていないという印象が先行する立ち上がりだった。

 非保持においてもターコウスキのミスを利用してエンケティア→マテタのつなぎから決定機を迎える。序盤はパレスの方がいい入りを見せたと言っていいだろう。

 しかしながら、非保持の局面から相手に対抗する術があったのはエバートンも同じ。この日、インターセプトが特に光っていたのはアームストロング。敵陣でのCHへのパスをカットするところから一気にカウンターを仕掛けていく。

 クリスタル・パレスの縦パスはむしろもう1つ奥を狙ったところの方が刺さった感。ウォートンがフリーであればなお良しという感じで、エンケティアとマテタにここからチャンスを供給できた。

 クリスタル・パレスの前線で物足りなかったのは仕上げの局面の精度だろう。エンケティアのゴールにつながるプレーの正確性、マテタのフィニッシュワークのシャープさのどちらかがあれば、パレスに先制点が入ってもおかしくはなかった。

 ジョージ、エンディアイェのインサイドに切れ込むドリブルから少しずつ敵陣に押し込む機会を取り戻すエバートン。インサイドに突っかけるリスクを取った仕掛けからポゼッションの時間を増やしていく。

 押し返すエバートンが先制点を奪ったきっかけとなったのはアームストロングのインターセプトから。ショートカウンターの機会をデューズバリー=ホールが逃さず、角度のあるところからネットを揺らして見せた。

 追いかけるパレスは後半頭からポゼッションで崩しのきっかけを探しにいく。しかし、得点を決めたのはまたしてもエバートン。右サイドからのシンプルなクロスをバリーが仕留めて勝ち越し。空中戦の強さ、ポジショニングの巧みさが見えるいいシュートだった。

 終盤は交互にポゼッションを行うターン制。パレスの方が得意分野ではありそうであるが、メンバーを総入れ替えした前線はなかなかバリューを発揮できないまま時計の針だけが過ぎていくことに。

ひとこと

 ジリッとした展開ではあったがファイナルサードの精度の差が結果を分けたかなという感じだった。

試合結果

2026.8.22
プレミアリーグ 第1節
エバートン 2-0 クリスタル・パレス
ヒル・ディッキンソン・スタジアム
【得点者】
EVE:42′ デューズバリー=ホール, 53′ バリー
主審:ポール・ティアニー

第2節 マンチェスター・シティ戦(H)

見える設計図と見えない完成図

 開幕節では苦しみながらもボーンマスを下したシティ。フライデーナイト行きとなった今節はパレスとの一戦に臨む。

 お決まりのシティが保持でパレスがローブロックで迎え撃つという展開にはならなかったこの試合。序盤にボールを持ったのはむしろパレス。左右に散らしながらゆったりとビルドアップを敢行。CHの鎌田やウォートンが浮けば、そこから1つ奥に向かうことができる。

 アタッキングサードでの狙いは右のハーフスペースの裏。ピノが抜けてここからアシストを狙っていく。4バック相手の狙いとしては悪くはないのだけども、少し気になるのはWBが静的な局面で相手に仕掛けるイメージが湧かないこと。ブロック崩しにおける大外のキャラクターは周りのオフザボールをエサに自分で仕掛けることができる怖さが欲しい。ミッチェルもカライリも、ついでにムニョスもそういうキャラクターではない。

 シティはそのままハイプレスに出てくるパレスをいなしながら前進。アンダーソンがアンカー役となり、SBのグバルディオルは前に出ていくというポジションバランス。序盤はやや直線的なアクションが目立つ展開ではあったが、少しずつWGを活かしながら押し下げる形にシフトする。

 先制点は大外からのシンプルな形。ハーランドが空中戦でリチャーズに勝利。ノルウェー代表仕様に近いハーランドの活用方法からゴールを生み出す。

 パレスはハイプレスでのギアアップができないのが辛いところ。保持のところで相手を外しながら前進するフェーズはできそうだったので、そこから右のハーフスペースの裏を出口にしていく。

 しかしながら、前述の通り大外が効かせるキャラクターじゃないこともあり、なかなか決め手に欠ける展開。無理が効くインサイドの選手たちが軒並み欠場していたのも辛いところだった。

