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「Catch up Premier League」~ハル編~ 2026-27 season

ハル、26-27シーズンの歩み。

目次

第1節 マンチェスター・ユナイテッド戦(H)

帰還したハルが土曜の幕開けを飾る

 開幕週の土曜日の先陣を切るのはマンチェスター・ユナイテッド。キャリックが初めてのプレシーズンを過ごした勝負の2026-27シーズンは、昇格組のハル・シティとの一戦から幕を上げる。

 序盤からボールを持つのはマンチェスター・ユナイテッド。ショウが左の大外を取るややシステマティックな3-2-5からポゼッションをしていく。ハルは5-4-1で構えることで、ある程度ユナイテッドのバックラインには自由を与える形だ。

 狙いとなるのはダイアゴナルな背後へのラン。ブルーノ・フェルナンデスなどインナーレーンの抜け出しからチャンスを作っていく、一撃必殺感がある組み立ての方策となっている。

 ハルはシンプルなロングボールから前進を狙っていく形。マクバーニーがロングボールのターゲットとなるところからボールを引き出し、サイドの裏から一気に陣地回復を視野に入れる。

 意外だったのはユナイテッドがハルの保持に対して特にCBにプレスをかけに行く素振りを見せていないこと。ハルは後方でボールを動かしながらロングボールのターゲットを狙っていく形を探っていく。

 単純な形ではあるが、むしろ手応えとしてはハルの方が上。サイドからスピーディーに抜け出しながら、インサイドでマクバーニーにクロスを上げる形で仕上げにかかる。

 空中戦で主導権を握れそうな雰囲気を作ることができたハルはセットプレーから先制点をゲット。アジャイの一撃で昇格後初ゴールを奪う。

 ユナイテッドは失点してもギアアップできず。オフザボールの量もハイプレスの圧力もかからず、ハルの大外からのクロスを咎めることができない。

 保持ではようやく支配感が出てきて左右に散らしながら押し下げていくユナイテッド。マイナスのミドルやセットプレーでジリジリと攻撃の機会を増やす。だが、セットプレーでネットを揺らしたのはまたもハル。ライナー性のボールにフリーで合わせたメンディにより、ハルがリードを広げる。

 2点のビハインドを背負ったユナイテッドはラッシュフォードをHTに投入。前半のドルグに比べると、少し外側のレーンに立ち位置も修正したようで左サイドは活性化。ストライカーらしい抜け出しからのチャンスメイクも出てくるように。

 対角パスからのムベウモなど、散らすような展開も後半からは見られるように。前半よりは得点を取ることに腰を据えることができているようには見えた。

 しかし、最後のゴールに迫る局面の工夫ができず。シェシュコを投入し、パワー側に舵を切ったものの、打開ができないまま時間だけが過ぎていく。

 ゾラキス、イーガンを中心に守り切るハルを慌てさせることができないままタイムアップ。ユナイテッドの26-27は昇格組相手の敗戦から始まることとなった。

ひとこと

 単調さが拭えなかったユナイテッドだった。

試合結果

2026.8.22
プレミアリーグ 第1節
ハル 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
THE MKMスタジアム
【得点者】
HUL:17′ アジャイ, 38′ メンディ
主審:ダレン・イングランド

第2節 コベントリー戦(A)

明暗くっきりの昇格組

 昇格組同士の対戦となる第2節。すでにユナイテッドを倒したハルとは対照的に、コベントリーは昇格組の中では唯一勝利がない。厳しい序盤戦のスケジュールを考えると、ここでの勝利は欲しいところだろう。

 序盤、ボールを持つのはコベントリー。ハルがあまりプレスに来ない5-4-1のシフトを敷いたこともあり、ビルドアップの枚数を調整しながらポゼッション。SBは高い位置を取ることに専念しつつ、相手のトップの脇から対角パスで外を突っついていく。

 立ち上がりはインサイドのルドニへの縦パスも有効。ここから中央をかち割るためのアプローチを狙っていく。

 ただ、ハルがインサイドの受け渡しを整理したこともあり、徐々にコベントリーの保持は我慢をしながら壊していくモードにシフト。左のメイソン・クラークは対面の相手を剥がしながらのクロス。右のチャウナは抜け出しから速いクロスを仕掛けていくが、ハルのCBの高い牙城を越えることができない。

