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「リバプールから学ぶ攻略法」~2026.9.15 カラバオカップ 3回戦 イプスウィッチ×アーセナル プレビュー

目次

Fixture

カラバオカップ 3回戦
2026.9.15
イプスウィッチ
×
アーセナル
@ポートマン・ロード

戦績

過去の対戦成績

 過去11回の対戦でイプスウィッチの2勝、アーセナルの8勝、引き分けが1つ。

イプスウィッチホームでの戦績

 イプスウィッチの2勝、アーセナルの7勝、引き分けが1つ。

スカッド情報

Ipswich
  • アズール・マツシワ(腿)
  • ジャック・テイラー(膝)
Arsenal
  • クリスティアン・モスケラ(脚)
  • ユリエン・ティンバー(鼠蹊部)
  • ウィリアム・サリバ(背中)

予習

第2節 マンチェスター・ユナイテッド戦

第3節 リバプール戦

第4節 クリスタル・パレス戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望

サイドの馬力を生かした特徴

 ここまでは完璧なシーズン序盤戦となっているアーセナル。アウェイでの連戦という難しい日程の最中でも成績は安定。シティとともにリーグのトップを争うロケットスタートを繰り広げている。

 今週のミッドウィークはイプスウィッチとのカラバオカップ3回戦。プレミア昇格組とのアウェイでの連戦継続となる。

 イプスウィッチはここまでは4バックのフォーメーションが基本線。大きな方向性としては2年前と同じ。トランジッションから縦に速い攻撃を繰り出して完結させるという流れが主体。ここを尖らせて、どのチーム相手にも広いスペースから一気に仕留める馬力がある。

 中心となっているのはエンシソ。このアタッカーに前を向かせてしまうと、一気に背走させられることとなる。ポイントになるのはサイドのアタッカーの上下動。前田が代表的であるが、自陣の低い位置でのローブロックを形成しながら、前線に出ていくことができる脚力がある。

 エンシソが前を向けば、そこまでスピードを緩めないまま両サイドが一気にプレーの完結まで持っていくことができる。これが彼らの武器。トランジッションでの前に出ていく馬力に関してはプレミアでも渡り合うことができる。

 SBが上がることができればさらに攻撃に厚みが出る。特にLSBのデイビスはここまでかなりの高パフォーマンス。最終局面でのゴールやアシストにも関与できる攻撃性能が高いSBだ。

 前回の昇格時に比べると基本的には落ち着いた保持を絡めることも少なくはなく、GKをCBが挟みながらサイドにボールをつけて、対面したSBとの勝負を挑むことがある。パレス戦ではこの点でアドバンテージを握り、得点につなげることもできていた。

 守備に関しては先に挙げたようなSHの献身性を活用して、サイドの後方を丁寧にカバーする形が基本線。ローブロックでのサイドのケアとトランジッションの強みを生かしたロングカウンターの両睨みができれば、彼らのペースということになる。

 一方で構造を動かされると守備は脆さを感じるところもある。中でも数的不利を局所的に作られた際の修正に関してはかなりリアクションの遅さがあり、10人のパレス相手だろうと、陣形のミスマッチを埋めることができずにポゼッションでタコ殴りにされる時間もあった。

 またリバプール戦でも脆さが散見。広がったSB-CBのレーンをイサクにぶち破られ続けるなど、得意パターンで無双されてしまった。GKの無鉄砲な飛び出しを含めて、どこから優先して守っていくのか?という設定が甘い印象だ。前線からプレスを整理するという点ではあまり得意ではなく、試合の流れを変えられてしまった時の対応力に関しては現状では疑問が残る。

 なお、前回の昇格時の課題だった60分以降の交替カードに関してはやや解消傾向。懐かしいアクポムが途中から出てきてギアを上げる姿には思わず笑みがこぼれてしまった。

あの男の復調に期待する

 アーセナル側だけでなくイプスウィッチ側にも言えることではあるけども、この試合はまずどの程度のリソースを注ぐのか?ということがテーマになる。特に欧州も並行していて中2日のアウェイが続くアーセナルにとって、この試合は明らかにここまでプレータイムを積むことができていない選手のための舞台だ。

 イプスウィッチに勝つために人を並べるというよりは、並べた人でイプスウィッチに勝つための方策を考える。基本的にはそういう試合になるはずだ。

 並べてみた結果は上の予想スタメンを見てほしい。崩し方として参考になると感じているのはリバプール戦。

 どこまで意図的かはわからないけども、この日のリバプールが効果的だったのはRSBがほぼ攻め上がらなかったこと。イプスウィッチの強みはサイドの防衛を高めることと、トランジッションでの上下動で相手を運動量で上回る戦略になる。

 しかし、SBが攻め上がらなければ、SHは簡単に対面を捨てて自陣の防衛には回りにくくなる。イプスウィッチのSBは1on1で対面にアドバンテージを取ることができるほど、対人守備に強みがあるタイプではない。

 したがって、自軍のSBは低い位置に立ちながらブロックの手前でボールに関与し、あえて上がらずに大外は1on1を任せるようなスタンスにすると、「サイドは枚数をかけて手厚い守備ができる」というイプスウィッチの強みを潰せる可能性がある。

 もう1つ、リバプールで参考にしたいのはイサクの動き。まんまコピーをするのは難しいだろうが、WGがきっちりとサイドに張ることができれば、CB-SBの間はかなり広がってくるはず。

 ミドルゾーンで構える相手に対して、ややサイドに流れながらCBにつっかけるようなフリーランをギョケレシュには期待したい。ここで相手を引き剥がすような加速ができれば面白い。

 ここまでの試合はあまり展開が合わなかった節もある。ミドルゾーンのまま、対人で勝負できるクラスのCBという状況自体はギョケレシュにとってはチャンスとなりそうなシチュエーション。ここできっかけを掴んで、リーグ戦などよりタフな戦いでも貢献できる機会を勝ち取りたい。

 ナポリ戦、サンダーランド戦のようなナロースペースの攻略でも十分に戦える相手ではあると思う。だが、このミッドウィークのメンバーということを前提に考えると、細かいスペースでの連携には難が出る可能性も否定できない。ミドルゾーンで構えるように相手を仕向けつつ、中盤や前線から一気にスピードアップして解決する手段をメインに据える方がよりスマートになるのではないか。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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