 後半、シティは順当に押し込みながらポゼッションでの追加点を狙う。決め手になったのはチェルキのドリブル。アンダーソンのボール奪取から加速すると、見事な緩急でパレスの3人のCBを一気に刈り取り、冷静にフィニッシュして見せた。

 ピノの一撃でオウンゴールを誘発し、ここから一気に巻き返したかったパレス。しかし、再びチェルキのミドルでシティが反撃ムードを黙らせてしまう。

 このゴールで試合のテンションは一気に降下。ゆったりとした展開の中でシティの交代選手がアピールを必死に続けていく。

 試合はハーランドがもう1つゴールを重ねてシティの完勝。2連勝と2連敗という対照的なシーズンの幕開けになった。

ひとこと

 クリスタル・パレス、やりたいことは見えてきたけども、やりたいことのために必要な選手が揃っているかは微妙なところ。

試合結果

2026.8.28
プレミアリーグ 第2節
クリスタル・パレス 1-4 マンチェスター・シティ
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:56‘ ドンナルンマ(OG)
Man City:17′ 84′ ハーランド, 54′ 59′ チェルキ
主審:アンディ・マドレー

第3節 フラム戦(A)

有史で最もオープン

 共に新監督のもとでスタイルの変革を図っている両チーム。特にハードな形に変化しているのはフラム。相手の3バックに合わせるようにSHはジャンプ、後方のSBも躊躇なく縦にスライドするなど、プレッシングのアグレッシブさが際立つスタートに。

 パレスはまずは横断してこのプレスを逃すアクション。インサイドのポストワークからサイドの裏を狙っていく。このサイドの出口となるパスを出したのは鎌田。パスを出した後に自身がフィニッシャーになるケースもあったが、これは半歩だけオフサイドにより認められず。このシーンでのアシストパスとなったピノのクロスも非常に試合を通して冴えていた。

 フラムはボールを奪ったところからシャープに進んでいく立ち上がり。ビルドアップにおいては自陣の左サイドから前進を狙っていく。ロビンソンはビルドアップに絡まずに大外に。バッシー、イウォビと旋回しながら敵陣に入っていく。

 先制点はトランジションから。チャールズのインターセプトからの折り返しをキングがシュート。このボールがディフレクトしてフラムが先制ゴールを生み出す。

 先制してもプレスを緩めることはしないフラム。一方のパレスは追いかける展開となったのでプレスを強化。試合はここからかなりオープンな展開に。共に同数許容のハイラインの相手の背後をどのように破るか?というところに争点が移っていく。

 ハイプレスに関してはどちらもツッコミどころはあり、相手を逃すケースもしばしば。先制点を奪ったキングが個人単位では目立っていたが、ワンサイドに追い込もうとする動きを中央のポストから左右に逃すという構造的な逃し方にはパレスの方が有力だった。

 パレスの同点ゴールはまさにその形。エンケティアの逆サイドへの展開から浮いたミッチェルが豪快なシュートを仕留めた。

 しかし、フラムもハイプレス破りから反撃に成功。サイドをずらしながら前進し、リチャーズを引っ張り出したところをキングで破壊。最後はパラシオスが仕留めて再びリードを奪う。

 後半も展開は落ち着かずにハイプレスの応酬。スコアに関わらず、とにかくアグレッシブな形から行ったり来たりという流れは後半も健在。

 その流れで次にハイライン破りに成功したのはクリスタル・パレス。左サイドから駆け上がったミッチェルがピンボール気味となったシュートを最後に仕留めて、この日2つ目のゴールを決める。

 ここからはパレスがラインを下げたこともあり、フラムのポゼッションに試合は移行。ボックス内で反転するなど、相手を外せる素振りも見せることができるように。

 しかし、ヘンダーソンの好守にも阻まれて苦戦していると、逆にパレスはワンツーから右サイドのハイライン破りに成功。最後はミッチェルから左WBを引き継いだチルウェルが仕留める。

 壮絶な撃ち合いとなったロンドン・ダービーはパレスに軍配。逆転負けとなったフラムはこれで開幕3連敗となった。

ひとこと

 有史で一番オープンなフラム×クリスタル・パレスだった可能性がある。

試合結果

2026.9.5
プレミアリーグ 第3節
フラム 2-3 クリスタル・パレス
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:11′ キング, 42′ パラシオス
CRY:35′ 54′ ミッチェル, 77′ チルウェル
主審:サム・バロット