 ハルの保持に対して、コベントリーは特に高い位置からプレスに行くことはなく4-4-2のミドルブロックを敢行。バックラインにプレッシャーを受けないという状況自体は開幕戦と同じではあるが、この試合ではCFのマクバーニーよりも左サイドのストラウドを前進のきっかけとしていたところがある。

 コベントリーは自陣でのロストも含めて、ストラウドからイージーなカウンターを受けることもしばしば。しかしながら、最後はマクバーニーであることがわかっている分、コベントリーの守備は割り切りに成功。ユナイテッドよりも危ういところを集中的にケアする。

 ハルはこのコベントリーのプランの裏をかくことができず。鋭いファストブレイクを綺麗な完結に持っていくことができなかった。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半、手応えがあったのはハル。ゆったりとしたポゼッションからサイドにボールをつけてのクロス。前半よりも人数をかけており、ボックス内はマクバーニーさえ抑えていればOKという状況ではなくなっていた。

 コベントリーは引き続きサイドから壊しにいく形。チャウナの縦突破からのライナー性のクロスは後半も効いていたが、イーガンの山を越えるのは困難であった。

 チャウナ→坂元の交代で少しずつ流れを変えることに成功したコベントリー。抜ききらないクロスと縦突破を両方備えている坂元の投入でさらにゴールに近づく。押し下げられて、ハルがなかなか前に行きにくいタイミングというのも刺さった感があった。

 しかし、試行回数を重ねているコベントリーをハルは先制点で置き去りにすることに成功。カウンターからミラーが一撃で仕留めてみせた。

 終盤は押し込みながらブロック攻略を探っていくコベントリーだが、ギアを上げてのラッシュという感じではなく、なかなか試行回数を稼ぐことができず。

 結局そのままタイムアップ。昇格組同士の一戦は前節から明暗をくっきりと作って幕を閉じた。

ひとこと

 コベントリー、ギア上げ方のバリエーションがもう少し欲しいところ。

試合結果

2026.8.29
プレミアリーグ 第2節
コベントリー 0-1 ハル
コベントリー・ビルディング・ソサエティ・アリーナ
【得点者】
HUL:82′ ミラー
主審:ジョシュ・スミス

第3節 アストンビラ戦(H)

自信をつけて3戦無敗に

 ここまで2試合連続クリーンシートでの勝利と抜群のスタートを決めているハル。対するは例年のスロースターターぶりに負傷者で拍車がかかっているアストンビラだ。

 ハルは5-4-1のローブロックを構築。アストンビラはどのようにナローなスペースを壊しにいくか?というのが問われる展開となった。ギャップに入るのがうまかったのはヘミングス。ハルのSH-CHの間で受けて前を向くケースが多かった。

 撤退守備を組んでいる相手に攻め筋があるというのは相当保持側にとっては好材料。このまま行きたい!というところなのだけども、それを阻害した感があるのは非保持面。SHを低い位置に下げる6バックのような形での守備によって、ハルのバックラインにはプレッシャーが全くかからず。

 ここまでのハルは勝ちながらもマクバーニーが前進のターゲットになれないと苦しいという側面も出していたので、そこにプレッシャーをかけられなかったのはアストンビラのしんどいところ。WBをきっちりケアする!というならそれまでだし、そうなると支配力が下がってくるのは必然。さらには結局埋めているサイドもハルに破られてしまうケースもあり、色んな意味で中途半端な非保持となった。

 それでも前がかりにプレスに来たハルをロングボールで寸断できるあたりはさすがのアストンビラ。押し込む局面に入ればある程度の時間は攻めるアクションを続けることはできていた。

 オープンな流れからジャクソンやヘミングスがチャンスを迎えるが、アストンビラは仕留めきれず。逆にハルもワンチャンスのセットプレーに賭けるが、鈴木が問題なくハイボール処理ができることを証明する機会を与えてしまっただけという感じだった。

 スコアレスで迎えた後半。ハルはミドルブロックをキープしながら前半頭よりは少し高い位置からアストンビラを阻害しにかかる。しかし、これはアストンビラが押し下げに成功。ゆったりとした保持にギャップに入るヘミングスを掛け合わせてローブロック攻略を狙っていく。

 ハルも右サイドにボールを集めながら左のジャイルズに大きく展開。早めのクロスからボックスに入っていくなど、前半とはまた少し違った攻め筋でゴールに迫っていく。

 アストンビラは選手交代で勝負をかけていきたいところだが、むしろ突き抜けられない感が顕著。それどころかフル出場のジャイルズに交代選手がサイドで走り負けてしまうなど、少しジリ貧感が目立った。

