
見える設計図と見えない完成図
開幕節では苦しみながらもボーンマスを下したシティ。フライデーナイト行きとなった今節はパレスとの一戦に臨む。
お決まりのシティが保持でパレスがローブロックで迎え撃つという展開にはならなかったこの試合。序盤にボールを持ったのはむしろパレス。左右に散らしながらゆったりとビルドアップを敢行。CHの鎌田やウォートンが浮けば、そこから1つ奥に向かうことができる。
アタッキングサードでの狙いは右のハーフスペースの裏。ピノが抜けてここからアシストを狙っていく。4バック相手の狙いとしては悪くはないのだけども、少し気になるのはWBが静的な局面で相手に仕掛けるイメージが湧かないこと。ブロック崩しにおける大外のキャラクターは周りのオフザボールをエサに自分で仕掛けることができる怖さが欲しい。ミッチェルもカライリも、ついでにムニョスもそういうキャラクターではない。
シティはそのままハイプレスに出てくるパレスをいなしながら前進。アンダーソンがアンカー役となり、SBのグバルディオルは前に出ていくというポジションバランス。序盤はやや直線的なアクションが目立つ展開ではあったが、少しずつWGを活かしながら押し下げる形にシフトする。
先制点は大外からのシンプルな形。ハーランドが空中戦でリチャーズに勝利。ノルウェー代表仕様に近いハーランドの活用方法からゴールを生み出す。
パレスはハイプレスでのギアアップができないのが辛いところ。保持のところで相手を外しながら前進するフェーズはできそうだったので、そこから右のハーフスペースの裏を出口にしていく。
しかしながら、前述の通り大外が効かせるキャラクターじゃないこともあり、なかなか決め手に欠ける展開。無理が効くインサイドの選手たちが軒並み欠場していたのも辛いところだった。
後半、シティは順当に押し込みながらポゼッションでの追加点を狙う。決め手になったのはチェルキのドリブル。アンダーソンのボール奪取から加速すると、見事な緩急でパレスの3人のCBを一気に刈り取り、冷静にフィニッシュして見せた。
ピノの一撃でオウンゴールを誘発し、ここから一気に巻き返したかったパレス。しかし、再びチェルキのミドルでシティが反撃ムードを黙らせてしまう。
このゴールで試合のテンションは一気に降下。ゆったりとした展開の中でシティの交代選手がアピールを必死に続けていく。
試合はハーランドがもう1つゴールを重ねてシティの完勝。2連勝と2連敗という対照的なシーズンの幕開けになった。
ひとこと
クリスタル・パレス、やりたいことは見えてきたけども、やりたいことのために必要な選手が揃っているかは微妙なところ。
試合結果
2026.8.28
プレミアリーグ 第2節
クリスタル・パレス 1-4 マンチェスター・シティ
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:56‘ ドンナルンマ(OG)
Man City:17′ 84′ ハーランド, 54′ 59′ チェルキ
主審:アンディ・マドレー