第4節 イプスウィッチ戦(H)

魔法の後半に逆転できず

 序盤は互いに守備側が慎重に入った印象。相手のバックラインには無理にプレスにいかず、ミドルブロックから相手を迎撃していく。

 というわけで互いにサイドからチャンスを探っていかなくてはいけない流れ。パレスは横断から幅を使っていく形。外からであれば内側が空いてくれるので、そこから逆サイドのWBを使うことでチャンスメイク。カライリが決めた先制ゴールはまさにこの形だったと言えるだろう。

 反撃に出たいイプスウィッチもアタッカーが外から突っかけることで相手を剥がしにいく。インサイドを経由するという点では明らかにパレスの方が流麗だったので、サイドの景色はイプスウィッチの方が悪かった。

 トランジションが失われた分、悪い意味で普通になっていたイプスウィッチ。このままでは少し厳しいかな?と思っていた矢先に同点ゴールをゲット。この得点はイプスウィッチからすると非常に見事。サイドで1枚を剥がしたところから左右に揺さぶり、最後はインサイドでフリーになったエメルソンが仕留める。

 逆にパレスからすると課題が見えた失点だった。対人のゆるさ、オフサイドに関してのセルフジャッジ、そしてボックス内のクロス対応の遅さなどが失点につながった。

 以降もサイドの切れ味からチャンスを作っていくイプスウィッチ。ファタウの突破力を活かしながらパレスのバックラインを突いていく。

 この時間帯は保持から相手を動かすことができなかったクリスタル・パレス。だが、勢いに乗ったイプスウィッチがハイプレスに出てくると、中盤にスペースができてくるので、暴れることができる!という均衡の仕方を見せる。

 展開的には一進一退。だが、ここでディザジが一発退場。タックルの間合いを見誤ってしまい、危険行為での一発レッドを喰らう。

 5-3-1で構えるパレスに対して、一方的にボールを握るイプスウィッチ。右サイドからの突破で勝ち越しゴール。ハーフタイムを前にリードを確保する。パレスはここでも守備のチェーンの切れ方がまずい格好。数的不利とはまた違う不安要素が見えた。

 後半頭は初めこそイプスウィッチが保持で制圧しそうな流れだったが、時間の経過とともに3バックと3センターがイプスウィッチと微妙に噛み合わないことを利用してパレスが一気に主導権を回復。押し込みながらゴールに迫っていく。

 イプスウィッチは完全にプレスの的が定まらずに苦戦。一方的に殴り続けられる。交代策もどちらかといえばカウンターフォーカスの状況を助長するようなテイスト。守れていない中で押し込まれることを受け入れてしまう流れとなる。

 その結果、パレスはラーセンの反転シュートで同点に追いつく。さらにゴールに迫るパレスは追加点まで一気に狙えそうな状況だった。

 だが、80分が過ぎたところでパレスの魔法は切れることに。イプスウィッチの保持に対して前に出ていくことができなくなったパレスは、今度は自陣に押し込まれてしまう。

 左右からのクロスはやや狙いが定まっていないように見えたイプスウィッチだが、幸運なゴールポストからの跳ね返りを最後はフレミングが仕留めて勝ち越し。10人のパレスに苦しめられたイプスウィッチだが、最後は3ポイントを確保した。

ひとこと

 魔法が効いている間になんとか勝ち越しておきたかったパレスだった。

試合結果

2026.9.12
プレミアリーグ 第4節
クリスタル・パレス 2-3 イプスウィッチ
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:14′ カライリ, 75′ ラーセン
IPS:23′ エメルソン, 45′ デイビス, 90′ フレミング
主審:クリス・カヴァナー

第5節 リーズ戦(A)

粘り腰を感じるドロー

 今季ここまで非常に好調なリーズ。ホームのエランド・ロードで好調をキープしたままでインターナショナルウィークに入る。

 まずは肉弾戦でのスタートとなったこの試合。互いに噛み合うフォーメーションだったこともあり、ガチガチとぶつかり合う流れとなった。

 ボールを持つことを相対的に大事にしていたのはクリスタル・パレス。リーズのプレスを誘引しつつライン間を開けて、ストランド=ラーセンやピノに縦パスを当てることを狙っていく。