 試合は結局スコアレスで決着。勝ち点1を分け合う結果となった。

ひとこと

 ハル、自信をつけているんだなと実感する内容だった。

試合結果

2026.9.5
プレミアリーグ 第3節
ハル 0-0 アストンビラ
MKMスタジアム
主審:マイケル・オリバー

第4節 チェルシー戦(A)

難しい試合にしてしまった感

 アーセナルが失点を喫したことでリーグ唯一の無失点チームとなったハル。無敗記録を継続するべく対峙するのは、そのアーセナルに今季初失点を喰らわせたチェルシーだ。

 チェルシーはここまではファストブレイク重視で得点を重ねてきたチーム。ハルのようにまずはローブロックで始めてくるチームにどのように得点のアプローチをかけていくか?というところが序盤の見どころになるはずだった。実際にハルの守備の方向性もその路線に沿ったものだった。

 しかし、チェルシーは少し違う角度から課題を解決。CKのカウンターからお馴染みの速攻でロジャーズがニア抜きに成功。7分で先制点を決める。これまでの5分以内という今季の傾向からはやや遅いくらいしか不満点がない試合だ。

 ハルの保持に対してもチェルシーはハイプレスで飲み込むようなスタート。マクバーニーへのロングボールで逃げるしかないハルは苦しい立ち上がりとなった。

 押し込む局面においてもラヴィアの列を越すパスが冴えており、ナローなスペース攻略にも手応え。プレスはやや落ち着いてハルの保持の時間はできたものの、左右に散らすところへのスライドに対応しており、特段問題はないかのような前半となった。

 一変したのは失点してからだろう。なんの変哲もない左サイドへのロングボールに対して、チェルシーは終始後手後手。誰かがきっとなんとかしてくれるだろうとチェルシーのDF陣がボールを見守り続けた結果、最終的にはベローミにゴールを叩き込まれる結末を見届けることとなった。

 この得点をきっかけにハルの猛攻に晒されたチェルシー。横幅が足りない!という感じのコイルの攻め上がりからのシュートはなんとかマルティネスがセーブをしたが、セットプレーの二次攻撃から逆転となるゴールを献上。またしてもベローミがシュートを叩き込んだ。

 うまくいっていたはずの崩しまで細かいところが微妙に噛み合わなくなり、なんとなく嫌な流れのまま前半を終えたチェルシー。ハルがリードのままでハーフタイムを迎える。

 後半、チェルシーはチャバリアを投入。左右ともに積極的なSBのオーバーラップを活用するという方向性により沿った人選にDFラインを入れ替える。

 敵陣でのプレータイムは期待通り多かったものの、なかなかクロスを思ったように味方には届けられず。ニアの高い壁に引っかかってしまい、狙ったところにボールを落とすことができない。

 ハルはゆったりとしたポゼッションとロングボールでの前進。機会自体は少ないが、全く歯が立たずに一方的に押し込まれるわけではないかなという感じの後半の立ち上がりだった。

 メンディの脳震盪に伴い、3枚交代を敢行した後はハルは左サイドを中心に攻勢に。スタンフォード・ブリッジを怪しい空気に巻き込んでいく。

 しかし、その状況をチェルシーは変えることに成功。左サイドに流れたパーマーからの折り返しを最後はジョアン・ペドロが仕留めてゴール。ニアからの折り返しを閉じきれなかったハルは反省すべき対応ではあったが、ニアしかない状況で突き刺したジョアン・ペドロのシュートの質は相当高かった。

 チェルシーは逆転のためにありったけの攻撃のカードを投入。負傷が絡んだとはいえ、ギュスト→ウェルベックでかなり前傾の姿勢を高めていく。

 打つし打たれるしという意味で見応えがある終盤戦にはなったが、これ以上スコアは動かず。試合はドローでの決着となった。

ひとこと

 余計な失点で変な試合にしてしまった感があるチェルシーだった。

試合結果

2026.9.12
プレミアリーグ 第4節
チェルシー 2-2 ハル
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:7′ ロジャーズ, 66′ ジョアン・ペドロ
HUL:28′ 34′ ベローミ
主審:ファライ・ハラム

第5節 ニューカッスル戦(A)

充実のブロック攻略で土をつける

 前節ついに無失点記録は止まったものの、ここまで無敗の記録は続いているハル。新監督のもと、なかなか波に乗り切ることができないニューカッスルとの一戦に挑む。

 ボールを持つのはニューカッスル。スティアーがアンカーというような運用で、ウィロックはIHのような立ち位置に。前線ではウィサとフェルナンデス=パルドの2枚が自由に動くようなイメージで流動性を持たせていく。5-4-1で構えるハルに対して、前に人数をかけるプランで勝負する。

 特に可変の要素が多かったのは左サイド。ウィロックに加えて、フェルナンデス=パルドも左サイドに流れるケースが多く、アウトサイドレーンをバーンズと入れ替えながらインサイドに入っていくことも少なくなかった。

 先制点はこの左サイドの可変から。早々にウィロックがこじ開けることに成功。バーンズのカットインと組み合わせてブロックの中に入っていく。

 一方のハルはサイドに流れるマクバーニーからまずは起点を作る動き。しかしながら、トランジションで強度を見せたニューカッスル。センターラインでフェルナンデス=パルドのプレスバックから始まったカウンターで追加点。今季好調のホールがネットを揺らし、リードを2点に広げる。

 2点を取ったところでニューカッスルのプレスは沈静化。ハルは少しボールを持つ時間を作れるように。逆にハルは非保持において強気のプレスに出ていく場面もあったが、ニューカッスルはプレスに出てきたところにすかさず縦パスを通すことに成功。緩急をつけた前進でハル相手に優位を取っていく。

 トーマスがマーフィーの足に手をかけるという非常に珍しいPKの献上はあったものの、このPKはゾラキスがセーブ。前半のうちに試合を決められることはなんとか凌いだハル。

 しかしながら、2トップ気味にバランスを変えるなど前半に手を打った方策がなかなかハマらず。3点差にはならずに踏ん張ったというのが前半のハルの少ない収穫となるだろう。

 後半、再びハルはバランスを5バック気味に変えた格好。ニューカッスルにゆったりとした保持は許すものの、自分たちがボールを持つときはこの方がいいと感じたのだろう。

 この回帰によってハルは3トップの距離が近くなる格好に。インサイドのパスワークで崩すという新しい手札が加わったハルは、前半になかった連携からゴールに向かうシーンを作っていく。

 交代で入ったアリ・チョーのゴールはまさしく中央のコンビネーションを使っているからこそ。後半頭の攻撃ルートの整理が反撃ルートを作り出す。

 ニューカッスルは自分たちの保持のターンでは幅を使いながら押し下げるシーンを作っていくものの、時間の経過とともに非保持の時間は増えていく。ハルは改めてキャストも入れ替えた上での4-4-2。ボックス内での高さ勝負に持ち込んでいく。

 最後はだいぶ粘られる形となったニューカッスル。しかし、なんとか逃げ切りでの勝利に成功。ハルに今季初の黒星をつけることとなった。

ひとこと

 前半の流れるような攻略は素晴らしいフィーリング。バーンズ、調子いいね。

試合結果

2026.9.19
プレミアリーグ 第5節
ニューカッスル 2-1 ハル
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:3′ ウィロック, 7′ ホール
HUL:67′ アリ=チョー
主審:トニー・ハリントン

第6節 エバートン戦(H)

食らいついていくハル

 なかなかボールを持ちながら試合を進めるイメージのない両チーム。相対的にまだボールを持つニュアンスのあるエバートンがポゼッションをしながら試合を進めていく。

 5-4-1のミドルブロックで構えるハルに対して、エバートンはかなり自由な動き方で対応。いつもは左の大外に張るグリーリッシュも立ち上がりは中央に顔を出すなど、珍しい立ち回りとなった。

 エバートンは1トップの脇を起点として運んでいく形。サイドの深さを取ることができたらシンプルなクロスで高さ勝負を挑んでいく格好に。押し込むところからエラーを誘ってゴールネットを揺らすことに成功したエバートン。ゾラキスのキャッチミスをジョンソンが押し込んだかに思えたが、これはわずかにオフサイド。先制のチャンスを逃す。

 ハルはロングカウンターでサイドの背後を狙っていくところからスタート。しかしながら、徐々にポゼッションでも試合のリズムを引き戻すことに成功。対角のパスから押し下げていくと、そこからセットプレーでのチャンスメイクでもエバートンを脅かす。

 立ち上がりはワンサイドカットからハイプレスに出ていったエバートンだったが、時間の経過とともにローブロックにシフト。エバートンは早い段階でラインを下げて自陣を防衛する選択を進んで行っていた。