 そこからオーバーラップするWBで勝負をかけるクリスタル・パレス。フリーランを活かすためにインサイドに起点を作るという今季のパレスの攻撃を形作っていく。

 リーズはよりダイレクト。キャルバート=ルーウィンに当てていきながら陣地回復し、敵陣に入ったところからはアンパドゥのロングスローで上からパレスを殴っていく。

 互いにハイプレスでジリっと前に行けるか?ということを探っていくような展開だったが、パレスはきっちりとラインを下げて受けることが増える。保持のカラーが増えているリーズは中盤で段差をつけながら横断。田中は左右に散らす役割でキャルバート=ルーウィンと繋がっていく。より保持のカラーが強いパレスはシャドーの鎌田とピノが降りることでギャップを作っていく。

 前半にゴールに近づくことができたのは、トランジションを軸に少しずつゴールに迫っていくリーズ。しかし、ネットを揺らすことはできず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半もジリジリとした流れ。そうした中で存在感を発揮したのはピノ。ドリブルでの加速やFKからリーズのゴールを脅かしていく。

 そのピノがライン間からカライリにパスを通したシーンはゴールネットを揺らすところまでたどり着くがオフサイド。カライリからのミッチェルといった今季のパレスらしい攻め筋であったが、わずかに抜け出すタイミングが合わなかった。

 後半の中盤は一進一退の攻防となっていく膠着状態。パレスはサールを入れて直線的な攻撃を増やす用兵を敢行する。

 狙い通り敵陣にダイレクトに迫ることができたクリスタル・パレス。だが、ジャスティンやエルヴェディといった3バックの面々が体を投げ出しながら決定的なシーンを防いでいく。

 後半は前半よりもオープンではあったが、決着としてはスコアレス。ともにネットを揺らせないままで幕を閉じた。

ひとこと

 リーズ、今季はこういう試合での粘り腰が効いている感じ。

試合結果

2026.9.20
プレミアリーグ 第5節
リーズ 0-0 クリスタル・パレス
エランド・ロード
主審:アダム・ヘルツェグ

第6節 ノッティンガム・フォレスト戦(H)

勝ちに不思議の勝ちあり

 セルハースト・パークにグラスナーが帰還。クラブに初めてのメジャータイトルをもたらした名将はパレスの天敵を率いる形で凱旋。未だ、フォレストはプレミアの舞台においてパレスに敗れたことはない。

 そんな相性はいきなり得点という形で反映。カライリのパスミスを仕留める形でハイプレスを完結したフォレスト。早々に先制点を奪うことに成功する。

 試合は基本的には3-4-2-1のミラーフォーメーションで進行するが、先行したフォレストの方がこの仕組みを積極的に使っていく形。パレスはGKを絡めたり、あるいは最終ラインが4バック気味に組むなどしながら、相手のプレスを回避しにいく。

 最終ライン付近では相手を外すことができていたパレスだが、ミドルゾーンではフォレストがスライドを間に合わせていた印象。中盤でパスを引っ掛けるシーンが増える。不思議だったのはこの試合のパレスはパスを引っ掛けてしまったとしても、そこからこぼれたボールを拾って前に進むことができていたこと。フィフティーのボールがやたらとパレスの方に転がっていた印象だ。

 中盤を外して前に進むことさえできれば、ここからチャンスは作れていたクリスタル・パレス。鎌田の左右への展開からラーセンが決定機を迎えるなど、チャンスメイクには事欠かない。

 しかし、より色濃いチャンスを作ることができていたのはリードしているフォレストの方。5-4-1で構えて前からプレスをかけてこないパレスに対して、ライン間にパスを差し込みながら前進。ポストから左サイドに展開することでチャンスを作っていく。

 だが、パレスよりも明らかに多い決定機を仕留めることができず。ベニテスの超反応でのセーブがなんとか試合を1点差に繋ぎ止める。

 この繋ぎ止めた希望が火を噴いたのは前半終了間際。41分に相手に引っ掛けながらのパスワークを完結させたのは鎌田。待望のプレミアリーグでの初ゴールが試合の流れを完全に変える。