 アタッキングサードでは互いに人数をかけてのクロスを軸にチャンスメイクを行っていた両チーム。しかしながら、ファーサイドを狙ったクロス攻勢では結果を出すことができず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半、早々にスコアを動かしたのはハル。3人のカウンターで攻撃を完結。動き出すレーンを微妙に変えたゲルハートにターコウスキがついていけず、最後はコースを狙ったきれいなフィニッシュとなった。

 追いかけるエバートンは保持の機会を増やしていくとすぐに同点。セットプレーの二次攻撃で大外に忍んでいたデューズバリー=ホールの一撃でリードを帳消しにする。

 さらにエバートンはプレッシングから勢いを増していく形。デューズバリー=ホールのカットからのカウンターをバリーが沈めて逆転に成功する。

 保持でテコ入れをして再逆転を狙っていきたいハル。守田を切り札として投入しようとスタンバイしていたところで同点に。左サイドの突破からの折り返しをベローミが押し込んでゴール。エバートンはサイドと中央ですれ違いすぎてしまったことが致命傷に。

 終盤はエバートンの方が保持の時間を過ごしつつ、ハルも元気のある左サイドから反撃を狙う格好。どちらが決勝点を奪ってもおかしくない展開ながら試合はこれ以上動かず。勝ち点1を分け合う形で幕を閉じた。

ひとこと

 ハルは細かいところのスキルがとても丁寧で面白いリカバリーの仕方をしている。

試合結果

2026.10.11
プレミアリーグ 第6節
ハル 2-2 エバートン
MKMスタジアム
【得点者】
HUL:48’ ゲルハルト, 74‘ ベローミ
EVE:55’ デューズバリー=ホール, 68‘ バリー
主審:マイケル・サリスベリー

第7節 フラム戦(A)

追いつかれそうな空気感に屈しない

 ここまでまだ今季勝利がないフラム。特に前節はイプスウィッチにショッキングな逆転負けを食らってしまい、大きなダメージを受けている。今節はイプスウィッチと同じ昇格組のハルとの一戦である。

 まずはボールを持つ側になっているフラム。5-4-1のハルのシャドーの外側でSBがボールを受ける形でボールを動かしていく。

 ギャップを作る意識が見られたのはイウォビ。サイドに流れてキングがライン間で受けるスペースを作ったり、ポストからCHを解放したりするなど、まずは彼がいるところからギャップを生み出すというのがフラムの意識だった。

 幅を使うような対角のパスを使ったり、あるいはライン間に縦パスを入れたりするなど攻め手が豊富なフラム。アタッキングサードにおいてもボブが抜け出して仕上げにかかるなど、ハルのDFに厳しい形での対応を強いる。

 ハルは反撃を見せたいところではあるが、なかなかカジュアルなロングボールでの解決はできず。スポットでサイドからシャドーのカットインでチャンスを作る場面もなくはないが、基本的にはフラムが支配的な時間を増やしていく。

 先制点は順当にフラム。ギャップを生み出し続けていたイウォビが先制点のキャストに選ばれていたというのはある意味妥当。右サイドからの即時奪回を見事に沈めてみせた。

 得点後も流れは変わらず、チャンスを作っていたのはフラム。押し込みながら順当に攻め続けて時間を溶かしていく。

 後半、ハルは選手交代で4バックにシフト。前半よりもポゼッションをしながらチャンスを増やしにかかる。

 フラムは立ち上がりこそややバタバタしたものの、すぐにリカバリー。押し返しながらチャンスを作っていく。カウンターからもシャープな形で決定機。しかしながら、今季のフラムを象徴するようにチャンスを逃し続けてしまい、試合を決定づける追加点を決めることができず。

 開幕戦以降ゴールのないガルシア、この日は先制点を決めているイウォビ。どちらも試合の流れを一気に引き寄せる2点目を手にすることができなかった。

 難を逃れ続けたハルは終盤にもう一度サイドアタックからチャンスメイク。後半にこじ開けたエバートン戦の再現を狙っていく。フラムとしては前節がフラッシュバックする嫌な展開だったといえるだろう。

 それでも前節の再現は許さずに逃げ切り勝利を果たしたフラム。トンネルの出口は7節目。ホームの観客にようやく今季初勝利をプレゼントすることができた。

ひとこと

 すごく追いつかれそうな流れの中でよく逃げ切ったフラムだった。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
フラム 1-0 ハル
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:33‘ イウォビ
主審:クリス・カヴァナー

第8節 ブレントフォード戦(H)

ここでも粘りを見せるハル

 ここまで堅実にポイントを積み上げてきているハル。ブレントフォードは前節、退場者を出して勝ちを逃し、なんとか今節は巻き返しの3ポイントを手にしたいことだろう。

 カヨーデのロングスローで開幕したこの試合。ブレントフォードが押し込む展開になるかと思いきや、序盤はむしろハルがボールを持つ時間が多いという意外な流れに。3バックからWBにボールをつけつつ、クロスを上げていく。

 右サイドのユニットによる旋回も見られたが、ブレントフォードは2列目がきっちりとプレスバック。ペナルティエリア内のスペースを埋めてクロスを防衛する。

 ブレントフォードはボールカットから右サイド主体のカウンターで対応。相手の攻撃をカットしたところから、ワッタラとチアゴがファストブレイクのターゲットに。チアゴはいつもよりも背後に引っ張りながらロングボールを引き出す動きが多かったように思えた。

 ゆったりとしたポゼッションにおいては左CBのアイエルの持ち運びが光る。ドリブルからゴールを決めるような単独でインパクトのあるプレーはなかったが、堅実に左サイドからの押し上げに寄与していた。

 堅い展開の中でミスが出てしまったのはブレントフォード。ケレハーからヒッキーへの地雷パスをイロエブナムに咎められてしまい、PKを献上。このPKをマクバーニーが仕留めてハルがリードを奪う。

 ハルはミドルゾーンで構えようという姿勢を引き続き維持するが、サイドからブレントフォードに押し下げられる機会が徐々に増えていくように。高い位置からボールをカットしたアイエルを起点に波状攻撃を仕掛けるなど、保持で支配するチームらしい振る舞いからポゼッションを続けていく。

 後半もブレントフォードのポゼッションが続く展開。左サイドから縦に抜けていくなど、前半とは異なる縦への急ぎ方からチャンスを作っていく。

 ハルは陣地回復が難しくタフな時間帯。それでもボックス内から堅実にボールを跳ね返すことでリードをキープする。

 しかし、交代選手を投入したタイミングでブレントフォードはこじ開けに成功。左サイドに投入されたダムズゴーを起点に攻略に成功。ハルに厳しい背走を強いる形からワッタラがゴールを決めて同点に追いつく。

 以降もブレントフォードは攻勢に。ハルが空けたライン間に縦パスをつけつつ、左右に散らしていく。ライン間ではこちらも交代で入ったアンソニーが積極的にミドルを放っていく。

 守田が前を向いてポゼッションができれば、左右に散らすことができるハル。だが、保持からそうした状況を作り出すのはなかなかにハード。それでもブレントフォードのサイドアタックに最後まで体を投げ出す。

 結局、試合はそのまま終了。勝者不在でポイントを分け合う結末となった。

ひとこと

 ハル、こういう展開を粘るのが上手い。

試合結果

2026.10.25
プレミアリーグ 第8節
ハル 1-1 ブレントフォード
MKMスタジアム
【得点者】
HUL:24′(PK) マクバーニー
BRE:63′ ワッタラ
主審:ロベルト・ジョーンズ

第9節 イプスウィッチ戦(H)

第10節 アーセナル戦(A)

第11節 ブライトン戦(H)

第12節 クリスタル・パレス戦(A)

第13節 ノッティンガム・フォレスト戦(H)

第14節 ボーンマス戦(A)

第15節 トッテナム戦(H)

第16節 マンチェスター・シティ戦(A)

第17節 リバプール戦(H)

第18節 リーズ戦(H)

第19節 サンダーランド戦(A)

第20節 ノッティンガム・フォレスト戦(H)

第21節 アーセナル戦(H)

第22節 イプスウィッチ戦(A)

第23節 クリスタル・パレス戦(H)

第24節 ブライトン戦(A)

第25節 サンダーランド戦(H)

第26節 リバプール戦(A)

第27節 マンチェスター・シティ戦(H)

第28節 リーズ戦(A)

第29節 アストンビラ戦(A)

第30節 チェルシー戦(H)

第31節 マンチェスター・ユナイテッド戦(A)

第32節 コベントリー戦(H)

第33節 トッテナム戦(A)

第34節 ボーンマス戦(H)

第35節 エバートン戦(A)

第36節 フラム戦(H)

第37節 ブレントフォード戦(A)

第38節 ニューカッスル戦(H)

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