 ペースを握ったパレスは攻勢に出るとセットプレーから追加点。レルマのゴールで逆にリードを取ってハーフタイムを迎える。

 前半の内容を見るとリードで後半を迎えることができていたのが不思議だったクリスタル・パレス。後半の頭もフォレストがラッシュをかけながら同点ゴールを狙っていく内容だ。

 しかし、流れを変えたのはまたしてもゴール。ピノの一撃でパレスがリードを広げるとフォレストの攻撃ムードは一気に沈静化。相手に引っ掛けても自分のところにボールが返ってくるという今日のパレスらしい不思議さを象徴するようなゴールだった。

 終盤はフォレストが主導権を握り返すが、時はすでに遅かった感。英雄を返り討ちにして、天敵相手に見事な逆転勝利を飾ることに成功したパレスだった。

ひとこと

 勝ちに不思議の勝ちありを体現するような試合だった。

試合結果

2026.10.11
プレミアリーグ 第6節
クリスタル・パレス 3-1 ノッティンガム・フォレスト
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:41′ 鎌田大地, 45+4′ レルマ, 59′ ピノ
NFO:3′ エンドイェ
主審:ピーター・バンクス

第7節 ブライトン戦(A)

開始から終了まで飲み込む

 快進撃を続けるブライトン。ホームでのM23ダービーで宿敵を下し、上位勢の追走を続けたいところだろう。

 序盤はジリっとした展開。パレスの3バックの保持に対して、ブライトンはスライドしながら前に圧力を上げていく。パレスはこのプレスをうまく逃がせなかった印象。ブライトンのプレスのスイッチに対して、自陣から脱出することができない。

 押し込まれてしまったパレスに対して、ブライトンはセットプレーから先制に成功。セットプレーからオウンゴールでリードを奪う。ボール自体はゴールに向かっていく軌道ではあったが、合わせる味方がいなかったのでパレスとしては落ち着いて対応したい場面だった。

 さらにブライトンは非保持から意外性のある追加点を確保。中盤でボールのカットに成功すると、ゴメスがベニテスの立ち位置を見たロングシュート。わずかな隙を逃さずにゴールを陥れる。

 止まらないブライトンは3分後には3点目。右サイドのコストゥラスとゴメスの連携をアヤリが仕上げて10分で3点のリードを奪う。

 スコアは動いたが、基本的にはバックラインに対してあまりプレッシャーがなく、ジリっとプレスのスイッチを入れるタイミングを守備側が狙っていくという展開自体はキックオフから同じ。

 点差がついてもパレスはこの点でスイッチを入れることができず、非保持から圧力を上げてブライトンのポゼッションを阻害することができない。

 ブライトンは逆にある程度パレスのCBにボールを持たせつつ、サイドと中央それぞれで高い位置で仕留めてカウンターに移行。ロングボールを蹴らせて回収するシーンもあるなど、パレス側が守備で作りたいリズムを積極的に作ることができていた。

 3点のリードとそのあとの時間の使い方も安定していたブライトン。完璧な45分で試合の行方をほぼ決定づける。

 後半も引き続き試合を握ったのはホームのブライトン。コスティッチの動き出し、ヴシュコヴィッチのボールハントから縦への展開など、アグレッシブなスタイルは継続。

 その結果としてわずか数分でブライトンは4点目。左サイドのグロスからの折り返しをコスティッチが仕留めてリードを広げる。

 試合の行方をもう一度決めたブライトンだったが、プレスを止めることはなし。引き続き主導権を握っていく。

 選手を入れ替えて前線の動き出しからひっくり返していくクリスタル・パレスだが、得点には届かず。逆にブライトンは仕上げとなる5点目をヒンシェルウッドが決めた。

 開始直後から最後までパレスを飲み込みきったブライトン。勢いが持続する大勝を決めた。

ひとこと

 何回やってもブライトンが勝ちそうな内容だった。

試合結果

2026.10.18
プレミアリーグ 第7節
ブライトン 5-0 クリスタル・パレス
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:4′ カンヴォ(OG), 7′ ゴメス, 10′ アヤリ, 49′ コストゥラス, 84′ ヒンシェルウッド
主審:ロベルト・ジョーンズ

第8節 ニューカッスル戦(H)

後半頭にスパーク

 序盤からボールを持つのはニューカッスル。プレスをかけてこないパレスに対してCBがゆったりとボールを動かしていくスタート。インサイドは堅いので外循環をしながらギャップを突いていくアプローチを仕掛けていく。

 CFに入ったオスーラもまずは右サイドから。手薄なところから壊しにいく。インサイドから背後を狙うようなパスも単発で見られはするものの、結局のところ5バックを軸に中央を固めるパレスの守備陣にカットされる。

 パレスは前節までと比べるとダイレクトなロングボールが中心。おそらくはマテタがようやく復帰したからだろう。直線的に狙っていくケースが増えた。

 押し込まれる時間が長かったこともあり、カウンターも当然選択肢に入ってくるパレス。きっちりとシュートを打って終わるという意識が強く、長いレンジからシュートを積極的に選んでいた印象だ。

 15分を過ぎると展開はさらに膠着。どちらのチームにとってもトランジションの要素は減り、相手のブロックを前に保持側が工夫を凝らしていく展開に。

 動きを見せたのはここまでゆったりとした保持の機会がなかったクリスタル・パレス。WBがニューカッスルのSBを釣り、一気に背後へスピードアップ。外から削るように最終ラインを蝕んでいくアプローチを見せる。

 中央では鎌田が上下動しながら列を変えて攻撃に関与。マーカーを振り切りながらシュートと組み立ての両面に絡んでいく。

 しかしながら、ボックス内はニューカッスルも堅いまま。こじ開けることができないままハーフタイムを迎える。

 後半、早々にニューカッスルは先制点をゲット。右サイドを縦に縦に進んだところからマーフィーがクロスを上げる。インサイドにはフリーのオスーラ。豪快に叩き込んでリードを奪う。パレス目線だとやや早く攻め込まれたとはいえ、5バックであればここまで簡単に一番マークしなければいけない人を離すことは避けたかった。

 このゴールをきっかけに試合は明らかにニューカッスルペース。ここまでは均衡していた切り替えの速さ、中盤のデュエルなどでアドバンテージを握るように。直後のウィロックがネットを揺らしたシーンはなんとかディザジのギリギリのラインアップで回避したものの、最終的には58分にバーンズがゴール。中盤でボールを奪い、そこから縦にシャープに攻め込むことを徹底したニューカッスルが10分間で2つのゴールを奪う。

 得点を元手にきっちりと自陣を固めてクローズしたニューカッスル。つかんだ主導権を生かして一気にスパークし、アウェイで勝利を手にした。

ひとこと

 かなりジリジリとした展開だったが、後半にうまく入れた分、ニューカッスルにアドがあったようにみえた。

試合結果

2026.10.25
プレミアリーグ 第8節
クリスタル・パレス 0-2 ニューカッスル
セルハースト・パーク
【得点者】
NEW:47′ オスラ, 58′ バーンズ
主審:ポール・ティアニー

第9節 トッテナム戦(A)

第10節 リバプール戦(H)

第11節 コベントリー戦(A)

第12節 ハル戦(H)

第13節 チェルシー戦(A)

第14節 アストンビラ戦(A)

第15節 マンチェスター・ユナイテッド戦(H)

第16節 サンダーランド戦(A)

第17節 アーセナル戦(H)

第18節 ボーンマス戦(H)

第19節 ブレントフォード戦(A)

第20節 チェルシー戦(H)

第21節 リバプール戦(A)

第22節 トッテナム戦(H)

第23節 ハル戦(A)

第24節 コベントリー戦(H)

第25節 ブレントフォード戦(H)

第26節 ボーンマス戦(A)

第27節 サンダーランド戦(H)

第28節 アーセナル戦(A)

第29節 フラム戦(H)

第30節 イプスウィッチ戦(A)

第31節 エバートン戦(H)

第32節 マンチェスター・シティ戦(A)

第33節 マンチェスター・ユナイテッド戦(A)

第34節 アストンビラ戦(H)

第35節 ノッティンガム・フォレスト戦(A)

第36節 ブライトン戦(H)

第37節 ニューカッスル戦(A)

第38節 リーズ戦(H)

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